« PS Vitaの発売日、12月17日決定! | トップページ | HW30ESのゲームモードの表示遅延が明らかに! »

2011年9月15日 (木)

HMZ-T1を体験しました

昨日、ソニービルにてHMZ-T1を体験できました。オープンの20分前頃に早く並んだので、待ち時間は10分ぐらいだったかなと思います。平日のオープンの30分前ぐらい行くのをオススメします。休日でしたら少し早めの方がいいかもね。

以下の今年2月に書いた試作機の感想記事を読み直しました。確かに今のHMZ-T1と違う点があるなと感じました。

3D対応有機EL HMDを体験してみたよ

・いかにも有機ELらしい画質。高コントラスト・広ダイナミックレンジで白ピークが高い。それにも関わらず、まぶしいとの印象もなく、目には疲れそうな印象もありませんでした。

試作機では外光を完全に遮光するタイプだったが、HMZ-T1本機では付属品の遮光板を使わない限り、部屋の外光を受けやすいデザインになってます。有機ELにしてはコントラストやダイナミックレンジがややおとなしいという印象でした。どうやら外光の影響を受けやすいので、完全遮光にしないと、本来の画質を体験できないかもしれません。映像ソースはスパイダーマンのPVのみでした。また、まぶしくないという印象という点は今回も同じです。極めて目にやさしいレベルであると断言してもいいとも思います。

・原理的にはクロストークが発生しないため、立体感が非常に自然で、3Dで見ているのがいつの間に忘れてしまう。ある意味最大の欠点かもね。
バイオハザードの映画は飛び出し重視のため、不自然感を少々感じましたが。元々不自然な3D表現が目立つ映画だったからね。

立体感は非常に自然である点はHMZ-T1本機も同じ。3D感を期待しすぎると、少々肩すかしをくらうかもしれません。

・ワイドなので、思ったより広く感じます。HMDにはやっぱり16:9というワイドとの相性がいいなと実感しました。

スパイダーマンのPVはシネマスコープサイズのため、16:9ではありません。少し横長という印象もありました。大画面感というと、正直言って説明は難しい。映画館の後ろの立ち席から見ているような印象もあります。ただ没入感は非常に高いです。不思議な感覚を覚えました。

・HMD特有のせいか、網のようなものが気になった。(画素によるものではなく、フィルターのようなものをかぶっている感じ。)どちらかといえば、デジカメ一眼レフのEVFの画質には近いイメージかもしれません。視聴距離が極めて近いため、パネルあたりのアラがどうしても気になります。製品レベルができるまでに、その問題を解決してほしいと思っています。

今回のHMZ-T1に関しては、網のようなものがありませんでした。非常に鮮明のためか、ただ格子感が少々気になりました。パネルの開口率による格子感なので、仕方がないといえば仕方がないけどね。最新型SXRDの格子感の無さに慣れると、正直気になります。まあSXRDの格子感の無さを知っている人が少ないので、おそらくほとんどの方には気にならないレベルかなと思います。ただ鮮明な絵も好きなので、悪くないかもしれませんね。

・両手で持ちながら視聴する必要があったため、きちんと装着しないとスイートスポットのようなところよりずれると、少々光が乱れるような感じもあった。製品版においては、装着感の良さが重要になると思われる。やはり超軽量HMDといわれるようなレベルで実現されるかどうかカギになると思います。

おでこあたりの重量感が気になりましたが、全体的な装着感として大型ヘッドホンの装着感より優れているという印象ですね。耳への圧迫感はありませんでした。Sonyの開発陣の努力に関して敬意を表したいです。スイートスポットについては、試作機より良くなっているという印象です。まあ慣れという面があるが、初期型にしては実用レベルであると言ってもいいと思います。よく頑張ったなと思いますね。

画質についてもう少し詳しく書きたい。スパイダーマンのPVの画質については、シネマモードのためか、まさしく玄人好みという画質でした。本田雅一氏いわく、Sony製ハイエンド・プロジェクターを思わせる、落ち着いた色彩という点は全く同感です。正直言って衝撃を覚えました。BVMクラスのマスターモニター画質を実現していると言ってもいいかもしれません。乱暴な例えかもしれないが、完全暗室での高級マット系スクリーンとキセノン系SXRDプロジェクターを組み合わせた感じで、超高ネイティブコントラストを実現したという夢のようなSXRDデバイスを採用したような感じです。キセノン系VW1000ESのような感じでしょうか・・(VW1000ESはUHPランプ搭載ですけどね。)つまり色バランスは完璧ということです。さすが自発光デバイスです。

「オペラ座の怪人」で主人公クリスティーナが初めて歌うシーンを見たが、映画らしい落ち着いた色彩と丁寧な肌の描写、同社製のハイエンドプロジェクタを思わせるが、大きく異なる点がある。有り余るほど高い有機ELパネルのコントラストがあるため、スポットライトの輝きなど、白ピークでの眩しさと黒の沈みといった描き分けがより明瞭。諧調表現も黒側がなめらかに描かれ、しっとりと映画的表現と、明瞭な現代的の映像表現の両方を獲得している。

おそらく3Dソースだけではなく、2Dソースとの相性も非常にいいと思われる。没入感も高いので、おそらく楽しめるのは違いないだろう。解像感は開口率の低いためか、あまり期待しない方がいいです。もちろん実用レベルですが。

もし購入をご検討されている場合、極力事前に体験を行うのをオススメします。僕はもちろん買いますよ。6万円台にしては安いと思いましたよ。

|

« PS Vitaの発売日、12月17日決定! | トップページ | HW30ESのゲームモードの表示遅延が明らかに! »

オーディオビジュアル関連」カテゴリの記事

ソニー」カテゴリの記事

コメント

そーいや,この有機ELって,白色有機EL+カラーフィルターでしたっけ。
そこいらもコストダウンに繋がってるかもしれませんね。
PS Vitaの有機ELもそうなるのかしら。
今のところ,
いつものソニー製(3色有機EL+カラーフィルター)っぽいけど。

投稿: kon2 | 2011年9月16日 (金) 10時00分

>>kon2さん

http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20110831/197882/

>今回、小型で高精細にするために、白色有機EL層上にカラー・フィルタを重ねる色分離方式を採用した。Si基板には、映像表示に必要なD-Aコンバータなどの機能を内蔵しているという。

ご指摘の通り、白色有機EL+カラーフィルターみたいですね。カラーフィルターのRGBで分けているような印象が全くなかったけどね。プロジェクターのように色が統合されている印象でした。

>いつものソニー製(3色有機EL+カラーフィルター)っぽいけど。

西田さんの記事では非公開となっているけど、ソニー製だといいですね。

一応水を画面にちょっとつけると、虫レンズのような感じで画素がよく見えるようになります。(もちろん虫レンズを使った方がいいが。)Samsun系かソニー系で区別できるかもという気がします。Samsun系なら、GALAXYSIIと同じような仕組みになっているはずし。

投稿: mkubo | 2011年9月16日 (金) 20時42分

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: HMZ-T1を体験しました:

« PS Vitaの発売日、12月17日決定! | トップページ | HW30ESのゲームモードの表示遅延が明らかに! »