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2010年5月31日 (月)

やっぱり有機EL搭載が欲しいな

【SID】ソニーが酸化物半導体TFT駆動の11.7型有機ELパネルを開発 - FPD - Tech-On!
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 ソニーは,駆動素子に酸化物半導体TFTを用いた11.7型の有機ELパネルを開発し,ディスプレイ関連の国際会議「SID 2010」で発表した。酸化物半導体TFTの特性劣化を抑えることで,有機ELテレビに求められる10年以上の寿命を確保したとする

 ソニーは,AUTHOR INTERVIEWSで11.7型の開発品を披露した。神奈川県厚木市にある同社の研究所内で作製した。画素数は960×540。全白輝度は 200cd/m2 ,ピーク輝度は600cd/m2以上である。コントラスト比は100万対1以上,色再現 範囲はNTSC規格比で100%以上とした。

 有機EL素子のデバイス構造は,TFT基板の逆側から光を取り出すトップ・エミッション型。ソニーが2007年12月に発売した有機ELテレビ 「XEL-1」に比べて,「発光素子は色再現範囲や寿命などの特性に優れた材料を用いた」(同社)という。

有機ELの弱点だった寿命問題は解決したそうです(多分)。やはり慌てず有機ELの熟成に優先したソニーの姿勢は正解だったかもしれません。

Sony Japan | ニュースリリース | ペンほどの太さに巻き取れる有機TFT駆動有機ELディスプレイを開発

それにしてもこの有機ELはすごすぎるな。電柱とかでの広告ポスターとの相性がよさそうですね。

iPadをずっといじり続けていますが、非常に楽しいです。Windowsへのリモート接続が成功しました。Windowsへのリモートで紙芝居系ゲームができたり、TeraTermでのssh接続という変態な利用もできました。ヘビーな利用を長時間に続けてもバッテリーの持ちは非常に良いです。

ずっとiPadの液晶を見続けていたせいか、XEL-1の画質はやっぱり素晴らしいと実感しますw

コストを考慮しなければ、上記の寿命問題を解決した新型有機ELパネルを以下のような製品に搭載すれば神製品になるじゃないかなと思います。20万円台でもいいと思いますw

asahi.com(朝 日新聞社):ソニー新情報端末発売へ 対iPad、携帯・ゲーム機能 - ビジネス・経済

その記事を読んで、色々妄想してみました。PSP2とソニー版iPadの関係です。SCE本社は元々青山(東京)でしたが、今年秋あたりにSony本社がある東京・品川地区に移転するそうです。(本社ビルに移転する意味ではないでしょうね。)

SCEの平井社長はSony本社の上級幹部として活躍されております。強力な調達力をつけるため、Sony製品とPS系製品の部品共通化を一層進めるそうです。SCE部隊が品川地区に移転することで、ストリンガー氏が徹底的にサイロを壊した結果がいよいよ出てくるかもしれません。

巷ではPSP2の半導体はARM系で強力なGPU(PowerVR系)を使うといわれています。一部のうわさではCellのSPEコアx4を積むではないかとの話もあります。可能性としては一応あるかもしれません。確かにCellはSPEがキモで、PowerPC系にしなくてもいい話があるそうです。つまりPowerPC系コア(PPE)から低消費電力に定評のあるARM系に切り替えて、SPEのコア数を半分(8個→4個)にして、クロック周波数も、3.2GHz→1GHzあたり?に変更して可変クロック系にすれば、消費電力問題を解決できるのではないかなという素人考えです。PSP2でPSP1ソフトを動かす際、CellのSPEコアを利用すればなんとかなるかもしれません。その代わりバッテリー時間が短くなる副作用があるとか。

ソニー版iPadの半導体も、部品共通化のためにPSP2とまったく同じコアを採用したらどうなるかと妄想していたのです。ソニー版iPadはPS系インタフェースのボタンを搭載しない。代わりにすべてタッチパネルで対応する。シビアなゲームはPS3コントローラでプレイすればいい。BlueTooth接続は可能だからね。(すでにPSPgoで実現されています。)

PSP2はおそらくUMDドライブを搭載するだろうと思います。(容量は意外と変わらないかもしれない。)しかしソニー版iPadはUMDドライブを搭載しない。つまりPSPgoからPS系ボタンをはずして、タッチパネルで対応する。画面のサイズを10インチぐらいにデカクするようなものです。わざわざPSPソフトをDL版にしていた人のほど有利になると思います。(PSP互換があればとの話ですが。)

ソニー版iPadはAndroidアプリは自由に利用できる。PSP2はAndroidアプリを自由にインストールできないが、SCEが認めたAndroidアプリのみを利用できるようになるかなと思われます。

PSP2はやはり独自OSにするけれども、Androidアプリを動作できるように対応する仕組みを用意すればいいかもしれません。一応Androidはオープンソースなので、SCEがAndroidエミュのようなものを用意すればいいのです。(正確にはAndroidのAPIをエミュで動かすとか。)

ソニー版iPadは、Androidが基本だが、PS系アプリをなんとか動作できるようにすればいい。PSP2ソフトはなんとか動作すればいいかなと思いますけど、SCEとしては手間がかかる可能性が高いので、大変かもしれません。

さてソニー版iPadの強みというのは、やはりAV機器の連携です。アップルのiPadを使ってみて思ったが、動画対応は弱すぎる。H.264系MP4とかmovしか対応してない。(4種類のみ)DLNAのような利用は一応可能みたいですが、PS3+PSPに比べて大きく劣ります。致命的なのはDCTP-IP対応はないことですね。PS3+BDレコーダー(ソニー、パナソニック等のDLNAサーバ搭載BDレコーダー機種)なら簡単にDCTP-IP接続を実現できます。著作権対応の動画でなければ、PSPでも一応自由に見られますね。

トルネの連携も期待したい。トルネ起動中でもいいので、DLNAサーバ機能を動作するようにしてほしい。ソニー版iPadはDTCP-IP対応DLNAクライアントを搭載すれば少なくとも動画対応としてアップルのiPadを圧倒できます。AppleTVが失敗したのは、やはりいちいち変換する手間が必要だったと思われる。

あとはXEL-1並の有機ELを搭載したら、マジで欲しいのですw解像度はXGAだったらうれしい。紙に近い画質のモードを用意したら面白いかも。ナナオがやっているし。(リンク先はPDFファイルです)

iPadの液晶ではやはり小説系の読書は向いてない。漫画及び雑誌との相性は抜群だが。電子ペーパー搭載あるいは紙に近いモードを用意するしかない。

それにしても、やっぱりソニーにはGoogleとの相性が非常にいいと思う。Googleはオープンソース化に積極的でソフトの技術力はずば抜けている。さすがにはハードまでは作ってない。ソニーはハードの技術力があるけれども、ソフトにはアップルに比べてやはり弱い。ウォークマンは数年前まで苦戦していたのは、やはりこの原因なのです。(もちろんこれだけではありませんが。)

また、AndroidはBSDライセンスで、企業にとってはありがたいライセンスです。ちなみにLinuxはGPLライセンスで、せっかく作ったソースをすべて公開しなければならない義務があります。Android上でのソフトなら、ソースを公開する義務はありません。オープンソースのライセンスに詳しい人なら、LinuxからAndroidに移行するのは当然と思うのです。ちなみにAndroidは一応Linux系なので、互換性は基本的に問題ありません。

とりあえず、SonyとSCEの融合?(連携というべきか?)はどこまで進むか見守る必要がありそうですね。

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コメント

有機ELについては城戸センセのブログでも触れられてましたね。
ここまで基礎要素が整ってくれば,
あとは量産の方向性だけだよな・・・

PSP2については,Appleに買収されたP.A.Semiの技術を使えば,
PowerPCベースでも何とかなるかも,という気もしますが,
全ては眉唾,空論でしかないですw

投稿: kon2 | 2010年5月31日 (月) 09時29分

>>kon2さん

まあとにかく量産化へGoしてほしいところですね。

約10インチしか出せないならやはりiPad対抗機種あたりに投入するしかないでしょうね。

うーん、モバイル系PowerPCは頑張って欲しかったところですね・・・もしMacがインテルに転換しなければ、PowerPCが進化し続けていた可能性もありますね。(まあApple社としてはインテル系がベストだったといえますが。)

投稿: mkubo | 2010年5月31日 (月) 18時37分

Power PCはG5の時点で,発熱量がハンパじゃなかったです。
サーバ用をPCに持ってくる時点で終わってるというか。

PA.SemiのPowerコアはフルスクラッチらしいので,
PSP2で使えたらよかったんでしょうけどねー。

まあ,Cellコンピューティングの場合,
ちゃんとした開発環境が揃っていれば,
コアはなんでも構わないわけですがw

投稿: kon2 | 2010年6月 1日 (火) 10時12分

cellをPSP2に載せるならPPEのポジションはARMよりもMIPSにした方がいい。
数百MHz以上なら消費電力あたりの性能がMIPSの方が高いから。

あと、GPUもDMPの最新チップとかがいいね。携帯機器でプログラマブルシェーダーは無駄に電力食うしね。

それでも必要ならSPEにやらせればいいしね。

携帯機に載せられるCELLこそが本領発揮だね。成功すれば家電にもソせられるから。
テレビやレコーダーにもつ買いまわして量産効果アップ。
機能もソフトをPS3やPSP2から移植して使いまわせるからね。

投稿: | 2010年8月 9日 (月) 23時03分

それにPS1やPS2もPSPも全部MIPSのCPUだからエミュレーションもしやすくなって互換機能は搭載しやすいからそこが一番重要だね。

投稿: | 2010年8月 9日 (月) 23時05分

コメントありがとうございます。

確かにMIPS系の方が、色々有利かもしれませんね。
PS1系はともかく(軽そうだし)、PS2互換を取るには必須となりそうですね。300MHzぐらいだったと思うので、ARM系だと1GHzでも厳しそう。GPUも最低でもGS以上のスペックが要りそうですね。PS3でソフトエミュがいまだにできないのは、帯域がネックでしたし。

GPUはDMP系なのも、悪くないかもしれませんね。
3DSのGPUと同じとは、うーんちょっとな気がしますが・・ 独自開発できないなら仕方がないかもしれませんが。

色々考えるとやはりCellの搭載が鍵かもしれませんね。

あとはゲーマーとしての要望ですが、やはり携帯機のゲームソフトを据え置き機(PS4でもいい)でじっくり遊べるようにしてほしいなと感じます。やはり携帯ゲーム機の画面サイズは最大のネックで、自宅でプレイするにはきついですし。

投稿: mkubo | 2010年8月10日 (火) 08時00分

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