なんかデジャブ感のある記事だな
E3で見えて“来なかった”ソニーの次世代PlayStation 4
ソニーにいつも厳しい後藤氏がまた変な記事を出していたようだ。
なぜ、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)はPlayStation 4(PS4)を今回のE3で少しでも触れなかったのか。その理由は簡単で、まだ準備していないからだ。
ずいぶん強引な言い方だな。
PS3が収穫期のピークなのに、好きで次世代機に関して触れるメーカーがあるのか。
あるいはPS3は負けハード扱いと思っているので、WiiUが発表されたので、PSにも次のハードが出ても当然という論調なのか。
相変わらずソニーに厳しい方で、必要以上にネガティブ論調な記事。
どこかみたことがあるといえば、まだPSP2という仮称を使っていた頃。
当時の印象としてPSP2はまるで大したことないようにみえる感じでした。
NGPが実際に発表されたとき、予想以上パワフルでした。
SCEが新ポータブルゲーム機「NGP」に至るまでの道のり
まあ後藤氏が必死にNGPは大したことがないようなものという印象を与えるような記事を書きましたけどね。印象として最悪だなって感じでした。
SCEとIntelの組み合わせは奇妙に見えるかも知れないが、実際にはSCEはかなり初期の段階からIntelと組むことを想定していたと推される。
当時はCellが出たばかり頃なのに、インテル関連に興味を持ったことは、普通に考えて、Cellを捨てる意味は理解しかねますね。やはりCellを活かすアーキテクチャを検討された可能性が高いと感じます。
PS3を出した後、SCEはゲームデベロッパからフィードバックを聞き取り続けていた。
その結果、シングルスレッド性能が、より必要だというソフトウェア開発側の声に直面したと言われる。
そのため、SCEは、次世代アーキテクチャではシングルスレッド性能も重視する方向に転じることにしたと推測される。
僕の書いた考察記事とほぼ一致しますね。いまのところ現実解としてシングルスレッド性能が高いCPUといえばx86系CPUしかない。ARM系アーキテクチャはもちろん非力。
次世代XBOXは、16コアCPUを採用する噂もあるようですが、シングルスレッド性能が極めて低いものです。まるで正反対です。同じ後藤氏の記事で紹介されてますけどね。
ただ、次に興味深いことが書かれている。
この推測が正しければ、SCEが指向しているのは、高いシングルスレッド性能のCPUコアと、高いスループットの並列プロセッサの組み合わせとなる。言い換えれば、今風のヘテロジニアス (Heterogeneous:異種混合)コンピューティングのスタイルだ。
すなわちハイブリッドアーキテクチャ。x86+CELL(あるいはx86+SPE)。
やり方は異なるが、基本的な考えとして似ているので、詳細は以下の後藤氏の記事を参照してほしい。
ハイブリッドアーキテクチャでスパコン市場に挑むNVIDIA
シリアル処理と並列処理、この両方に最適化したコアを作ることは不可能だ。そのため、それぞれに最適化したコアを組み合わせるハイブリッドアーキテクチャが、電力効率の面では望ましい。ハイブリッドアーキテクチャでは、ほとんどの処理は電力効率の高いコアで実行し、シリアル処理はシングルスレッド性能の高いコアで実行する。それによって、アムダールの法則のボトルネックを回避する」。
CELLは果たして引き続き使うかはわからない。しかし、互換性重視するならCELLを引き続き採用するしかない。
それ以外は、互換性は絶望になる。しかし、僕の思惑通り、CELLを引き続き採用することは実現できた場合、極めてパワフルなアーキテクチャとして期待してもいいと思います。
後藤氏は必要以上にネガティブな論調で書いてますが、Cell+x86というハイブリッドアーキテクチャ説はさらに説得力が増したと思えます。
| 固定リンク
「ソニー」カテゴリの記事
- 平井社長と大賀さんの類似点(2013.05.24)
- ブラジルでPS3を現地生産(2013.05.08)
- BRAVIAの新機種にて業界最速の表示遅延0.1フレーム達成!(2013.05.07)
- ついに1インチ1万円を切る4Kテレビが登場(2013.04.12)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
x86+SPEのことはCELLとは呼ばない感じなんでしょうかね。
SPEこそがCELLだと思ってるのでCELLって名前は続けてほしいなぁ。
シングルスレッドだったらプロセス技術含めINTELの方がいいと思うんですが、GPU込みって事なんでしょうね。(AMDが本当ならば)
投稿: | 2012年6月 8日 (金) 04時04分
日本じゃ,未だにPSPが週販10,000以上をキープしている状態に
vitaを突っ込んだ事に対して,文句を言われるし,そんな状態でPS4出せって,おまえらどうして欲しいんだ?と思わなくもなくw
投稿: kon2 | 2012年6月 8日 (金) 10時51分
後藤氏はどうしちゃったんでしょうかね。PS3ローンチまでは久夛良木社長に直接インタビューできる立場だったんですが・・・西田氏は平井氏からハウス氏に代わっても相変わらずインタビューできる立場ですし。SCEとトラブったんでしょうか。
今回の記事も全てソース不詳の脳内記事と言われても仕方がない書き方ですし現時点では何とも言えないかな、という感じです。
PS3もVITAもそうですが、互換を無くして立ち上げが悲惨なことになっているので、今度こそPS4では互換を意識した施策がとられると期待しています。The Lost Of Usなどを見るとSPUを使いこなすと512Mのメモリのマシンでここまで出来るんだ、って思いますし。
投稿: k | 2012年6月 8日 (金) 19時38分
>SPEこそがCELLだと思ってるのでCELLって名前は続けてほしいなぁ。
そうですね。CELLのキモであり、生命線も失われてないことをアピールしてほしいと思いますね。(最悪でもSPEを採用しないとは考えられませんし。)
>>kon2さん
ゲハ思考の奴ら(後藤氏も含む)には短期的視点しか考えてないって感じですね。
PSPに関しては、海外の観点からみると仕方ない面もありますね・・
まあ河野社長いわく、小学低学年たちのPSの入門機としてターゲットしているそうです。やがてPS3、Vitaも購入されるようになる点を期待しているとか。
http://www.famitsu.com/news/201205/21014897.html
噂によるとPS4は正直来年発売といわれても、ちょっと早すぎるって感じです。大方のコアユーザーもあまり歓迎してないように見えます。ただ大手メーカーはなぜか積極的に次世代機にシフトする体制になっているみたいですが・・
>>kさん
過去のPSP2の記事を見る限り、どうも必要以上に過小評価していた前科もありますので、やはり話半分に聞いておくのが一番かと思います。逆に任天堂系関連の噂を過大評価した点ありました。簡単にいえばいわゆる”チカニシ”側にいる人でしょうね。(苦笑)
ちなみに、WiiUのスペックはどうやら現行機以下だそうです。720p noAAで精一杯だそうです。
まあタブコンのコストがネックで本体にコストをかけられるのが難しくなってきたでしょうね。(スペックダウンされたとの噂もあります。)ですから本体の値段には注目してます。タブコンの別売しない限り厳しいとの印象です。開発責任者いわく、無理もなく買える値段といっているようで、やはり本体の性能をかなり削ったように思えます。
投稿: mkubo | 2012年6月 8日 (金) 23時36分
スポンサーの問題なのか単に好き嫌いの問題なのか、ゲーム機の技術系の記事では2トップであろう後藤氏と西川氏は公平な記事を書くと思えませんね。
PS3やVITAは発売時点でGPUの世代が古いと貶す一方、WiiUはゲーム機の中で最も先進的なGPUと褒めていたのには呆れました。
投稿: | 2012年6月 8日 (金) 23時55分
後藤さん的にはPS4の発表がなかったのがつまらなくて愚痴ってる感じですねw
今年のE3は全体的にサプライズが皆無で物足りなかったのは事実ですけど・・・
もうE3は単純に北米向けのゲームイベントでしかなくなってきた感じもします。
個人的にはSCEのクラウドゲーミング関連の発表に期待していたんですが、それもなかったですからね。
まあ発表はなくても水面下で動いていれば問題無いんですが、こんな話もあるようです。
SCEの技術がサムソンに流出の可能性
http://kirik.tea-nifty.com/diary/2012/06/sce-b15b.html
現存する技術でGaikaiのアレをクラウドゲーミングのサービスレベルにまでマッシュアップできる技術はSCEしか持っておらず、さらに2月の時点でサムソンはクラウドゲーミングの投入時期については技術的な観点でハードルが高いため2014年年末商戦に投入できるかどうかで鬩ぎ合いをしていたことを考えると、比較的近い時期にSCEの人員が移籍して関連モジュールやソフトウェアを持ち込んだか、あるいは別の手段でサムソン側に技術が流出した可能性が高いと言えます。開発ペース的にちょっと考えられないんですよね。
信憑性はわかりませんが、Gaikaiとサムスンが提携したのは事実なのでちょっと気になるところではあります。
GaikaiもSCEとの提携については否定したようですし。
E3 2012: Gaikaiがソニーと契約締結の噂を否定
http://gs.inside-games.jp/news/339/33965.html
ただSCE社長ハウス氏の発言で気になる部分がありました。
SCE社長 アンドリュー・ハウス氏インタビュー
http://av.watch.impress.co.jp/docs/series/rt/20120607_538213.html
――それは、単純にPSPタイトルをダウンロード販売する、というのとは違う形、ということですね? 例えば、会員制の使い放題だとか……?
ハウス:色々あるとは思います。まあでも、まだ決定内容についてはお話できません(笑)
ソニーとして色々検討している、ということで。デジタル配信だからこそ、すでに採算がとれたコンテンツを低コストに……といったことも考えられるでしょう。
若い世代に対しVitaをアピールしたい場合、PSPのタイトルは過去のものではなく、「新しいコンテンツ」になるんです。
親世代にとっては、Vitaで良い、安いコンテンツがたくさんあるなら、(Vitaを)買う理由になるのではないかな、と思っています。
これが果たしてクラウドを使ったPS2やPSPの互換性なのかどうか?
気になるところです・・・
投稿: RM | 2012年6月 9日 (土) 12時53分
>PS3やVITAは発売時点でGPUの世代が古いと貶す一方、WiiUはゲーム機の中で最も先進的なGPUと褒めていたのには呆れました。
まあソニー系は厳しく、他機種系は甘めという傾向は否めないねw
ただ去年のE3後の記事はWiiUに関する性能について結構厳しい評価でした。筐体のサイズがネックとか、、技術デモはイマイチという評価でした。しかし、次の記事はなぜかGPUの性能には期待できる!という感じに変わって来ました。
僕の想像ですが、おそらくスペックダウン前の話であって、SNSなどで付き合いのあるゲーム開発者のリークを真に受けてしまったのではと思われます。
ですから、WiiUの性能は期待はずれであるならば、少なくともスペックダウンの話を持ち出す必要があるでしょう。このままじゃ提灯記事といわれても仕方がないです。タブコンのせいでスペックダウンしてしまったという記事は書けるでしょうw
投稿: mkubo | 2012年6月 9日 (土) 20時56分
>>RMさん
山本一郎のゲームに関する記事は話半分に聞いておくのが一番ですが、onliveにはあまり触れてないので、どこまでクラウドゲーミングに関して理解してるか怪しいです。
http://www.youtube.com/watch?v=BrEyRPtgiXA
アメリカ版iPadの話ですが、ipadにてonlive DestTopを操作する動画が出てます。遅延の少なさ、なめらかにはすごいと感じます。
サムスンの提携に関しては、多分好事家レベルに終わるかなという気がします。恵まれた光回線が必須ですし、インタフェースが問題になります。テレビでキーボードやマウスを使うのは違和感あります。最低でもCSのコントローラをサポートする必要があるのではと思います。
まあ、韓国ではなく北米で展開する話と思うので、可能性だけなら十分あるかもしれませんね。
ハウス氏のインタビューについては、気になりますね。
多分使い放題サービスだけど、1ヶ月しか遊べないコースはあるかもしれませんね。クラウドは多分あまり関係ないかもと思います。
あるいは体験して購入するようにするためのクラウド利用もあるでしょう。(DLしなくてもすぐに体験できるようにする案もあるかもしれません。)
投稿: mkubo | 2012年6月 9日 (土) 21時04分