KUROの撤退について思うこと
KUROオーナー及び高く評価していた評論家達には気の毒だが、個人的な感想として「そうですか。残念ですね。」という感じ。
XEL-1及びVW100を持っている俺としては、KUROの目指す方向性と合わなかったからね。
KUROはいわゆる薄型TVの中で1番マシなレベルであるのは事実であるから、AVファンには評判が良かったのは事実だろう。俺の目からみれば、正直なところ満足できるレベルに達してないと思うけどね。確かにマシなレベルだけれども・・・というレベルにすぎない。
7~8年前、固定画素系プロジェクターでは単板DLPが1番マシだという話と良く似ているなと思う。SXRD/D-ILAが主流になるまで、高画質なら三管プロジェクターしかないといわれていたからね。ちなみに2003年QUALIA 004の登場で三管プロジェクターを超えたといわれるようになった。
なお、固定画素系PJではSXRD/D-ILAしかおすすめしていません。透過型液晶系の絵が好きじゃないからね。基本的には画素がはっきり見える絵が大嫌いだからね。開口率の低いプラズマを基本的に評価していないのはそのため。
CRT系を除いて、SONYのTVを高く評価したのは、QUALIA 006、XEL-1、有機EL試作機 27インチだけ。ちなみに液晶TVは未だに評価するレベルになってない。
必死に画質を改善している開発者には気の毒だが、やはり素性の悪いものはいくら改善しても意味がないと明らかになったのだ。KUROもそうだ。
数年前ではプラズマの未来がないのだと予言したことがあるが、パナソニックだけになりつつある現実になってしまったのは、正直驚いている。おそらく有機ELの大型化が進めるほど、プラズマがノンブランドの安い液晶TV並でプレミアではなくなるかもしれない。100インチクラスでないと高く売れないかもしれない。あるいは低価格クラスしか売れないものになるとか。
XEL-1を貶すあるいは全く評価せず、KUROを熱心に持ち上げた評論家がいたことを思い出す。自分は見る目がないと晒したようなもので恥ずかしいですねw
さて高画質パネルと言えば、SED、FEDは事実上死んだし、残りは有機ELとなるところだが、サムスン、パナソニック、ソニーなどが有機ELの開発に今も力を入れているところなので、いくら未曾有の大不況だといえ、大型化へのチャレンジはやめないだろう。まともな経営者なら、少しでも早く出すと考えているのではないかと思う。
数日前のエントリーで井原氏を批判したけれど、あの値段でXEL-1を発売した点は高く評価したい。今も利用しているが、画質的には未だに感動を覚える。
麻倉先生のお言葉を借りるなら、本物の高画質は心を震わせるということを実感させるTVなのだ。それに有機EL試作機27インチの画質は本当に惚れている。もし出たら100万円台だろうでも買いたいぜ。(実際に買えるのかともかく・・)KUROにない凄さが出ているからこそ、KUROの撤退は残念だと感じていないのだ。
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