PS Vitaの動画デコード仕様について
有償版アプリの話で申し訳ないですが、
TMPGEnc Authoring Works 5という動画エンコードソフトの発売元サイトにて
以下のPS Vita向け出力テンプレートサンプルが配布されてます。(上記サイトの右側あたりにPS Vita向け出力テンプレートサンプルというリンクがあります。)
PSVITA_720P高画質24P.tvmw5e
PSVITA_720P高画質30P.tvmw5e
PSVITA_720P標準24P.tvmw5e
PSVITA_720P標準30P.tvmw5e
PSVITA_ピクセル等倍30P.tvmw5e
細かい設定なしでPSVitaのネイティブ解像度の設定でエンコードできるようになったのがありがたいね。
そのテンプレート出力設定はx264エンコードが基本になっているようです。
細かい設定にてCUDAエンコードに切り替えるのも可能です。
色々やってみたのですが、x264エンコードの方がいいみたいね。
nVidiaのCUDAエンコードが思ったより速くなく、画質も微妙。
まあインタレース解除等フィルター処理への支援に回すことができるので、CUDA能力を十分に利用できるので問題ないね。
PS Vita_720高画質設定にてエンコードしてみたところ、容量はコンパクトなのに高画質。(100分で900MB~1GBぐらい)PS3で再生してみたところ、100インチでも十分に綺麗でした。iPadなどでも再生してますが、問題ありませんでした。汎用性が高いのでありがたい。
うちがエンコードで利用しているPCはWindows7 CoreQuad Q9550/GeForce GTX 460という構成。
現状ではエンコード時間が結構長いので、Ivy世代の新型CPUが欲しくなりますw
インテルのQSV対応の出来がいいなら、CUDAがいらないかもね。
現状のPSVITAの動画デコードの仕様では、カラーマトリクスはBT.709非対応で、 BT.601対応のみになっているそうです。
すなわち、カラーマトリクスのBT.709でエンコードされた動画をPSVitaで再生すると、 色表示がおかしくなります。黄色あたりは分かりやすい。一般的な動画はBT.709でエンコードするのが一般的なので、なぜBT.709非対応なのが、理解しかねます。PS3は問題なく対応されてますが。
以下のブログにて、BT.601対応等を色々指摘されてます。詳細はリンク先を参照ください。
http://pop.4-bit.jp/?p=4813
今後のFWアップデートにより、BT.709にも対応される可能性がありますが、当面はBT.601でエンコードするのをお勧めします。
また、H.264 High 3.1以下でエンコードすること。それ以上の設定はコンテンツ管理ソフトでは転送を拒否される模様。ただし、能力的には4.x系にも対応できるらしいので、今度のアップデート次第で対応される可能性があるかもしれません。
公式サイトではPSVitaの動画デコードの仕様について紹介されてます。
ビデオで再生できるファイルの種類
MPEG-4 Simple Profile Level3 最大320x240ピクセル、AAC
H.264/MPEG-4 AVC Baseline/Main/High Profile Level3.1 最大720p、AAC
最近知ったのですが、PC向けのmp4ファイルは、インタレース解除が基本であると思い込んだので、インタレース保持のままでエンコードできるとは知りませんでした。 よく考えると、BDレコーダーでAVC録画したものはインタレース保持が基本だし、 mp4との親和性が高い。早く気づくべきでしたw
なお、TMPGEnc Authoring Works 5はフィルター設定にてインタレース解除処理を無効にすることができるので、インタレース保持は可能です。(通常ではインタレース解除がデフォルトです。)
PSVITAは、インタレース保持の480iファイルでも、きちんとデインタレース(i/p変換)され、60p表示できました。
明らかにPSPに比べてなめらかでした。実写系動画には分かりやすいです。
PS3でも再生してみました。i/p変換は完璧です。さすがPS3です。
PSVitaのi/p変換精度はPS3に比べて劣りますが、十分実用レベルかなとの印象です。
ちなみにWindows7のWMP12(WindowsMediaPlyear12)アプリはi/p変換の出来がいいので、事前にインタレース解除した動画より、動きが滑らかで綺麗に表示されているとの印象でした。なお、WMVだけではなく、mp4ファイルも再生できます。(ちなみにwmp12世代は対応コーデックがかなり増えたそうです。)
ためにiPadで再生してみましたが、デインタレース性能があまり良くないせいか、 いわゆるスダレ現象が出ます。ただし動きは滑らかなので、その動きは捨てがたい。
現状のPSVitaはDLNAクライアントアプリが出てないので、PS3リモートプレイ以外はネットワーク経由に動画を視聴できませんが、無線LANでのHTTP経由にダウンロードするのが可能です。無線LANの11n環境(150Mbps)ですが、1GBの動画は20分ぐらいDLできました。
通常はHTTPサーバを自前で立てるのに知識や経験が要りますが、以下のHTTPサーバソフトならWindows端末にインストールして動画ファイルが入っているフォルダをマウントする設定にすれば、PSVitaのブラウザで簡単にDLできるようになります。
http://www.vector.co.jp/magazine/softnews/040522/n0405222.htmlただし、Windowsのファイアウォールの設定によってはつながらない場合もあるので、原因切り分けのため、ファイアウォールを一時的に無効にしてやってみてください。ファイアウォールのせいなら設定を変更してください。ちなみに日本語名のファイルはDLできないようです。全て半角英数字にしてください。
まあDLNAクライアントアプリが早くでてほしいけどねw
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