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2009年6月 4日 (木)

デジタルアニメのための技術なのだ

発売迫るBlu-ray版「ヱヴァ」に採用された高画質技術とは? -AV Watch

 今ながらBD版「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」を観た。BD版の画質については色々な意見があるようだ。俺なりの意見を述べていきたいと思う。

 実際にPS3でBD版「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」を観た。正直驚いた。デジタルアニメにありがちなマッハバンド(カラーバンディング現象)が全くといっていいほど見られなかったのである。たとえば夜の空、暗い壁では、どうしてもデジタルアニメ特有のマッハバンドが出やすいのだ。それがSBMVの威力かと思った。

 そもそもSBMVとは何か。要するにはディザリング技術の1つなのだ。 実はプラズマの駆動方式も、ディザリング技術が結構使われているのだ。

 昔のアニメはフィルム制作なので、フィルム特有のグレインにより、階調が複雑になるため、マッハバンドが見えにくい。よってSBMVのようなディザリング技術を行ってもメリットが薄いのだ。

 昔からゲームをやっているならご存じだと思うが、昔のゲームハードは色数がとても少なかったのだ。たとえばPC-9801のように4096色から16色しか同時に表示できない。4096色をすべて使っているように見えるよう、階調が多いように見せる技術なのだ。昔のゲームソフトの開発者は、ディザリング技術を使わないと、画質のアピールができなかったのだ。

ちなみにHD世代のゲームハードは、8bitのフルカラーが使えるようになったが、やはりまだマッハバンドが残っている。しかし10bit以上の色を使うと、どうしてもメモリーなどの処理的にきついのだ。

 ご存じの通り、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」はフルデジタルで制作されているのだ。10bitで制作されているが、BD-ROM規格は8bitしか扱えないので、8bitカラーで収録する必要がある。ディザリング(SBMV)を行わないとマッハバンドが発生するらしい。

 ヱヴァンゲリヲン新劇場版の絵作りはどちらかという、シンプルな階調との印象だ。ジブリアニメのような作りはともかく、一般的なデジタルアニメには、そもそも複雑な階調を出せないのだ。

ジブリアニメはともかく、マッハバンドが無くなったデジタルアニメが見られたのはおそらく初めてかもしれない。マッハバンドがなくなるのは本当にいいだと思ったのだ。現在のアニメは圧倒的にデジタルで制作されているので、地上デジタルTVで放映するにも、SBMVのようなディザリング技術を適用してほしいと思った。(まあ、TV版はおそらくほとんど8bit制作なので、意味がないかもね。)

ソニーのBDレコーダー/プレイヤーのX95/X100、S5000ESにもSBM技術が使われている。うちの環境にはDeepColorに対応しておらず、おそらく8bitまでしか使えないので、いくら内部で16bitへ多階調化が行われても、出力する際には、8bit出力へディザリングが行わなければ意味がないのだ。だからSBMのあるBDP-S5000ESを選んだのだ。

PS3ゲームでも、GT5のようなゲームではSBMVが利用できないかと思ったが、そもそも内部10bit以上の処理が必要なので、現在は8bit処理だけでも精一杯なので、さすがには難しいかもしれない。まあ、初めからソフトディザリング的な処理ならば可能かもしれないが。昔からゲーム開発者には色数との戦いがずっと続けていたからね・・・・

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