アクティブシャッター方式は嫌いかも(追記あり)
昨日お台場に行ってきました。アニメフェア2010およびパナソニックセンター東京でした。
4月発売予定の新製品もチェックできました。撮影禁止でしたので、写真を載せられません。(ガードマンに止められましたw)152V型も体験できました。
152V型は暗室状態で体験できました。プラズマにとっては理想的な環境です。3D画質の感想ですが、3D画質の品質は確かに高いけれども、別に致命的な弱点があるとわかりました。それはアクティブシャッター方式のメガネです。(※本田氏がアクティブシャッターと偏光方式メガネを解説している記事がありますので、ご覧ください。)
アクティブシャッター方式のせいか、私の脳内では違和感を持ちました。どうも短時間でも疲れる気がしました。ソニーの3D液晶もアクティブシャッター方式です。ソニービルの8FのOPUSで使われたものは偏光方式です。確かに僕が3D画質を高く評価したものは偏光方式ばかりだったからです。IMAX 3Dもそうです。4K SXRDも偏光方式です。ビクターの3Dモニターには偏光方式だったと気づきました。去年のCEATECにて個人的には評価していたものです。
アニメフェア2010にも3Dテレビが使われました。パナソニックの3Dテレビもありましたが、パナソニックセンター東京にて体験済みなので、行いませんでした。興味深いブースがありましたので、紹介させていただきます。アニメソース(2D)を3D変換するブースでした。
モニターはビクターの3Dモニター。なぜかPS3のコントローラ(SIXAXIS)がついていましたw
まさかPS3で2D-3D変換しているだろうか。(※追記:冷静に考えると、Live-by-Live方式かSide-by-side方式で収録した動画をHDDで再生しているだけかも。)モニターが1つしかないので、どう見ても(略)でした。撮影すればよかった。暗室状態だったので、撮影できませんでしたがw
多分、ソニーが3D液晶テレビを発売する際、PS3が3D対応されるので、2D-3D変換機能がつくかもしれません。
3D画質は2D-3D変換のためか、パナソニックの3D画質に比較すればなんちゃって3Dレベルですが、偏光方式のおかげで、ストレスをまったく感じませんでした。個人的にはそのモニターを気にいりました。アクティブシャッター方式がネックだと実感しました。おまけにカタログをゲットしましたので、Scansnap(S1500)にてスキャンしました。興味ある方には以下のカタログをどうそ。
パナソニックの3Dプラズマの話に戻しますが、懸念していたフリッカーはあまり感じられず。光量がもう少しほしい。肝心のクロストークはあまり目立たないけれども、アクティブシャッター方式のせいか、違和感をまだ持ちます。少なくとも僕にはアクティブシャッター方式の3Dテレビを買う気がなくなりました。プロジェクターでも、アクティブシャッター方式採用なら、買わないだろう。偏光方式対応なら、喜んで検討していきたい。
さて2D画質ですが、Vシリーズをチェックしました。階調面はプアーすぎる。65Vインチだと、非常に目立ちます。以前のパナソニックのテレビなら、階調のアラがあまり目立たない印象があったはずだが・・やはりKUROの駆動方式の欠点を継いでいるだろうか。500万:1ですが、一応黒が沈んでいるけれども、白ピークの伸びがもっとほしい。XEL-1の方が圧倒的に上じゃんと思ったよ。XEL-1は100万:1といわれていましたが、もともとソニーが当時測定した機器では100万:1以上測定できなかったからです。もし500万:1でも測定できる機器で測定すれば、がらりと変わる可能性が高い。実際のコントラスト比を想像すると、少なくとも500万:1以上となることかなw
映り込みは残念ながら非常に目立ちました。確かに映り込みアレルギーの人には買わないだろうな。僕はあまり神経質ではないが、正直いってちょっとかな・・と思いました。ただ、あの映り込みがなければ、プラズマの良さを発揮できませんので、難しいところです。かつてパナソニックがノングレア方式のプラズマを出したことがありましたが、プラズマのよさをずいぶんスポイルしたものです。スポイルされるなら、映り込みがあった方がマシというレベルでしょう。
ちなみに、ソニーの3D液晶には、グレア対応ですが、映り込みがひどく目立つタイプではありません。Cellテレビのようにダイナミックレンジ感が出ているわけではありませんが、液晶の欠点が目立たないように作られているのが好印象です。できれば3D画質は偏光方式だったら、よかったのですが・・・まあ、2D画質にこだわりながら偏光対応に対応するのはかなり難しいでしょうね(苦笑)
【追記:PJの3D対応について】
【西川善司の大画面☆マニア】第126回:International CES特別編 -AV Watch
とりあえずLGが発表した3D SXRD搭載PJの仕組みをもう一度調べました。結局偏光方式でした。いいじゃん!
フレームシーケンシャル方式ではないため、用いる眼鏡はパッシブ型の偏光タイプになる。
将来発売されると思われる、ソニーの3D-PJにはどんな仕組みを採用するかわからないが、結局LG方式が本命だろうね。光源を2つ使うので、キセノンランプ搭載だと、消費電力的にきつすぎる。UHP搭載が現実的だが、発熱対策がややネック。やはり消費電力が少ないかつ、発熱の少ない、ソニーのRGBレーザー光源と組み合わせるのが理想的だといえる。(ただ1つのモジュールでも家庭用では輝度が十分すぎるので、ミラーを使えば1つのモジュールで十分かもしれない?)
多分だが、家庭用テレビでは偏光方式に対応するのはあまり現実的ではないかもしれない。しかし、LG方式プロジェクターなら、偏光方式に対応するのは問題ないと思います。ただし、LGが発売する予定の3D-PJは1万ドル(約100万円)にするそうだ。韓国メーカーの製品だから、もし日本メーカーが発売すると、100万円台以下にするのは難しいかもしれない。(パネルと光源が2つとなるし・・・・) 単純にいえばVW85の光学エンジンを2つに積むようなものだからね。UHP光源だと、どうしても輝度差が出てくる。レーザー光源なら、おそらく輝度差がほぼないと思われる。(1つのモジュールで対応できるなら、2つの光源を積む必要がなくなるかも。)やはりLG方式+レーザー光源搭載PJが最強なのか。
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コメント
非常に興味深いですね。
ただ、映画館3D技術においていうならば、基本的にプロジェクターは全てアクティブシャッターで投影しています。
RealDは、レンズ前にアクティブシャッターを付けています。(視聴者は円偏光メガネですが)
Dolby3D(Infitec)は、ランプ直後にカラーホイールを入れ、プロジェクターはダブルフラッシュの96Hz、ないしはトリプルフラッシュの144Hzで動作させてています。
IMAXは、唯一偏光かもしれません。アクティブシャッター対応のシネマプロジェクターを2台使い、L/Rの偏光上映をしています。
なので、ひょっとしたらですが、メガネ自体の性能(光透過率など)が影響しているかもしれませんね。
投稿: Tera | 2010年3月29日 (月) 13時48分
偏向方式はTVだと価格的なネックがあるので仕方ないですねえ。
フリッカーについては,もしかするとソニーの方式だと気にならない可能性もあるので,商品が出たらもう一度お試しになることをお勧めします。
自分は単板DLPのホイールが気になるタチなので,ダメかもなw
投稿: kon2 | 2010年3月29日 (月) 17時06分
>>Teraさん
>非常に興味深いですね。
ありがとうございます。
>IMAXは、唯一偏光かもしれません。アクティブシャッター対応のシネマプロジェクターを2台使い、L/Rの偏光上映をしています。
勉強になります。激しいシーンではクロストークが見られたのが気になりました。アクティブシャッターのせいかもしれませんね。それにしても本当の意味での偏光方式のPJが使われてないとは知りませんでした。(3D対応映画館では)
フレームシーケンシャル方式=アクティブシャッターでいってもいいか?など、わからないところもあり、まだまだ勉強中ですが、
フレームシーケンシャル方式は現時点では僕には合わないだろうと思います。
"右目用の映像と左目用の映像を高速で交互に映し出すフレームシーケンシャル方式"
(http://ad.impress.co.jp/special/panasonic1002 )
多分その方式を採用した良いTVでも、僕の脳内ではかなり抵抗感を持つだろうと思います。解像度が低下するxpolの偏光方式の方がまだマシです。
(まあコストがネックとなっていますが。)
LG方式のPJだと、おそらく解像度の低下はないと思いますので、多分PJでは理想的な仕組みと思います。
投稿: mkubo | 2010年3月29日 (月) 18時31分
>>kon2さん
一応ソニーの3D液晶では、フリッカーの問題ではないと思います。(一応感じられず。)確かにクロストークが見られました。ただ、ストレスみたいものを感じたのは事実と思います。
ソニーの3D液晶も、フレームシーケンシャル方式なので、おそらく完全解決はかなり厳しいだろうと思います。ただ、多分1秒240枚表示にすれば、抵抗感が少なくなるかもしれません。液晶のよさを発揮するところかもしれません。
IMAXですが、一応三板方式DLPです。基本的にはカラーブレーキングとは無縁です。(と思う。)
投稿: mkubo | 2010年3月29日 (月) 18時34分
IMAX 3Dは一つの極みですねえ。
幸い,名古屋にもありますので頼もしい限りですが。
IMAXは気にならないのとあたりまえとしてw,
日本科学未来館のプラネタリウムの3Dも比較的気になりませんでした。
あれもおそらく偏光式だったと思いますが,
あのレベルがないと映画館は厳しいですね。
テレビは我が家では40型ぐらいが限度ですので,シャッター式でも構わないですが,
プロジェクターは偏光式じゃないと厳しそうですね。
投稿: kon2 | 2010年3月30日 (火) 10時43分
Dolby3D(Infitec)と同じ方式の様子です。
ドームシアターガイア | 日本科学未来館
http://www.miraikan.jst.go.jp/exhibition/gaia/
ドームシアターガイア 3D映像システム導入(PDF形式)
http://www.miraikan.jst.go.jp/press/docs/20081117_01.pdf
立体視方式 分光式フルカラー立体視
投稿: | 2010年3月30日 (火) 14時29分
>>kon2さん
情報提供いただいた方によると、4K SXRD方式PJが使われているみたいですね。(僕も初耳でしたw)
ビクターがCEATECで実演していましたが、まさかソニー方式のPJが採用されるとは思いませんでした。
パナソニックセンター東京の50インチで視聴すればするほど、なぜかなんとなく3Dに飽きるかも?という予感もしました。多分画面が小さいのはネックかもしれませんが。まあ、今のところでは3D優先でTVを購入する必要ないかなと思っています。ついでに3D機能ありで購入するかなとのレベル程度かなという気がします。
投稿: mkubo | 2010年3月31日 (水) 07時52分