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2011年10月11日 (火)

4K対応BD規格化が検討段階か ほか


【西川善司の大画面☆マニア】149回:CEATECにみた3Dの先の次世代大画面技術 -AV Watch

西川氏の記事によると、興味深いことが書かれている。

一方で、4K2Kのブルーレイ映像ソフトの規格化が検討段階に入っているという。4K2Kテレビ製品、4K2Kプロジェクタ製品の発売についてリアリティを持って取り組んでいるシャープ、東芝、ソニーの3社は、この流れを強力に後押ししていくのだという。

早く規格化してほしいですね。

おそらく4K専用BD規格としてBD-ROMは3層ベースを採用するじゃないかなと予想。3層なら容量は100GBになるし。(現行BD-ROMは最大50GB。)最大として4層ベースも採用する可能性があるかもね。4層なら128GBとなるかな。

ビットレートはBD-ROMの倍速化で100Mbps以上に対応できる可能性があるかもと予想してます。BD-ROMは1.5倍速が基本なので、おそらく3~4倍速になるのではと思われます。

BDの等速のビットレートは36Mbpsなので、36Mbpsx3倍速=108Mbpsとなるし。36Mbpsx4倍速=144Mbpsとなる。

4倍速が本命かな。144Mbpsなら実用的な画質レベルの4K映像を出せると思いますし。

パナソニックのPHL研究所あたりからAVC改良型コーデック規格を出しそう。ただ4Kにはプラズマとの相性が良くないので(プラズマにとっては高精細化は苦手である)、あまり積極的ではないというイメージがあるので、少し不安だが。

それにしても、最大ビットレート36Mbpsが限界で容量も中途半端なHD DVDが早く消えてよかったと思うよ・・・ 3Dでさえまともに対応できないしw

かつてHD DVDを推進した東芝が、裸眼3D及び4Kの商品化に一番積極的であるのはなんか皮肉だなと思いましたね・・

以下の本田雅一氏の記事によると、ICC、VW1000ES等のことを解説してます。

本田雅一のTV Style:CEATEC振り返り(1) 新しい映像処理技術の潮流 - ITmedia +D LifeStyle
実はこのモデルでは、SXRD素子の駆動方法がアナログからデジタルへと変更され、ビクターの現行民生用プロジェクターと同じ方式になった。デジタル駆動では特性が安定しやすいものの、誤差拡散ノイズや暗部階調の不足を感じる場合がある。ところが、こちらも駆動方法に工夫をしているとのことで、微妙な暗部階調の表現ができているように見えた。製品化までには、もう一段階の追い込みが必要とのことだが、いずれはここで培われた技術も、一部が低価格モデルに持ち込まれることになると思うと、予算的には合わないという方にとっても、デジタル駆動化の動向は気になるところだろう。

驚いた。SXRDもデジタル駆動になったようだ。デジタル駆動のくせにデバイスパネルで12bit表示という階調性を実現しているとは驚き。(現在のハイエンド液晶TVでさえ10bit表示が限界。)

コスト的には不利なアナログ駆動でずっと頑張っていた点はよかっただけに、ちょっと複雑。

そういえば、SXRDにしては動画のキレが良かった気がしましたね。(元々SXRDでの映画系ソースでは動画のキレがいいけど、今回はやけに動画のキレが良かった気がしました。)

3D表現にはどうなるか気になるところです。デジタル駆動なので、240Hz駆動ができないかも。ビクター機種と同じ駆動になると思われるので、おそらく120Hz駆動となる可能性が高い。クロストークの少なさはどうなるか分からないが、デジタル駆動と3Dとの相性がいいので、悪くてもVW95ES並の出来に期待してもいいかなと思います。

コントラストの高さ、色再現域の広さといった要素では、むしろ同社の劇場向け4Kプロジェクターをしのいでいると感じるほどだ。それどころか素子サイズの違いにより、拡大投射時の精細感の差も感じない。同社によると、3つの素子の画素アライメントを合わせる部分に新しい生産技術を用いているという。

本田氏が色再現域の広さを絶賛しているとは、ついにキセノン搭載の業務用4K SXRDの色再現域を超えたことかな。

確かに、マリブにしては青や赤の純度の高さは印象的だった。僕には、SXRDの高コントラストによる恩恵かなと思っていたけど、330WというUHPランプと新開発カラーフィルターとの組み合わせの完成度は思ったより高いかもしれないね。少なくともキセノン搭載のVW200+マリブとの組み合わせより、色純度が非常に高いです。

ついにキセノンの終焉か・・・ キセノンには低い色温度でのカラーバランスには強いというメリットがあるが、VW1000ESの色再現域の広さを見るかぎり、キセノンを搭載する意味ががさらに薄くなったといえるかもしれませんね。おそらくVW1000ES並の明るさを確保するには、1000Wクラスのキセノンランプが必要かもしれません。家庭向けには現実的ではありません。元々キセノンランプの光効率が悪いからね・・ちなみにVW100/VW200のキセノンランプは400Wでしたw輝度はわずか800ルーメン・・・・本当に光効率が悪いね。VW1000ESに搭載している330WのUHPランプで2000ルーメンを実現しているし。(最新型SXRDパネルの光効率向上もあるが。)

そうそう全黒シーンでは、本当に真っ黒でした。あの黒浮きしやすいマリブというスクリーンではあそこまで黒が沈むとは驚きです。もちろん明るいシーンが多いところで、黒い帯で少し黒浮きしてましたけどね。これはスクリーンの特性なので仕方がないです。(とはいえ、他の最新型液晶TVを圧倒しているレベルだが。)うちのファイアホークなら、おそらく完璧といってもいいほど黒が沈むかもと思う。(とはいえ暗部階調の調整が必要になるけどね。)

ICCの話も。
CEATECでのデモは、フルHDのベースバンド(非圧縮)画像を4K×2Kに変換したものだったが、別途、地上デジタル放送を見た際には、思わずうなってしまった。

地上デジタル放送のデモも行われたか・・僕は見てなかったけど、(おそらく記者向けに限定公開されたと思われる。)ICCの完成度は思ったより高そうですね。

ソニーの4K対応アップスケール用LSIについて以下にて述べてます。

ところが、ICCの実在感、立体感を感じさせる一種独特の映像ではないものの、確かに解像度が増したように見える。輪郭がキレイにほっそりとつながるだけならば、情報が増えたようには見えないが、そこにしっかりとテクスチャーがあり、ディテールが深くなっている。複数フレーム超解像の良さがうまく生かされている。

プロジェクターということで、フィルムの粒子感を含んだ映像に違和感がないかも気になったが、この点もうまくクリアしているようだ。ジックリと腰を据えての評価とまではいかなかったが、来週には評価の機会を得られそうなので、さらに詳細に新型超解像の4K2Kパネルへの適応性について検証してきたい。

確かに、DRC系統といわれるX-Realityの出来は予想以上いい感じだったね。映画以外のコンテンツならどう表示されるか、見極めたいと思います。少なくとも映画ソースについては優秀レベルだったと思います。

同じ天才技術者が作ったDRCの進化とICCという革命的な発明が同時に見られて、ライバル同士?となるとは、なんか複雑です・・

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コメント

先週末にPanasonicのBDXL対応のBDドライブUJ-260が安価に出回りましたしBDドライブのハードルは高くないのではと思います。
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20111001/ni_cuj260.html?mode=pc
問題は中身の規格ですね。一応AVCの後継としてHEVCが2013年に策定される予定らしいですが
4K2Kでの3Dまできっちり盛り込んだフォーマットにして欲しいですね。

投稿: TSS | 2011年10月12日 (水) 12時54分

>>TSSさん


BD-ROMドライブに関しては全く問題なさそうですね。
HDMI、デコーダーLSI等という問題もありますけどね。

新型コーデックも含め、4K2Kでの3D規格も策定してほしいですね。ただ2012年に全て策定するのは難しいかもしれませんね・・

投稿: mkubo | 2011年10月12日 (水) 22時23分

トルネのリモートプレイや動画プレイヤーとして購入を考えている私には3Gは無用でしたので、辛抱強くWifi買えるまで粘っていましたが、今日なんとか予約できました。サクサク動作の5インチ有機ELの端末がこの値段なら買わない手はありません。

トルネは是非、3倍録画のデータのまま転送できるモードを対応して欲しいですね。そうすれば転送速くなりそうですし。

将来的にWEBブラウザをその他の実用ソフトがなんとか充実してくれればいいマシンになってくれそうなのですが。PSSuite頑張ってほしいです。

投稿: k | 2011年10月20日 (木) 20時58分

>>kさん


ご予約確保おめでとうございます。

確認してませんが、リモートプレイの品質がPSPよりとても良いみたいので、期待したいですね。

投稿: mkubo | 2011年10月21日 (金) 07時33分

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