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2012年3月27日 (火)

やはり彼が何らかの形で復帰してほしいですね

特別リポート:ソニー盛衰の時、平井新社長が担う「ゲーム」の結末は

久夛良木氏のコメントが結構出てきたので、抜粋しました。

ソニー再生の道はないのか──。この問いに答えたのが久多良木健氏だった。ソニー元副社長でソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)を立ち上げた「プレイステーション(プレステ)」の生みの親。「異才」の異名を持ちながら05年に志半ばにソニー本体の取締役を退任した。だが運命は交差する。SCE後継者の平井氏が、ソニーのトップに駆け上がる。

東京都内の住宅街でロイターの取材に応じた久多良木氏「ゲームのルールを変えて現状をひっくり返せるチャンスはいくらでもある」と語った。アップルも90年代後半に経営危機に瀕したが、ジョブス氏の復帰を受けて見事に復活した。ソニーもアップルも人が考え付かないようなことをどこよりも早く実現して世の中を驚かせてきた。だからソニーにも次のチャンスはある――と。

サムスンとLGが市場投入を計画する有機ELテレビの価格帯は8000―1万ドルと予想され、同サイズの液晶テレビの10倍近く。平井氏も2月9日のロイターなどとのインタビューで「あと2―3年は液晶の時代が続く」として有機ELの時代がすぐに訪れることはないとの見通しだった。

しかし、ソニーの見方は甘いかもしれない。久多良木氏はロイターに「有機ELは大方の予想を超えて、あっという間に普及が進む可能性がある。ブラウン管が液晶に置き換わった以上のスピードで進んでいくのではないか」と述べた。その上でソニーを念頭に「日本の家電業界が、まだ2―3年は液晶でやっていけると思っているなら致命的な判断ミスになるかもしれない」と警鐘を鳴らした。

平井氏の「プレステ事業の応用モデル」の詳細は不明だが、ロイターに対して久多良木氏は、自ら立ち上げたプレステ事業について「ハードとソフトを区別して考えたことはない。一般的なハードに既存のコンテンツ群を流し込むというモデルではない。ハードもソフトも一体で生み出した」と述べた。

その上で「アップルが提供しているユーザー体験もハードとソフトが不可分のもので一体だ。平井はSCEで長年しっかりとキャリアを積んできたので、ハード・ソフト一体で新しいユーザー体験をトータルで提供するビジネスをよく理解している」と期待する。果たして平井氏はクラウド時代においてネット業界の勢力図を塗り替えるだけのモデルを構築できるのだろうか。

だが「ハードとソフトの融合、ネットワーク戦略」のスローガンが、時代とともに意味を変えて混乱をもたらしたことは確かだ。平井氏には明確な方針の提示が求められるだろう。久多良木氏「抽象的なスローガンではなく、何に具体的にチャレンジするかをクリアーにすることが大事だ。ウォークマンを作る、ベータマックスを作る、プレステを作ると言った方が分かりやすいし、組織は動きやすい」と述べる。出井時代の末期に副社長を務め、ストリンガー時代の始まりとともにSCEも去ることになった同氏の経験は重い教訓になる。

エレキの経験がない平井氏について、久多良木氏「それ自体は本質的な問題ではない。エレキの経験がないがゆえに内外の才能を集めてすごいチームが作れる可能性もある」と語る。プレステの成功はチームが作った。CBS・ソニーから丸山茂雄氏が参加するなど「音楽人脈」が計り知れない役割を果たした。平井氏を音楽事業からSCEに呼び寄せたのも丸山氏。異文化チームの融合がソニーの歴史を作ってきたのは確かだ。

「内外の才能の集結」で久多良木氏の復帰を求める声もある。エアボードでアイパッドに先駆けながらソニーを去った前田氏は「ソニーには強いリーダーシップを持ったカリスマが必要だ。それは久多良木しかいないのではないか」と語る。アップル復活も一度は会社を追われたジョブス氏の復帰があって実現した。「ジョブスのような強いリーダーシップは経営者や従業員にとって怖いことだが、そこから逃げてはいけない」とも指摘している。

巨大化の末に生じた社内の亀裂と断絶。さらなる低迷はソニーの存続も危うくする。「ソニーしかできないことを、ソニーがやらなくなったら、ソニーではなくなる」―。創業者の井深氏は語ったが、「モルモット」であることを誇り、誰もが驚く商品を誰より早く世の中に出すのがソニーだったはず。求心力を取り戻し、世界のゲームに勝つためには「次の時代の挑戦がどこにあるかを考えて、未来に向かって何をやるのか。それを素早く決断することが必要だ」という久多良木氏の言葉が響く。

久夛良木氏が、エレキの経験を持ってない平井氏を擁護しているのが実に心強いですね。あの久夛良木氏が本質的に問題ではないとおっしゃっているのだと擁護できるわけですw

現状のソニーにおいては、ユーザー体験の意味がよくわかっている経営者は平井氏しかないだろうと思いますよ。(アップルのジョブズ氏だって、技術に精通していたわけじゃない。とことんユーザ-体験を追求するのが強みだった。)ただし技術に精通しているとはいえないので、やっぱり久夛良木氏が平井氏を厚く支援する形にするのが理想的だなとも思います。その意味でソニーに復帰してほしいなと思いますね。もともと平井氏との関係は悪くないだけに、平井氏が久多良木氏に支援を求めることは期待できるかもしれない。

麻倉氏もツイートにて久夛良木氏をソニーにトップとして復帰させるべきだと言及してますね。

前田氏は「ソニーには強いリーダーシップを持ったカリスマが必要だ。それは久夛良木しかいないのではないか」と語る。

あの時に出井氏が久夛良木氏を巻き込んで退任させなければよかったのにね・・と今でも強く思います。

やはり現状のソニーの低迷の原因をつくってきた出井氏の罪は極めて重い。ただ、当時久夛良木体制になった場合を想像すると、すなわちアップルのジョブズ独裁体制のように独裁体制との意味もあるので、おそらくソニー本体はもっと混乱していた可能性も否定できないなと思う。出井氏もおそらく懸念していたかもしれない。

今のソニーは90年代のアップルみたいに倒産寸前にもうどうにでもな~れ状態ではないが、少なくとも久夛良木待望論は強まったように思える。おそらく5年前ならソニー本体からの抵抗が強かったかもしれない。もちろん当時は平井体制とは考えられなかっただろう。

年齢の問題もあるが、久夛良木氏がおっしゃっているように、平井体制にてハード・ソフト一体で新しいユーザー体験をトータルで提供するビジネスできるのが当たり前という環境ができあがったら、久夛良木氏の出番かもしれない。率直にいえば5年早ければ・・・と思うのだ。

ソニー本体の最大の問題は、そもそもハード・ソフト一体で新しいユーザー体験をトータルで提供するビジネスができなかったことに尽きるのだ。しかし平井氏が2009年以降副社長になってから、そのビジネスが段々と出てくるようになってきた。これからも平井体制にて、もっと改善されるかもしれないので、期待したいところです。

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ソニー」カテゴリの記事

コメント

やっぱり記事にしてますね。
自分の某所の日記でも書いてたんですけども,
やっぱ彼のスピードには今のソニーはついて行けない気がするんですよね。

投稿: kon2 | 2012年3月27日 (火) 08時20分

ソニーに限らず国内家電メーカーに足りないのは
ビジョナリストですよね
久夛良木さんカムバック論があるのはやはりそこにあるんだろうと思います。

投稿: | 2012年3月28日 (水) 00時55分

>>kon2さん

>やっぱ彼のスピードには今のソニーはついて行けない気がするんですよね。

うまくコントロールできれば最強ですけど、扱いは難しいのがネックかもしれませんねw


>久夛良木さんカムバック論があるのはやはりそこにあるんだろうと思います。

日本人で、あれほど説得力を持てるのは久夛良木さんぐらいですね。

投稿: mkubo | 2012年3月28日 (水) 08時10分

>>mkuboさん
おおむね技術予測は当たってるからね。
そのエッジで攻めるから危ないんだけどw

投稿: kon2 | 2012年3月28日 (水) 08時21分

久夛良木さんが戻ってくればいいですね
ただ久夛良木さんを使うなら、オブラートに包んで宣伝してくれる広報も強化しないとダメですけどねw

個人的に今のソニーの良くないところは、マーケティングの都合か何かで全部入りの商品を出してこないところなんですよね・・・
BRAVIAしかりCyber-shotしかり。ハイエンドユーザーをないがしろにしてる傾向が・・・

投稿: NNN | 2012年3月28日 (水) 12時37分


やはり久多良木氏の発言というのは不思議なカリスマ的魅力を感じちゃいますねw
常に考え方が5年~10年は先行してるんでしょう。
以前ニコニコで久多良木氏と丸山氏が出ていた時は現状のソニーについては特に発言はなかったですが今回の記事で久多良木氏の意見が聞けてより現状のソニーの問題点がより浮き彫りになった感じです。

>課題は「技術のソニー」の復権だ。プロフェッショナル機器の開発拠点で「技術の総本山」と呼ばれる厚木事業所は、久多良木氏のほか、エアボード開発者の前田氏、非接触ICカード「フェリカ」を開発した日下部進氏、テレビの高画質化技術「DRC」を開発した近藤哲二郎氏など有力技術者を輩出したが、皆ソニーを去ってしまった。現役エンジニアからは「今の体制でCTO(チーフテクノロジーオフィサー)がいないのは残念。次世代の技術を目利きして直感で判断できる人材が経営に必要だ」との声が出ている。

結局この一文に尽きると思います。
以前のような天才レベルの技術者が多数存在していたソニーからそれらすべての人材がいなくなってしまった時点で現状のソニーがいかにダメになったのかがよくわかりますね。
いよいよ来月から平井氏がソニーCEOに就任しますが、当然平井氏1人でソニーの問題点すべてを
解決する事は出来ません。
やはりそこには抜きんでた天才レベルの人材が不可欠でしょう。
仮に久多良木氏がソニーに戻るような事があれば、他の散って行った人材も戻ってくる可能性もありそうです。
平井氏は久多良木氏のソニー復帰を実現させる事も大きな役割の1つだと思います。

ところでPSVとは対照的に新型iPadは売れてますね・・・
自分は店頭で触っただけですが、確かにあの解像度の魅力は凄いものがあります。
(PSVもポテンシャル的には一応同等の解像度が扱えるのかな?)
見た目のわかりやすい進化のみを重視して現状で出来る限りのインパクトを実現した感じです。
それでも本命は次のA6搭載?のiPhone5や真のiPad3なのですからアップル恐るべしです!!

ソニーは次に出すと噂されるタブレット端末もTegra 3を搭載・・・とかいう一貫性のなさですからね。
http://getnews.jp/archives/175747

せっかくPSVという素晴らしいマシンを誕生させた開発力も他の機器に応用できないのでは宝の持ち腐れでしょう。
まだまだソニー=SCEの道は遠そうです・・・
とにもかくにも来月からの平井CEOの手腕に期待するしかないですね。

投稿: RM | 2012年3月28日 (水) 15時54分

>>kon2さん

問題は5年より早すぎる場合もあることねw
弱点はこれぐらいかなと思う。


>>NNNさん

まあBRAVIAだと種類を出しすぎる点もありましたね。
コスト削減のため、種類を減らすようですが。

サイバーショットも同様。種類をもう少し減らした方がいいと思う。NEXシリーズは種類が少ないおかげで、ブランドが向上しているように思えます。

サイバーショットはマニアでも把握しきれないほどの種類をたくさん出してはどうすんのといいたいぐらいね。そのせいでブランド低下している気がします。

VAIOシリーズも同様ですな。やはり種類を絞った方がいいと思う。僕にはVAIOについてあまりブランド力を感じないです。


>>RMさん

問題は前田さん、久夛良木さん、近藤さんという有名な人材は定年をもう迎えていることね。一応経営者として迎えるなら60歳以上でも問題ありません。別に流出された人材を取り戻すとの意味ではないが、一番現実的なのはやはり久夛良木さんを復帰させるしかないでしょうね。あるいは若手技術者たちが成長していくのが一番ですが、これも時間かかりますからね。

ところで、平井氏を補佐するメンバーである斎藤氏、鈴木智行氏は半導体関連のスペシャリストです。その人物を調べてみると、なかなか有能な人材だなと感じました。裏面照射などの実績が出ている半導体関連の人材はなかなか優秀みたいので、期待してもいいと思います。

http://jp.reuters.com/article/technologyNews/idJPTYE82Q03G20120327

>それでも本命は次のA6搭載?のiPhone5や真のiPad3なのですからアップル恐るべしです!!

今年のiPhone5については、A6はないと思う。歴代のiPadみても、必ず先に新しいAxシリーズを載せましたし。

おそらくiPhone5に搭載されるのは低クロック版A5Xかなと思います。あるいは32nm版A5Xとなる可能性もあります。(iPhone4Sも、低クロック版A5です。)A6は来年のiPadあたりは搭載されるかなと思います。

Tegra3とAndroid4との組み合わせで速度を検証していたでしょうね。Tegra3のタブレットを触ってみましたが、明らかにTegra2版よりよくなってます。このままじゃまあ新しいiPadに追いつくのは厳しいでしょう。

まあ2048x1536液晶パネルを搭載できたのは、やはり数千万台を販売できる見通しあるからとのことでしょうね。他社じゃ、先行させるとははっきりいって非現実的です。(できるのはサムスンぐらいです。)

いろいろ分析してみると、日本メーカーにとっては実に厳しい話だなと感じます。

投稿: mkubo | 2012年3月29日 (木) 00時55分

>>mkuboさん
Cybershotは仕方ないですよ。
消費者の趣味嗜好が幅広すぎて,それに応えての現在のシェアですから。
まあ,ニコンとソニーはさすがにキヤノンぐらいには絞るべきかとは思いますけどもw

投稿: kon2 | 2012年3月29日 (木) 09時23分

>>kon2さん

まあシェア1位を取る結果になったし、(タイ洪水によりキヤノンが十分に供給できなかったようですが。)戦略として間違ってないかもしれませんね。

そういえば昨日からPMSのPS3版が配信されているようですが、無償ダウンロードについてはうちのHX9Vは対象外・・・ 多分今年に買い換えする予定はないので、体験版をダウンロードしてみてから考えるかな。

投稿: mkubo | 2012年3月30日 (金) 07時59分

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