とにかく超低遅延モニター
グランツーリスモシリーズプロデューサー、山内一典氏インタビュー「グランツーリスモ for PSP」プレビュー -GAME Watch
西川氏の、GT開発者 山内氏へのインタビュー記事は興味深かった。
特にモニターの遅延問題。俺には4年前以上から、モニターの遅延問題を真剣に訴えていたが、当時にはあまり理解されてなかったように思えた。しかし、1,2年前あたりから遅延を意識するユーザーが増えたように思えた。
筆者は、僚誌AV Watchの連載などでも、ゲームモニタの表示遅延についての話題を取り上げてきたが、ここでも簡単に触れておこう。現存する多くのプラズマ/液晶テレビ製品は、表示遅延の最も少なくなる「ゲームモード」などと命名された画調モード選択時でも、およそ3フレーム前後は遅延している。最近、筆者が評価したEIZOの「FORIS FX2431」シリーズの1フレーム遅延が業界最速となっているが、全てのテレビ製品のゲームモードがこのレベルになることが望まれる。意外なことに、プレイステーションを有するソニーのテレビ製品は、実はこの性能面では最も遅れていた。BRAVIAになってからは大分よくなってきたが、以前のWEGA時代では遅延が多すぎて全くゲームにならない製品も存在していたほど。ソニーに影響力のある山内氏にはBRAVIAのゲームモニタ機能面での性能向上を働きかけて欲しいところだ。
山内氏「ええ。当然、ボクもことあるごとにBRAVIA開発チームに働きかけているんですよ(笑)。表示遅延は1フレームにまで押さえ込んだテレビ製品が当たり前になって欲しいですし、そうなってもらわないと開発側としても困ります(笑)。PSPはゲーム開発側からすると、表示遅延がなくていいマシンですよ(笑)。この点だけで言えばPS3(でのプレイ環境)よりもいいくらいかもしれない(笑)」
デジタル映像エンジンを搭載したWEGAは、かなり遅延が酷かったからね・・・
俺には初期型WEGAだったので、480p入力ならば遅延はなかったが、HD対応WEGAあたりではかなり酷かったように思えた。
PSPの液晶は遅延あると勘違いした人が結構いたらしいが、山内氏の証言で、やはりPSPの液晶は遅延がないのが明らかになった。反応速度=遅延と勘違いした人が多すぎる。だからカタログスペックだけで地雷を踏むことになる。
近い将来、ソニー製大型有機ELテレビが登場しても、XEL-1並の低遅延レベルが保って欲しいぜ。ちなみに俺が持っているVW100及びXEL-1では720p/1080p入力ならば全く遅延がないと言ってもいい。しかし買い換えるには、心配もある。山内さんの働きかけで、BRAVIAのカタログで堂々無遅延モードあるいは低遅延モード搭載をアピールするようになってほしいぜ。
西川氏が遅延問題を大きく取り上げたことは感謝したい。ゲームとAV機器を熟知しているテクニカルライターは結構限られている状況なので、ぜひ今後も続けてもらいたい。
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