« 韓国LGの55型有機ELパネルは白色有機EL方式か | トップページ | CES2012 雑感 »

2011年12月30日 (金)

2011年を振り返ってみる

僕は基本的に過去を振り返るのは好きじゃないのですが、今年は本当に色々ありましたね・・311震災、PSN侵入等はなんか遠い過去のように思えるのは不思議な感じがしますね。

振り返るほどのネタはあまりないんですが、今年買ったSony製品をあげてみます。

Sony Tablet S

HMZ-T1

AX2700T

HX9V

PS Vita 3G/Wi-Fi版

といったころでしょうか。

Sony Tablet Sは、正直いってちょっと期待外れでした。最新FWバージョンでは、バッテリーの持ちが問題ないレベルになってますが、前のFWバージョンは、バッテリーの持ちは本当に悪かったのですね。スリープ時になぜかバッテリーがどんどん減ってました。現在はその問題は解決されてますが、もう少し早めに解決してほしかったところです。そのせいで印象が悪くなってます。

何より失望したのは、動画再生能力でした。iPad1では問題なく再生できている720p動画(mp4)は、Sony Tablet Sだと安定して再生できません。原因はNVidaのTegra2でしょう。確かにNVidiaいわく、Tegra2は1080p動画対応をアピールしていたような気がします。実際、前世代のApple社のA4以下でした。NVidiaの言うことは完全に信用できなくなったところです。最新世代のTegra3の実力は実際に評価するまでは信用しない方がよさそうです。(ただし、ゲーム系は確かに優秀だなと思いましたが。)

AppleのA4/A5系はPowerVR系を採用してます。何より凄いのは、1080p動画(mp4)も安定して再生できることですね。iPod touch4Gも、問題なく再生できます。つまりPowerVR系は動画再生能力が高いといってもいいかもしれません。PS Vitaは最新世代Power VR系を採用してますので、1080p動画対応は技術的に可能なはずです。次のSony Tabletシリーズには、PowerVR系を採用してほしいと思いますよ。最近知ったのですが、PS VitaのCPU/GPU(SoC)はSCE/東芝/IBM共同開発で、東芝製造だそうですね。つまりCell連合チームと同じですね。PS4のLSI開発にも期待できそうですね。(既に解散されたかと思ったのです。)

そして、HMZ-T1は本当に革命的な製品だと思いましたね。3Dコンテンツ対応としてもちろん素晴らしいクロストークフリーな3D画質を味わえるのですが、2Dコンテンツ(ハイビジョン)にもなかなかいい感じです。

AV REVIEWという専門誌では高く評価している点は印象的でした。HiViでは、なぜかあまり評価してないという印象ですが。
(一応そのHiViに属している麻倉氏が高く評価しています。彼曰く2011年2位となってます。)

麻倉怜士のデジタル閻魔帳:年に一度の総決算! 2011年「麻倉怜士のデジタルトップ10」(後編) (3/4) - ITmedia +D

第2位:ソニー「HMZ-T1」

ソニーの3Dヘッドマウントディスプレイ「HMZ-T1」が2位にランクインです。HMZ-T1は、画質を徹底的に極め、3Dの本質を突いた楽しみ方の提案をしています。

AX2700Tは、文句の少ない製品だと思いますね。画質としてはi/p変換は少し怪しい点があるのは残念ですが、BD-ROM作品は1080pが基本なので、実に満足度の高い画質を出してくれるのが良いですね。torne連携、スマートフォン連携は完成度の高いレベルなので、全体としては実用度の高い製品だと思いますね。

HX9Vは、最近買ったものです。例のタイ洪水により、例年より早く生産完了となってしまったデジカメです。どこでも売ってないので、HX7Vでもにしようかなとあきらめたところで、偶然近所のヤマダで発見しました。値段は少し高めでしたが、新宿の量販店じゃ、どこでも売ってないこともあり、ちょっと迷ってきたのですが、購入しました。さすがヤマダであって、一応値引きしてくれました。

目的は1080p/60p動画を撮影するためです。実際に使ってみたのですが、本当に普通のビデオカメラはいらないなと思いましたね。動画撮影の時のバッテリーが短いと指摘されてますが、昔買ったキヤノンのHV10は、バッテリーは1時間でした。HX9Vの実際の駆動時間は1時間ぐらいという感じなので、バッテリーも小さいし、気にならないと思いました。数年前買ったWX1のバッテリーとの互換性もあるし、バッテリー充電器も持っているので、運用上では問題ないレベルでした。(今のデジカメは本体充電のみとなっているようです。バッテリー充電器はオプション扱いとなってます。) SD対応なので、秋葉原で3000円以下の32GBを買いました。長時間撮影できるのがありがたいですね。

不満をあげるなら、夜撮影するとき、CMOS特有のせいか、フレームレートが若干低下することですね。実は、ゴルフスイング練習のため、練習所に通ってます。そのデジカメを持ち込んで、ゴルフスイングをセルフ撮影してます。自分のイメージと、実際のスイングとのズレが結構あるので、本当に参考になります。また普通のビデオカメラじゃ、広視野角タイプがあまりないので、ゴルフスイング撮影じゃ、広視野角対応の多いデジカメの方が相性いいですね。ですから、夜練習しているので、フレームレート低下はなんとかしてほしいと思いましたよ。改良版のCMOSを搭載したデジカメには期待したいところです。

AX2700Tは、そのデジカメで撮影した1080/60p動画に対応しておりますので、BDにも記録することできました。ちなみに、1時間動画で10GBぐらいになります。

PS Vita 3G/Wi-Fi版は既に前回のエントリーにて色々書いてますので、もう書くことがあまりないんですが、最近凄いなと思ったのは、PSP-3000でプレイしてみて、横の視野角も結構狭いなと感じるようになりました。なんか暗いと感じました。つまりいいディスプレイに慣れると、過去のものに戻れないという感じですね。

晴天の太陽光の下でプレイする機会ありました。コントラストがもちろん下がるけど、思ったより認視性は十分あるって感じでした。少なくともPSP-1000より見やすいのです。PSP-1000はまともにプレイできないほど見えませんでした。下手すればPSP-3000以上かもと思いました。また太陽光が十分入った室内(日産の店)でプレイする機会もありましたが、全く問題ないレベルでした。

ところで、4KプロジェクターのVW1000ES。以下のAV REVIEWの議事録によれば、ソニーのものづくりを高く評価している模様でした。
特別座談会:ビジュアルグランプリ「批評家賞」選出議事録 - 2011年優秀モデルはコレだ (1/5) - Phile-web

ソニーは本当に頑張っているのに、赤字などで売上などの結果を出してないのは残念ですね。VW1000ESは本当にいい製品だしね。HDMI規格のせいで、4K入力をスポイルしてしまった感じですが、今年に早く投入された点においては、高く評価すべきだと思いますよ。東芝も、4Kテレビを早期に投入した点も評価したいですね。あの4Kネット動画の画質は本当に凄かった。下手な3Dコンテンツより、自然な3D感を感じたのは印象的でした。麻倉氏いわく、最近の4K研究によれば、2Kコンテンツを4K表示させた方が、画質的に非常に意味があるそうです。4K入力問題を解決すれば、4K環境の導入を検討したいと思いますね。

本年はありがとうございました。来年も当ブログをよろしくお願いいたします。

では、良いお年を!!

|

« 韓国LGの55型有機ELパネルは白色有機EL方式か | トップページ | CES2012 雑感 »

オーディオビジュアル関連」カテゴリの記事

ソニー」カテゴリの記事

コメント

あけましておめでとうございます。
思えば去年はいろいろ買ったものですが、とどめで車が壊れるとは思わなかったけどw
今年のトレンドは4Kだろうけどやはりコンテンツが厳しそうですね、東芝テレビのアプコン(超解像)も人によって評価が分かれているようですし。

年初めはラデの新しいビデオカードでも買おうかなw

投稿: yoshi | 2012年1月 3日 (火) 20時04分

>>yoshiさん

あけましておめでとうございます。
新年早々のコメントありがとう。

車の件は大変だそうですね。

東芝の4Kはまだ店頭でみてないな。超解像の出来をじっくりチェックする機会はありませんでした。

4Kコンテンツの充実が本当に課題ですね。

今年の3~4月、インテルの22nm版CPUが出てくるらしいので、そのタイミングで自作PCでのマザーボードやCPU交換をしようかなと思ってます。メインPCの交換は3年ぶりになるかも。

nVidiaからも、同じような新製品が出るらしいですよ。
エンコードなどでCUDAをよく使ってますので、新製品の出来によっては購入を考えるかもしれませんが。

投稿: mkubo | 2012年1月 5日 (木) 08時00分

明けましておめでとうございます。
年末はVitaが大活躍でしたよ。
巷で言われているようなフリーズやら初期不良とは無縁でしたね。
惜しいのは,やっぱりブラウザですねえw
動画再生については,720p打ち止めといえど,相当な地力はありそうです。
画質的に追い込めるが故に容量的に欲張った映像になるのが玉にキズw
さっさと字幕とか音声トラック切り替えとかPS3で出来ることを実装して欲しいですね。

個人的にやっぱり振り返ると残念なのは,テレビの価格崩壊でしょうか。
パナのプラズマ46インチで7万円台とか狂ってますよね。
この抜けきらない不況ですから,無駄な出費を抑えるのは当たり前ですが,安易にデフレ傾向に進むことにとっても危惧感を覚えています。

投稿: kon2 | 2012年1月 5日 (木) 08時36分

>>kon2さん

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。

僕も色々使ってみましたが、フリーズ等は全くありませんでしたね。

最近、GALAXY SII LTE版の有機ELをチェックする機会があったんですが、有機ELの明るさは4段階ぐらいで切り替えるもので、明るさを変更する度に、色合いは微妙に変わるって感じでした。(元々色合いはちょっと変な感じもします。)

PS Vitaの有機ELは明るさを無段階で調整できる。色合いも文句ないレベル。やっぱり駆動周りの技術に関しては、ソニーがチューニングした可能性は極めて高いと感じました。おそらくソニーの有機EL技術者が関与していると思いますね。

今の政権や日銀、財務省はデフレを克服するつもりはないらしいからな・・むしろデフレを促進する政策(増税)ばかりやっているw

はっきりいってどうしようもない。メーカーじゃかわいそうです。

投稿: mkubo | 2012年1月 6日 (金) 07時46分

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 2011年を振り返ってみる:

« 韓国LGの55型有機ELパネルは白色有機EL方式か | トップページ | CES2012 雑感 »