« 映画館で最強画質ゲームプレイ体験できるかも!? | トップページ | うーん感情論に走りすぎるような »

2009年4月16日 (木)

まあどうでもいいけどね

【後藤弘茂のWeekly海外ニュース】 絶好調に見える任天堂が警戒する「任天堂ショック」の可能性

[WSJ] 任天堂は輝きを失っているのか - ITmedia News

 俺を含め、任天堂系を支持してないゲーマーの間では数年前から既に分かっていたことが明らかになっていただけだな。マスコミどもに負けハード扱いされたPSPでさえ、絶不調だった頃ハード販売台数:週2万台を割ったことがなかったが、(マスコミどもに)勝ち組とされているはずのWiiはもう週2万台割れ状態が続いているのだ。

 技術系ライターのはずの後藤氏はどちらというと文系ライターが取り上げるようなゲーム業界の実態とかを取り上げる必要があるとは思えないが、国内経済専門マスコミどもに相変わらず任天堂絶賛されているのであり、(日経あたりでは提灯系ライターとかが酷い。)狙いは悪くないかもしれない。

 売り上げは大切。しかしゲーマーにとっては遊びたいソフトはなければ意味がないのだ。PS3版デモンズソウルはTVCMで全く宣伝されることがなく、なんと10万本以上売り上げたそうだ。ゲーマーの本能は舐めてはいけないことが示されたと思うのだ。元々ゲームに興味のない層に買わせることにあまり注力しすぎて、従来ゲームファン層を軽視したことが仇となったと思うね。はっきりいって自業自得。熱心に任天堂を支持していたゲームファンでさえ、PS3/XBOX360を買うようになった話はよく聞かれるようになっているのだ。

 PSP及びPS3は苦戦を強いられたことは長期的にとっては大きなプラスだったかもしれない。SCEにとっては大きな経験になったはず。数年間にアンチPS系ライターどもに結構叩かれていたが、空気化扱いされるよりはるかにマシなので、あまりネガティブになる必要がないかもしれないねw PS3が本調子になれば、今までのネガキャンは無意味に終わるからね。アンチどもはご苦労でしたねw

 PS3/XBOX360のようにマルチプラットフォーム化が主流になっているが、BD及びHDD標準搭載の強みが出るようになっていた。PS3版TOVの追加要素が大幅に強化されていることが明らかになっている。これはBDの強みだろう。

 アクションゲームでさえ、DVDの容量に悩まれていた話も出るようになっていたのだ。バイオハザード5も、開発者はDVDの容量の壁に悩まれていたことが公式に認めたのが明らかになった。(ソースはファミ通XBOX360より)HDD標準搭載の強みは仮想メモリー機能が使えること。メインメモリーの容量が若干足りなくても、仮想メモリーをうまく利用すれば、多少緩和できるのだ。もし最初から爆速SSD標準搭載だったら、メインメモリー容量の問題がかなり解決されたかもしれないな・・・・

 極めて技術的に難しい時期に久夛良木氏がPS3の仕様を色々決めていたことはゲームファンにとっては最大の幸運だったかもしれない。BD標準搭載は色々批判されていたが、今になって正しい決断だったと評価されるようになったのだ。並の経営者だったら、2004年あたりにBD標準搭載を決めただろうか疑問に残るのだ。現在はパイオニアから3万円を切るBDプレイヤーが発表されている。高額だったはずのBDドライブのコストがどんどん下がっている証拠だろう。

最後に、セガの開発者が以下の興味深い証言をしている。

現場の人間から言わせてもらうと…次世代機は、あまりアーキテクチャ面で大きくは変えて欲しくないですね。メモリが多くて性能が高くて安い、現状のアーキテクチャを進化させたようなものであって欲しいです(笑)」

 以前の後藤氏記事で書かれていた自称開発者の証言と全く異なりますねw未来のCPUを先取ったCellがPS4にもそのままに進化したものを搭載かつ、大容量メインメモリー搭載ならば、かなり有利となるのではないか。他社機種ではCellのようなタイプを採用しない限り性能的にはかなり不利になると思うのだ。これからPS3時代に蓄積していく開発資産が生きてくるし。SCEにとっては悩み種はGPU選択かつメインメモリー容量ぐらいじゃないかな。

|

« 映画館で最強画質ゲームプレイ体験できるかも!? | トップページ | うーん感情論に走りすぎるような »

ゲーム」カテゴリの記事

コメント

こんにちは。
まあPS3にとっては長期ビジョンがようやく・・・といった所でしょうね。
パイオニアのBDは、中身はパイオニアかなあ?
どうも別会社の気がするんですが。

3万という価格は、ネットでは高評価されていますが、今後はこの価格と、20万近い値段の2極化になっていきそうですね。
最近いろんなところを観ていると、危惧していた事がおきています。
それはHD環境の満足度が720pで十分じゃないか?という点です。
1080pの場合40インチですけど、残念ながらPCを観ている人間には画質を語る以前のモデルが多すぎますね。
3Dとかいろいろ言っていますが、根本的なデバイスの変化が無い限りTVのブランド化は難しいでしょうねえ。

投稿: 結うまい | 2009年4月16日 (木) 08時16分

そういや,小寺さんがインプレスのHDR-TG5Vのレビューでこんな事書いてました。

「ソニーというのは割と気の毒な会社で、
いろいろやりすぎれば迷走と言われ、
あんまりやらなさすぎると失速と言われたりする。
そのうちストリンガー氏がどうすりゃいんだよと
キレてしまうかもしれない」

まさにそうだな,としかw

次世代機(もういまの3機種は現行機)に関しては,
当たり前のように正常進化が臨まれますわね。
その時に,ヘテロじゃないマルチプロセッサのXBOXとヘテロなPSだと,
圧倒的にCellなPSがコスト的に有利なんじゃないかなー,と思ってます。Wiiはどうするんでしょうね。

>>結うまいさん
船井かサムソンあたりのOEMじゃないですかね。
いまごろKUROリンクって言われても寒いだけのよーな気もするのは,
やっぱり気のせいじゃないようなw

投稿: kon2 | 2009年4月16日 (木) 12時25分

>>結うまいさん

>パイオニアのBDは、中身はパイオニアかなあ?
>どうも別会社の気がするんですが。

多分ですが、パイオニア製でしょう。
自作PC市場ではパイオニア製BD記録型ドライブが2万5千円台で買えるようになっています。
BD-ROMドライブならば原価的には1万円台以下となっているじゃないかな。それに今も低価格DVDプレイヤーを製造しているのであり、国内メーカーではおそらく船井に劣らない競争力を持っているのではないか。逆にOEMだと利益がとても出せないような気がします。

>最近いろんなところを観ていると、危惧していた事がおきています。

まあいつだって高画質重視派には少数派ですからね。カジュアルでHDが楽しめるようになったのはいいことじゃないかな。数年前では家庭で高画質GAMEが楽しめるとは考えられなかったしね。

投稿: mkubo | 2009年4月17日 (金) 20時52分

>>kon2さん

ソニーについては、いい意味で常に期待されているので、製品への評価はいつも辛目になるのは無理もないような気がしますね。まあソニー関係者には気の毒だなとしか言いようがないがw

>次世代機(もういまの3機種は現行機)に関しては,
>当たり前のように正常進化が臨まれますわね。

奇策では意味がないのがWiiで証明されてしまったのは皮肉だなと思います。そのおかげで高性能こそ正義だという路線は否定しにくくなった点は任天堂に感謝すべきかもしれませんなw
これで高性能=悪という考えが終焉となればいいですが。

PS4でこれ以上考えられないほどの高性能だった場合、PS5世代以降はどうするか予想が難しくなりますね。やはりハードの長寿命化が妥当かな。

PS4の場合にはどんなに早くても2012年あたりとなるかなと思う。そのごろSSDが当たり前になるので、激速SSDキャッシュメモリー搭載ならばメインメモリーのコストを節約できるかも。当然大容量SSD搭載かな。日経NEの最新号ではSSDを取り上げていますので、読む価値はあるかも。東芝には本気でポスト光学ディスクを狙っているらしいが(苦笑)

これから俺の妄想ですけど、CPUはもちろん拡張Cell。GPUがNVidia製ならばPS3互換性は容易に取れるし、Windowsソフト並の互換性が実現できるわけ。ライバルは当然PS3なので、徹底的な高性能路線をやめることができなくなるはずと思う。

投稿: mkubo | 2009年4月17日 (金) 21時07分

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: まあどうでもいいけどね:

« 映画館で最強画質ゲームプレイ体験できるかも!? | トップページ | うーん感情論に走りすぎるような »