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2009年3月 6日 (金)

従来のやり方では限界があるのだ

第69回「ソニー、“アップル"目指す?社長を兼務するストリンガーCEOの数式」(2009/03/04)

 昨日発売の週刊文春にてソニーの人事の記事が載っていたので読んでみた。まあ相変わらずソニー叩きという感じ。また麻倉さんのコメントが載っていた。やはりというかかなり辛辣。本流のエレキ(エレクトロニクス)の人がトップにならず、他業種しか経験してない人(ゲーム、VAIO、音楽、映画)がトップになっていたことが問題なのだとご指摘している。伝統的なソニーファンらしいコメントかなと思う。

 でもコンピューター、ゲームなどのデジタルネイティブ世代の俺から見れば、やはり保守的な考えだけでは21世紀に生き残れるかかなり疑問があるのだ。ものつくり遺伝子はとても大切なのだが、現実に即したやり方にしないと意味がないのだ。

 たとえばテレビ事業。安売りしか売りのないビジオが北米でソニーを抜き、シェアがNo.2になったのだ。北米の消費者はとにかく安いものを重視していると明らかになった。

 ソニーには元々安売りと似合わない。しかし井原体制はとにかくシェア至上主義でシェアNo.1を目指していたが、どうやら裏目に出た模様。それじゃ今までのやり方が通じないのだ。ストリンガー氏がVAIO事業本部長の石田氏をTV事業部のトップにすることにした。

 俺にはその人事を聞いてなるほどだなと思った。PC業界では元々超水平分業型で独自技術を出しにくいところであり、利益が簡単に出せない。非常に競争が激しいところなのだ。しかしVAIO Pなどの素晴らしい製品を出しており、10年間以上VAIOのブランドイメージを維持しているのだ。その業界で鍛えられていた石田氏はまさにTV事業部向きの人材だと思う。最近の薄型TVの売りを見ると、とにかく値段・値段・値段しかないというイメージが強いのだ。石田氏なら、対処してくれるかもしれないと期待しているのだ。

 本題だが、日経新聞サイトに載っていた記事。やはりソニーの組織体制が最大の問題なのだと指摘しているのである。同じような考えを書いてくれたライターがいたのはありがたいのだ。エレキが中心のままだと、ソニーが死んでしまうかもしれない。

 文春記事によれば、井原氏がその体制を守ろうとしたが、その原因で更迭されたらしい。まあ、TV事業部の大赤字が出ていたことも1つだろうね。

 しかし組織体制を大幅に変えられる人にはストリンガー氏しかないのだ。似ている話はIBMにもあったのだ。本田さんが以下のことを紹介している。まるでソニーの話と似ているのではないか。ちなみにガースナーは元々IBMプロパー社員ではない。外部からやってきた人なのだ。ストリンガー氏も外部からやっていた人だが、10年間以上ソニーの勤務経験が長い。

 『巨象も踊る』というビジネス書がある。巨大企業IBMが組織の硬直化により緩やかな死へと向かおうとしていた時期、経営者としてIBMの改革を推し進め、立て直しに成功したルイス・ガースナーが語ったIBM再建の逸話が記されている。

 この本の事を思い出したのは、昨今のHewlett-Packard(HP)の製品を見て、HPもまた大きな変革を成し遂げたのだと感じたから だ。個々の事例や置かれた立場、製品分野ごとの事情の違いはあるものの、同じく不振に喘いでいたテクノロジ業界の巨人HPもまた、今や吹っ切れたかのよう にコンシューマニーズに合致した製品を連発している。

だから、ストリンガー氏を全面支持するわけなのだ。

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