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2009年7月30日 (木)

あの伝説のプログラマーは現役バリバリ!

マイクロソフト伝説の「闘うプログラマー」に関する3年前の誤報:ITpro

その記事を読んで、正直驚いた。あの伝説のプログラマーが今も現役バリバリだったこと。今年10月に発売されるWindows7にも搭載しているNTカーネル(OSのコアプログラム)を開発したのはデイビット・カトラー氏なのはあまりにも有名だ。ちなみにWindows7の7の意味は、NT系統として初代NT3.1から数えて7番目だそうだ。(Windows9x系はMS-DOS系統)

そのカトラー氏はクラウド時代に向けたOSのカーネルを一から書いているそうだ。高齢(67歳)にもかかわらず「Windows Azure」を第一線で新規に開発しているとは、マジで感動を覚える。

いや化け物だとしか言いようがないかもね。日本の会社では、優れた技術者のほど、どうしても管理職になってしまうのが一般的なので、世界的な企業であるマイクロソフト社ではカトラー氏本人は高齢なのに現場でご活躍しているところが凄いと思う。

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名著である「闘うプログラマー」が7/27に復刊されたことで、購入しました。近所の本屋であちこち探したのですが、なかった・・・わざわざ吉祥寺へ出かけて購入。

読みました。いやあ、面白かったのです。NTに対するカトラー氏の開発思想はよく分ってよかった。カトラー氏はアンチUNIXで、UNIXを敵視していたが、UNIXに匹敵する信頼性、移植性、安定性の高いOSを目指したことです。ライバルはUNIXだったからこそ、安定性の高いNT系統OSが生まれたでしょう。

昔はNT4.0を利用したことがありますが、当時はUNIX並でとにかく安定性の高さに感動を覚えましたね。ちなみにアンチWindows9x系でした。あの不安定さに嫌気を覚えたし。
NT系統であるWindowsXPの登場には歓迎した覚えがありますね。DOS系統であるWindows98が主流だった頃、Windows2000をメインに利用していましたし。ゲーム対応には色々問題がありましたけどね・・

カトラー氏はいかにも体育会系で、映画「フルメタル・ジャケット」のハートマン軍曹のような人だったみたいです。部下にはだいぶ苦労したでしょうね・・

カトラー氏は元々DEC出身。しかし人間関係の悪化(カトラー氏の強烈な個性が原因だったらしい)で、会社に追い出された形。ビル・ゲイツ氏の誘いにより、カトラー氏らのDEC系出身チームがMSへ丸ごと移籍。MS社員(いわゆるプロパー社員)と合流してNT3.1が完成するまでの内情の話。IT業界なら当たり前?といういわゆるデスマーチという話ばかり書かれているとの印象ですw 

「ドッグフードを食う」という言葉はあまりにも有名ですが、文字通り犬のエサとの意味ではありません。(実は読む前に犬のエサとの意味かと思っていましたw)

普通のソフト開発では、安定している開発環境でソフトを開発するのが一般的ですが、カトラー氏がやったのは、なんと自分でビルド(ソースコードがバイナリになること)したOSをそのままに使って、そのOSでソフトを開発したことです。つまりβ版である不安定な開発環境で新しいOSを開発していたのです。せっかく書いたコードが不安定なOSのせいで、消えてしまうリスクがあるんです。そのため、必死にプログラマーがバグのないように改良するので、安定性が向上するメリットもあったそうです。ドッグフードを食ったプログラマーにはかなり精神的には悪かったでしょうか・・

ただ、カトラー氏がミスを犯したかなと思ったのは、セキュリティ性は若干軽視していたところだと思います。まあ、デスマーチである状況で、セキュリティ性まで考える余裕がなかった事情もあったでしょうね。当時は今に比べて、セキュリティ性をあまり考慮しなくても問題なかったし。UNIXを超えるセキュリティ性を実装したら、今は多少マシになったのではと思います。Windows系サーバはセキュリティ更新のたびに再起動するとは、ナンセンスだと思います。UNIX系なら、再起動なしで24時間365日でずっと稼働している点は珍しくありません。

カトラー氏の開発している、「Windows Azure」には、再起動なしで稼働できるようにしてもらいたいところです。現場ではサーバを再起動するのはあまり望ましくないからね。

クラウドでは、Google、Amazon、IBM、Oracleなどが色々参入している。マイクロソフトのクラウドでは、どのような分野で強みが出るか未知数。多分だが、社内クラウドのような利用では、おそらくWindows Azureが主流になる可能性はあると思う。やはりWindowsならの開発環境という強みもあるし。Windows 2003/2008 serverの普及を見ても、十分可能性あるだろう。

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コメント

NT3.1といえば,SUPER ASCII誌の特集を思い出しますね。
当時は,BSDとか脇道に逸れそうな次期であり,
完成されてOS自体をいじらなくてもよさそうな
OSの登場にどきどきしたものです。

カトラー氏関連の情報はそのころからあったのかな?
戦うプログラマーは未読なのですが,
なぜかそこいらのエピソードは頭に残っているw

まあ,思い出話な辺り年は食いたくないものです。

投稿: kon2 | 2009年8月 4日 (火) 13時52分

>>kon2さん(もし人違いでしたらご容赦くださいw)

そのごろでは僕はあまり興味がなかったかも。
Windows3.1は使えね~と思ったぐらいな。
当時はまだまだ9801のDOSが主流だったかな。

Windows95ブームには確かにインパクトがありました。(まあ金がなくてDOSのままだったかも。)NTを初めて知ったのはNT4.0だったと思う。

カトラー氏を知ったのは、闘うプログラマーは読め!との口コミをよく聞かれたからかな。仕事場でも聞かれたし。よほどすごい人だったでしょうね。

>まあ,思い出話な辺り年は食いたくないものです。

まあ、その気持ちはよくわかりますな・・

投稿: mkubo | 2009年8月 5日 (水) 01時00分

mkuboさん(どうも名前を書き忘れます)

当時のDECは,過去のベル研,PARCのような
カリスマのいる会社でしたからね。

当時は,安定したOSとしてUNIX系も興味があったのですが,
OSいじりを趣味とはしたくなかったので,躊躇していました。
3.5あたりからのNTはホント神懸かったOSだったと思います。

で,実は自分はメインがMacだったこともあって,WIndowsは
3.1>NT3.5>NT4.0>Win2000>XP
と,悪名高き95系列を使ってなかったりします。
(ま,MacOS8,9はWin95以上の不安定さでしたがw)

XPのあたりで,WInがメインになったのですが,
Vistaのつかえなさっぷりと,MacOSXの成熟度を天秤にかけて
再びMacをメインにして今に至る,と。

Win7でNT系列の高機能化とOSの再構築が終わって
CE6.0はメモリもネットも一段落。
次はAzure,という感じなのでしょうね。

まあ,Azureって何なのよというと
いまいち位置づけがわからないんですがねw
OSとしてのAzureはNTサーバーのカスタム(or最新)バージョンだし,
システムとしてのAzureはマイクロソフトのデータセンターのクラスタの名称だし,
開発者/利用者から見たAzureはクラスタ上のAzure Services Platformだし。
クラウドの開発が気軽に出来るのはおもしろいしすごいけども,プログラム・システム・データすべてがマイクロソフトのデータセンタに依存するのはちょっとおもしろくないなあ,というのが率直な感想。

Appleもデータセンタを建設するそうで,何か動きが有るかも知れませんね。WebObjectの開発ツールの開発から手を引いた辺りから何かクサイ感じがしてましたし。

投稿: kon2 | 2009年8月 5日 (水) 09時13分

>>kon2さん

>XPのあたりで,WInがメインになったのですが,
>Vistaのつかえなさっぷりと,MacOSXの成熟度を天秤にかけて
>再びMacをメインにして今に至る,と。

まあ、VISTAははっきりいって駄作だったと思います。ドッグフード精神はどこへ行ったのかと思いましたね。まあ、Windows7 RC版を一応使っていますが、人にお勧めできるほどよく出来ていると思います。

少なくとも数年間を返せ!という出来だと思います。VISTAを送り出したMSにはきわめて責任が重いな。

Azureは僕にも正直よくわからないですが、DB技術もキモみたいですね。まあ、Windows2003/2008にあるようなライセンス制度にはもう少し利用者には優しくして欲しいところです。予算重視ならやはりLinux系がベストですし。クラスタのようなやり方にはWindows系だと余計にコストがかかると思うし。

投稿: mkubo | 2009年8月 6日 (木) 01時20分

そうそう書き忘れてましたけども,
カトラーがUNIXが嫌いなのかというと,
「OSの歴史はオレが作ってきたから」
なんですよねwあと,DECを去る原因にもなってるし。

仮想化のエキスパートにして
仮想化の最先端を未だに走っているというのは
すごいですよね。

クラウドコンピューティングは
昔の大型汎用機のTSSから綿々と繋がっている概念です。
カトラーそこにいるというのは,
MSという組織の健全さを表す意味においては
さすがだなあ,と言わざるを得ません。

投稿: kon2 | 2009年8月 6日 (木) 08時53分

>>kon2さん

>「OSの歴史はオレが作ってきたから」

はは。闘うプログラマーによれば、学者どもが
勝手に決めていたOSだから気に入らないとの記述がありました。まあ、強烈な個性があったからこそ
OSの歴史が変わったことは間違いなく事実でしょうね。NTの登場により、UNIX業界が統一化へ向かった事実もありますし。その点だけでも凄いと思います。

投稿: mkubo | 2009年8月 7日 (金) 07時54分

その流れでいきますと,
AppleもNewton OSのファイル概念とか,
OPENSTEPの先進性とか枚挙にいといませんよね。
なにしろ,MacOSXは一つのUNIXの完成系といっても過言ではないし。
もちろん,Linuxとかもあるのですが,カトラーの言うところの学者と暇人の知的遊戯から一歩離れた純粋な商業主義に組み立てれば,UNIXだってこんなに素晴らしいOSになることができるのです。

ま,ヨタ話ですが。

投稿: kon2 | 2009年8月 7日 (金) 10時24分

>>kon2さん

確かにいわゆるGUIについて、Appleなどのメーカー系は
強いですね。Windows95のUIも、元Appleの
エンジニアが作ったらしいとか?

Googleが関わるLinuxのUIが強化される可能性を考えると楽しみであります。

投稿: mkubo | 2009年8月 7日 (金) 13時35分

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