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2010年3月 9日 (火)

液晶も3D画質は善戦するかも

ソニー、3D対応「BRAVIA」を6月発売。「3Dシェア1位へ」 -AV Watch


シリーズ 
(特徴)
型番 サイズ 特徴 発売日 店頭予想価格
LX900 
(3D標準対応)
KDL-60LX900 60型 3Dメガネ×2 
LEDエッジライト 
無線LAN内蔵
7月16日 58万円前後
KDL-52LX900 52型 43万円前後
KDL-46LX900 46型 6月10日 35万円前後
KDL-40LX900 40型 29万円前後
HX900 
(最高画質)
KDL-52HX900 52型 メガネ別売 
LED直下型 
エリア駆動 
7月16日 47万円前後
KDL-46HX900 46型 39万円前後
HX800 
(3Dステップアップ機)
KDL-46HX800 46型 メガネ別売 
LEDエッジライト 
(エリア駆動)
28万円前後
KDL-40HX800 40型 22万円前後

ソニーにしては珍しい発表だったと思います。例年なら8月~9月あたりに発表されることが多いです。サムスンなどの韓国勢のリードを無視できなかったと思われます。

当初、液晶は3Dとの相性が悪く、プラズマの方が有利だと思っていましたが、LEDと4倍速との組み合わせで解決できるかもしれないなと感じました。

So3d3dimage_big_2

この図をみて、なるほどだなと思いました。LED駆動によって擬似インパルス表示を実現すればいいわけです。LEDは非常に高速なので、そういう擬似インパルス表示もできます。

懸念されるフリッカーも、240Hz表示されることによって、実質的に目立たないと思われます。ソニーもフリッカーレスをアピールしています。これはプラズマの弱点を突いた点だなと思いました。

4倍速技術によるクロストークの低減

美しく自然な3Dの映像を再現するためには、右目用・左目用の映像が画面上で混在する“クロストーク”※3を 最小限に抑えることが重要です。ソニーは、独自の4倍速技術(240コマ表示)を応用し、元の映像ソースが左右それぞれ60コマずつのコンテンツの場合に は、左右それぞれ2倍の120コマずつ(合計240コマ)表示し、さらに、画面上に右目用あるいは左目用の映像が正しく表示されているコマのときにバック ライトを点灯することで、クロストークを極限まで抑えています。
さらにバックライトの点灯時には発光レベルを2D視聴時よりも高くし(「LED高発光技術」)、明るい部屋でもメガネを通して見やすい3D映像を実現して います。

これも、プラズマの弱点を突いていますなww

一応パナソニックの自称500万:1のプラズマ(3D非対応)を見てきましたが、やはり輝度がネックでした。明るい環境に弱い弱点はいまだに解決されていません。その弱点により、500万:1というコントラスト比を実感しにくいのが残念でした。むしろ同じような環境でのCellテレビの方が、明らかにコントラストがしっかり出ていました。(もちろん暗い環境でも、黒浮きがほとんど出ません。)

グレア化となったことは興味深いです。シャープの液晶テレビはいまだにノングレアだそうですが、ノングレアのせいで、LED液晶のダイナミックレンジ感がスポイルされています。LEDの強みを発揮するには、やはりグレアが必要ではないでしょうか。Cellテレビで証明されていますし。もちろん映り込みができるだけにない方がいいです。(シャープは徹底的にグレアへのネガティブキャンペーンしていただけに、グレアを採用するか微妙かもね。)

ちなみにプロジェクターの世界では、映り込みが無縁なのです。(リアプロは除きますが。)

折原一也氏がソニーの3Dテレビをレビューした記事によると、

実際の3D映像を視聴してみると、今年1月の2010 International CES会場で見た際とは、大きく印象が異なる。CES会場の3Dデモで気になっていた、全体的な映像のチラつきは解消しており、自然で明るい3D映像を視 聴できるようになっていた。銀座ソニービルでもデモが行われていた『旭山動物園』『美ら海』といった定番の3Dソースを見ても、クロストークによる二重像 もほとんど気にならず、引き締まった画質で視聴することができた。他にもPS3ゲームの『モーターストーム』、PS3の3Dを使ったシューティングミニ ゲームと、どのソースも明るく鮮明だ。これらの視聴はすべて明るい照明下で行ったもので、リビングでの画質は期待しても良い。

やっとまともな画質になってきたかなという感じですね。ずっと液晶画質は評価する価値はないレベルだったしね。

 さらに、2D-3D変換機能も内蔵し、Blu-ray 3Dや3D放送以外の通常の2D放送やビデオコンテンツも3D化して楽しむことができる。

いいですね。課題だった3Dコンテンツの充実化は当面乗り越えられるかもしれませんね。まあ満足できるレベルなのか気になりますけどね。PS3でも通常のDVDやBDを3D化できそうですが。

さらに、これも経営方針説明会で紹介された“独自デバイス次世代ディスプレイ”についても、「ソニー独自のデバイスを使った新しいディスプレイの開発を続 けている。時期が来ればみなさまにご報告できるだろう」と述べた。

もしかしたら昨日発表されたレーザー光源+GxL リアプロ(レーザーテレビと言わそうだが)じゃないだろうか?弱点だった薄型化も、SXRDリアプロでほぼ解決されているし。もしその予想が当たったら、リアプロの再参入となるので、驚きかもしれませんね。

さて、SXRDとレーザー光源搭載プロジェクターを妄想してみた。レーザー光源によって擬似インパルス表示は可能であるから、わざわざ倍速駆動にしなくても、動画解像度が大幅に向上するのは間違いないだろうと思います。SXRDの弱点といわれた動画解像度も解決されるだろうと思います。おそらく業務用4K SXRDプロジェクターにもレーザー光源を搭載することによって、擬似インパルス表示がデフォルトとなりそう。ますます楽しみになってきた。

 

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コメント

オプティコントラストパネルがよいですね。
パネルが自社生産できなくても,
高度なセットアップ技術があればそれなりに差別化が図れる好例です。

すでに,ソニーのフォトフレームで使ってる技術ですが,
本当に引き締まった黒ですよ。
見た感じはブラウン管に近いです
(ガラスの裏に映像が映ってる感じ)

これで,画面強度という液晶の弱点がまた一つ減りました。

本当にプラズマを敵視してるよなあw

投稿: kon2 | 2010年3月10日 (水) 09時31分

もしかしたら買うかもしれません。
PJが本命ですけどね。
ティム・バートンのアリスとアバターの為に買うといってもおかしくない状況です。
他の3Dで良いコンテンツが出てくれば、この3Dは面白いと思うのですがねえ。
今のところはその程度でしょうか。

名古屋に行ってSONYストアで見てきます。
ええ、こっそりと。
名古屋だと顔バレているから、こっそりと・・・ですw

投稿: 結うまい | 2010年3月10日 (水) 15時35分

>>kon2さん

なるほどですね。実機が早く観たいですね。最高画質はHX900だそうですが、3Dメガネが別売なのはちょとややこしいですね。

それにしてもコントラスト比が発表されてない気がしますが、記載されていましたけw
パナソニックなどが500万:1とか言っているので、コントラスト比はもう無意味な?数字となったことでしょうかね。

投稿: mkubo | 2010年3月10日 (水) 23時14分

>>結うまいさん

結局ソフトですね。正直なところ慌てて買うところではないですね。たまたまTVの買い替え時期が来ているなら3Dテレビを買ってもいいかもとのレベルかもしれませんね。

本田さんが取材した、3Dライブ映像は今週の週末からソニービルにて公開されるらしいので、機会あれば観にいくかもしれませんね。

投稿: mkubo | 2010年3月10日 (水) 23時20分

レーザー光源は理想の光源なのですがやはりフロントプロジェクターに利用することを考えると安全性の面で不安が残りますのでリアプロに組み込んでの活用になるのではないかと思います。
三菱のレーザーTVはかなりよかったのでSONYも参入してコストダウンが進むことを期待します。

投稿: CSPi | 2010年3月12日 (金) 17時41分

>>CSPiさん

コメントありがとうございます。

>安全性の面で不安が残りますのでリアプロに組み込んでの活用になるのではないかと思います。

リリース文を読む限り、ホームシアター用途も想定しているような書き方でしたので、安全対策を考慮しているように思えますが。PJを分解してつけない限り危険ではないかと思います。

リアプロは現在撤退していますので、正直なところリアプロで再参入するか疑問です。(もちろん再参入されたらうれしいですが。)

投稿: mkubo | 2010年3月12日 (金) 18時41分

レーザープロジェクターは三洋が製品を出していますが侵入検知システムを搭載するなどかなり大掛かりなものになっています。
av.watch.impress.co.jp/docs/news/20090414_125396.html
普通に使う分には問題ないと思いますが家庭用に展開する製品となりますと厳しい安全基準が求められるようになると思うのです。

投稿: CSPi | 2010年3月13日 (土) 20時55分

>>CSPiさん

まあ、安全の問題を完全にクリアできるか解決されてないなら、そもそも発売できませんからな。
最近は怪しいメーカーから小型レーザーPJが出ているみたいですが、なんかその製品の方がはるかに危険じゃないかという気がしますね。

ソニーほどのメーカーが本当に発売できるかカギとなると思います。

関係ないですが、違法なレーザーポインターの存在が問題なっていますね。

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/crime/365544/

投稿: mkubo | 2010年3月14日 (日) 00時25分

SONYストアで観てきた限りでは、いろいろ不満もあります。
今回の対応など観ていても、僕はまだ3Dモニターは買いではないなというのが率直な感想です。
ゲームもかなり遅延を感じましたし・・・。
面白いと思いますが、僕はPJ登場まで「待ち」ですね。

投稿: 結うまい | 2010年3月15日 (月) 20時20分

>>結うまいさん

まあ、正直なところ子供だましレベルかなと僕も感じました。

銀座では3Dゲームプレイがありませんでした。
(TGSのときには目立った遅延は見られなかったが。)ゲームプレイ映像のみでした。

麻倉さんによると、やはり本命はPJだろうとおっしゃいました。大画面のほどに3Dの良さを発揮します。結局LG方式仕組みが本命かな。欠点は光学系が複雑になりそう。

投稿: mkubo | 2010年3月15日 (月) 23時03分

mkuboさん、こんにちは。
PJに関しては、SONYや他の機種に関していろいろ話が入ってきています。
仮定の話なのでここでは書けませんので、GMAILへmail下さい。
現時点でのことをお話できると思います。

投稿: 結うまい | 2010年3月16日 (火) 12時29分

>>結うまいさん

ありがとうございます。gmailドメインのアドレスは知らないので、以前教えてもらったアドレスに送信させていただきましたが、NGでした。結うまいさんのブログにて公開されているライブドアドメインのアドレスに送信してもよろしいでしょうか。

ちなみにうちのアドレスは以前と変わっていません。よろしくお願いします。

投稿: mkubo | 2010年3月16日 (火) 20時52分

>>mkuboさん

ケーブルTVをやめてしまったんで、アドレスも変更になってしまいました。
ライブドアの方へお送りください。
お手間をおかけします。

投稿: 結うまい | 2010年3月16日 (火) 22時50分

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