3D対応有機EL HMDを体験してみたよ
ソニー、有機EL 3Dヘッドマウントディスプレイを展示 -AV Watch
ソニービルにて3D有機EL HMDを体験してみました。
あくまでも試作展示品なので、僕の感想については参考程度にしてください。
元気ロケッツのPV、バイオハザードⅣの映画のPV、GT5オリジナルの映像(フォトモードが動画になった感じ。)が順次に再生。5分間ぐらいかなって感じ。
まず画質面の感想を書きたいと思います。
・いかにも有機ELらしい画質。高コントラスト・広ダイナミックレンジで白ピークが高い。それにも関わらず、まぶしいとの印象もなく、目には疲れそうな印象もありませんでした。
・原理的にはクロストークが発生しないため、立体感が非常に自然で、3Dで見ているのがいつの間に忘れてしまう。ある意味最大の欠点かもね。
バイオハザードの映画は飛び出し重視のため、不自然感を少々感じましたが。元々不自然な3D表現が目立つ映画だったからね。
・ワイドなので、思ったより広く感じます。HMDにはやっぱり16:9というワイドとの相性がいいなと実感しました。
じゃあ、画質面には完璧かといわれると、そうでもありません。
・HMD特有のせいか、網のようなものが気になった。(画素によるものではなく、フィルターのようなものをかぶっている感じ。)どちらかといえば、デジカメ一眼レフのEVFの画質には近いイメージかもしれません。視聴距離が極めて近いため、パネルあたりのアラがどうしても気になります。製品レベルができるまでに、その問題を解決してほしいと思っています。
・両手で持ちながら視聴する必要があったため、きちんと装着しないとスイートスポットのようなところよりずれると、少々光が乱れるような感じもあった。製品版においては、装着感の良さが重要になると思われる。やはり超軽量HMDといわれるようなレベルで実現されるかどうかカギになると思います。
また、パネル解像度は1280x720とアピールされておりました。小さなサイズ(サイズは非公開)でリアル1280x720を実現されているのが凄いですね。XEL-1レベルのサイズなら、4Kサイズを実現できるかもしれませんね。たしかにNGPの5インチは940x544を実現されているので、XEL-1レベルのサイズなら、フルHDを実現できそうですね。
体験後、スタッフからアンケートをもらって、記入しました。いくらなら買いたいか、感想などを書きました。僕には5~7万円台を希望しましたw やっぱり画質面より、装着感の出来が気になりましたので・・ もし偏光方式メガネ並の装着感だったら、10万円台でもいいと書いたかもしれません。
装着感の良さをあまりにも追及しすぎると、高コストになる可能性もあるので難しいかもしれませんね・・
うーん、試作機を見る限り、普通のメガネの掛け心地並の装着感を実現させるのが、かなり大変だなと感じました。ソニーの技術陣の頑張りには期待したいところですね。
初期型には装着感の面においては、さすがには厳しいかもしれませんが、2世代目で改善される可能性は十分ありそうですね。現時点でも、画質面は極めて完成度の高いレベルだといってもいいと思います。
装着感をいかに向上させるのがカギとなりそうです。最低でも軽量化も必須でしょうね。
まあ、せめてXpanD社のアクティブシャッターメガネのX101系ぐらいの装着感は実現されてほしいなと思います。
また、ソニービルにて、発売前のサイバーショット新製品をさわってみました。
有機ELパネル搭載のDSC-TX100Vもありました!
GPS付きの日常系デジカメ サイバーショット「DSC-TX100V」 (1/4) - ITmedia デジカメプラス
第一印象ですが、意外にも、画質については液晶と変わりがないように見えました。
しかし、よく観察してみると、液晶系機種(DSC-TX10)と比べて、残像感が少なく、応答性も良い。1080/60pの動画撮影モードに切り替えると、非常になめらかになっているのが印象的でした。特に印象に残ったのは、色の再現性は極めて正確であること。なにより凄いのは、現物の色との差異が全くなかったこと。
その差異を感じないレベルになっているのが驚きでした。TX100Vのモニターをベースに
家庭用ディスプレイなどの色調整ができれば、色々参考になるかもと感じました。
表示遅延はデジカメ一眼レフ(α33/α55)のEVFレベルよりちょっと遅めですが、ゲームのFPSみたいに背面のモニターをずっと見ながら歩くのが面白そうだなと思ったw まあ危険なので、極力やらない方がいいでしょう・・・(苦笑)
思ったが・・ NGPなら、同じようなことができますな・・一応背面カメラがついていますし。NGPならの高速LSIのおかげで、表示遅延が少ないレベルを実現できそうなので、リアルFPSみたいにできたりして・・・ AR対応も可能なので、仮想敵みたいものを表示させるのが可能になると思うし。ジャイロ機能もあるからね。
NGPは色々なことを妄想してしまうのが恐るべし。
他には、印象に残ったのは、背面なのに、ボタンというものが1つもなかったこと。
タッチパネルなので、全て操作はタッチで行うとか。実際に使ってみたが、ボタンを使うより分かりやすかったので、好印象でした。iPhoneを初めて使ってみてすぐに慣れるところと良く似ているかもしれません。
液晶系タッチパネルは、新製品のTX10もありますが、TX100と比べてサイズが小さいものでした。
有機ELパネルを搭載したのは、サイバーショットのタッチパネル目的だったからかな?
かつて、シャープがタッチパネルと有機ELとの相性が悪いんだとのネガティブな情報を流しましたが、どうやら、間違いであるのが明らかになったし。
むしろ有機ELとの相性が抜群にいいそうです。 たしかにTX100Vのタッチパネルのレスポンスは良好でしたし。
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コメント
HMDはグラストロンが初体験でしたが
数インチ程度の小画面を至近距離で見る違和感がありました。
今回の機種は体感ではどの程度の画面サイズなのか興味があります。
西川氏によると100型ぐらいという事でしたが。
投稿: ps4 | 2011年2月21日 (月) 20時52分
>>ps4さん
うーん、僕の体感では、うちの100インチ環境においては、5m以上離れて視聴するような感じかな。いつもは約2.5m程度です。
100インチのような迫力の再現度についてはあまり期待しない方がいいと思います。とても良いHMDであるのは確かですが、過剰な期待はしない方がいいのは正直なところです。
投稿: mkubo | 2011年2月22日 (火) 01時27分