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2011年5月22日 (日)

本田雅一氏著「これからスマートフォンが起こすこと。」読了して思ったこと

新刊「これからスマートフォンが起こすこと。」の案内と、それに対する各業界の反応

本日に購入して読書しました。そして読了。

実は本屋で「これからスマートフォンが起こすこと。」との書籍を見つけてちょっと立ち読みしたら、驚いたことに久夛良木さんの特別寄稿が載っていましたwもう買うしかないな!と思いましたw

概要ですが、3月11日の震災によるツイッター、Facebook等のソーシャルメディア関連、ガラケーの終焉へ、パソコン業界の影響力低下、クラウド、4G世代のLTE/WiMAX関連が色々書かれてます。主役は全てスマートフォンであることです。

日頃、スマートフォンやクラウド関連をウォッチしている方には、あまり新鮮味がないかもしれませんが、かなりまとめられており、スマートフォンの影響は極めて大きいと実感しました。

印象に残ったことを中心に書きたいと思います。

・近い将来にはガラケーがフェードアウトされるだろう。

やや断言調で書かれていたので、良く読んでみるとちゃんとした根拠があってなるほどと思いました。日本のガラケーはそもそも高級工業製品。スマートフォンは世界向けに大量に製造されているため、コストダウンには期待できる。Androidはガラケーの機能(サイフケイタイ等)を搭載できるようになっており、ガラケーとの融合化は進んでいる。ガラケーの開発費はもう回収するのは難しくなっており、いずれフェードアウトされるだろうとのことです。念のためですが、本田氏は別にガラパゴス化を批判しているわけじゃないです。むしろガラパゴス化の良さを強調してます。正確にはAndroidはガラパゴス化との相性が極めていいので、いわゆるガラケーを作る理由がなくなっていることです。単にスマートフォンがガラケー化になっているといえば分かりやすいかもしれませんが。

この点についても僕も同感です。最近ドコモ内覧会に参加させていただきましたが、面白いことがありました。前回の内覧会(2010/11)では、ガラケーコーナーには人だかりだったのに、今回の内覧会ではスマートフォンコーナーだけに人だかり。ガラケーコーナーではガラガラでした。参加者はプレミアステージとの資格を持つヘビーユーザーばかりなので、(プレミアステージとの資格を持つユーザーと一緒ならOK) ガラケーにもう興味を持たなくなったのが良くわかります。

もちろんガラケーが完全に消えるわけじゃないが、今のような高機能ガラケーの新製品には数年後も登場するかどうかあまり期待しない方がいいのは間違いないでしょう。おそらくシンプル系ガラケーの製品寿命が長くなる可能性が高いと思います。

・スマートフォンのデータ通信量が激しくなっており、3G世代は破綻されるのは時間の問題。LTE/WiMAX世代に移行しないとダメだろう。

米国ではiPhone/Android人気により、もう3G回線は限界に達しているそうだ。まともに使えないレベルになっているらしい。あのソフトバンクよりダメダメらしいですw しかし世界一といわれるドコモ回線でさえ、いずれ限界に来るだろうとのこと。だから早急LTE/WiMAX世代に移行する必要があることです。数年以内にLTE対応iPhoneが出てくる可能性は極めて高いが、ソフトバンクが投資しているLTEについては米国のLTEとの互換性がないといわれている。ドコモのLTEは互換性があることです。もしLTE対応iPhoneが登場するなら、ドコモが有力ではないかとの見方が書かれてます。本田氏の見方によれば、近い将来にはソフトバンク以外のiPhoneが登場するのは違いないだろうとのことです。

・マイクロソフトの復活はLIVEやARM版Windows8がカギである。

スマートフォンに関しては、マイクロソフトが全く目立ちません。クラウドも苦戦されてます。

実はドコモの内覧会にてWindows7携帯をいじっていたのですが、率直にいって全然使い物になりませんでした・・・ 発熱がややノートPC並で、ストレージの速度も遅いか、ファイル表示がかなり遅い。タッチパネルは使い物にならない。トラックボール使う必要があるが、ストレスがたまる。動画(720pのWMV)がまともに表示できませんでした。3Dゲームも論外です。せめてAMDのFusionにしてほしかったかも・・動画支援機能が強力なのにね。そこで、ARM版Windows8です。現在開発中であり、タブレット機能にも最適化されており、快適に使える可能性は十分あることです。もちろんx86版Windowsネイティブアプリには厳しいですが、.NETやsilverlightで作られたアプリなら互換性があることです。また、インテルも、極めて半導体製造技術に投資しており、Atomの進化にも積極的に開発する予定です。おそらく数年後ならx86版Windows8搭載タブレットには期待してもいいと思いますよ。

これはWindows 95リリース以来の感動か...Windows 8について分かってきた7つの秘密を一挙紹介!

本田氏によれば、Windows LIVEというクラウド型サービスは他社クラウドサービスよりよく出来ている。多くのユーザーには魅力が分かってもらえるかどうかカギだそうです。WindowsPhone7にはとても相性がいいので、Windows LIVEをヘビーに使っているほどには恩恵が受けられることです。ただし現在は日本語版が出てないことです。今年中に大幅に改良されたバージョンの日本語版が出てくるそうです。

個人的だけど、Windows LIVEは確かによくできているところもあるが、どこかツメが甘いところがあると感じてます。人に強くオススメできるレベルに達してない気がします。多分Windows縛りは心理的には嫌いかもしれません。ただ言えることはデザインのようなインタフェース周りにはあまり好きになれないです。センスがダサいと言ったほうが正確かも。

最後に、久夛良木さんの特別寄稿ですが、スマートフォンの普及はクラウド型サービスの拡大を押している。クラウド関連の流れはもう誰も止められないという感じで書かれてます。クラウド型サービスの課題は十分承知しているが、クラウドの終焉はありえないとも読めました。

どうやら久夛良木さんのやりたいことは、高画質映像や高音質オーディオ等のリッチコンテンツのアーカイブ化のクラウド型サービスを目指しているように思えました。確かに数年前SCEにいた頃のビジョンと全く変わらない点は印象的でした。

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コメント

個人的には,もうガラケーとかスマートフォンとかの
問題じゃ無い気がしてます。

要はクラウドがこれからのポイントでありまして,
真のニーズはモバイルルータになっていくんじゃないのかと。
となると,シンプルなガラケーも存在価値はありそうな感じもしますね。

テザリングに追加料金の必要なスマートフォンは
割高でしかないなあ,というのが率直な感想ですねw

まあ,3G以降の動き次第だと思うのですが,個人的にはWiFiのAP充実の方がありがたいのかなあ,と思ってみたり。
(新幹線だって,WiFiのAPですからねえ)
まあ,WiMAXでもいいんですが,電話とは違うネットワークを構築する必要があるんだろうなあ,とは感じています。

投稿: kon2 | 2011年5月23日 (月) 09時16分

>>kon2さん


テザリングに関しては、料金の値下げを示唆しているそうです。>ドコモ
(まあ期待しない方がいいでしょうねw)

NTTグループ、KDDIがWiFiのAPを大幅に増やすと発表しているので、期待してもいいかもしれません。


http://www.nikkei.com/tech/personal/article/g=96958A9C93819499E3E4E2E2988DE3E4E2E7E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2;p=9694E0E7E2E6E0E2E3E2E2E0E2E2

http://www.nikkei.com/tech/personal/article/g=96958A9C93819499E3E5E2E0828DE3E5E2E7E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2;p=9694E0E7E2E6E0E2E3E2E2E0E2E2


米国ではWiFiがかなり普及しているらしいね。日本ではWiFiを探すのに苦労するぜw

投稿: mkubo | 2011年5月23日 (月) 22時20分

まあ
「携帯電話っていう枠組みではもうムリかもね」
って気がしてるだけです。
まあ,キャリアにしてみれば,
電話だけだと2,000円切りますからね。儲からないわけですよ。
「だからスマートフォン」
なわけで。でも,それってキャリアの都合であって,利用者が本当に使いやすいのかどうか,というとかなり微妙ですよね。
ソフトバンクでは失格の烙印を押さざるを得ませんでした。
というか,b-mobileの300kbpsの方がたぶんマシですwなんせ,ちょっとのWeb閲覧と「どこでもメールチェック」ができれば良かったのですが,
それができないんですもの。さすがSB品質w

震災により繋がることの大切さを再認識したので,
あえてスマートフォンから外れてみようかな,と。
スマートクラウドをキーワードにいろいろやってみようかなあと。

投稿: kon2 | 2011年5月24日 (火) 09時48分

>>kon2さん


本田さんの本のプロローグにて、例の震災では通常の通話回線はまともに使えなかった。インターネット回線は健在だった。SKypeなどのVoIPは使えたので、結局スマートフォンは一番活躍されたと分かったとのことです。

個人的には首都圏ならWiMAX系モバイルルーターを携帯すればいいと思います。非常時に1日契約すればいいからね。それ以外の方にはどうするか課題ですけどね・・・

投稿: mkubo | 2011年5月25日 (水) 07時02分

>>mkuboさん
でも,まあ,SBの場合,都市部での上り64Kb規制がありますからなあw
スマートフォンといってもやっぱりSBは除外ですねえ。
あれがないころはそれなりに快適だったんですけどねえ。
最近じゃ,下りも200kb以下ということも多くなったり。

まあ,携帯ネット回線の重要性は分かるけれども,
Bフレッツよりも高い料金設定のくせしてテザリングは別料金とか,
スマートフォン関係の料金プランはちょっといただけないですね。
UQ WiMAXとかB-Mobile,E-mobileの方が実は安かったり,
という面はもう少しクローズアップされてもよいかなあ,
と考えるこの頃です。

投稿: kon2 | 2011年5月25日 (水) 09時08分

>>kon2さん

料金プランに関しては全く同意ですね。まあ結局通信回線に関してはなるべく低コストで冗長化するのが現実解だと思います。通話回線ならPHSが一番強かったらしいが、コストがかかるのが問題かもしれませんね。

ドコモユーザーならiモード.netに加入した方がいいと思います。PCからでもiモードメールを送れますし。ただ震災時auのユーザーにはなぜか受信できなかったらしいが。

投稿: mkubo | 2011年5月26日 (木) 07時26分

ドコモに関しては、すぐにネットで即日にサービス変更(パケット使い放題サービスに切り替えるとか)できるので、非常時にテザリング可能コースに切り替えるのも1つかもしれません。

投稿: mkubo | 2011年5月26日 (木) 07時36分

>>mkuboさま
まあ,SBでテザリング解禁になったといっても
今のスピードのままじゃやらないだろうなあ。

仰るように,冗長化は
システム屋さんとしてはイロハのイですねw

完全に情報をクラウドベースにしますと,
「スマートフォンですら絶対でなくなる」
という点は今後重要なんじゃないかなと思います。

つまり,その場にある端末でちゃっと繋げばいいんですから。

まあ,そろそろNGPへの準備をしようかなあ,
と思った結果というのは内緒ですw

投稿: kon2 | 2011年5月26日 (木) 08時47分

>>kon2さん


まあLTEでもWiMAXでもいいので、ドコモのFOMA並に使えて
お手頃で使えるようにしてほしいなw

本当の意味でスマートクラウドができるようになると思いますね。

NGPに関してはブラウザ等の出来が気になりますが、一般的なスマートフォンと同じLSIなので多分大丈夫でしょうね。


個人的にはiPod touch/iPadのSafariを使う度にFlash対応をなんとかしてほしいと思っているところです・・

投稿: mkubo | 2011年5月26日 (木) 23時13分

一応別エントリーで書こうと思っているけど、ARM関連。

ドコモ内覧会でXperiaやGALAXYSを触って思ったが、
XperiaはARM Cortex-A8でシングルコアでインオーダー実行。GALAXYSはCortex-A9でデュアルコアでアウトオブオーダー実行。

Googleマップあたりの表示についてはまるで世代が違うほど違っていたのです。正直言ってXperiaを買う気がなくなったのです。せめてデュアルコア搭載バージョンを待った方がいいなと思いました。

NGPはその速いCPUのコアが2倍になるので、ブラウザ関連あたりには期待できそうですね。

投稿: mkubo | 2011年5月26日 (木) 23時25分

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