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2012年12月

2012年12月31日 (月)

今年の締めはnasne記事。

先週、このエントリーをあげようと思っていたのですが、すっかり遅くなりましたw

SCE、「torne PlayStation Vita」を提供開始 nasneの番組をPS Vitaで視聴。'13年2月27日まで無料

早速使ってみた。操作感はPS3版とほとんど変わらない。タッチ対応を追加された感じw
タッチ対応もいい感じ。ライブチューナー機能のチャンネル変更はタッチとの相性が実にいい感じ。

開発陣に聞くPS Vita版「torne」のカタチ タッチでもボタンでも操作。「torne PS Vita」

ライブチューナー機能は特に素晴らしい。480p出力にも関わらず、有機EL補正が大きいおかげか、ずいぶん良好な画質であるとの印象を持った。480pという解像感があまり気にならない。

コントラスト感の良さ、 発色の良さが大きいだろう。  カラーマッチング度の高さも素晴らしい。      

あの画質は、有機ELでなくしては再現できないなと実感。少なくともiPad以上に綺麗である。 5インチというサイズは絶妙だと思う。PS Vitaの画面を見ながら、タブレットでブラウジングも可能である。ある意味相性のいい組み合わせではないでしょうか?

XEL-1は解像度はqHD(960x540)でVitaの解像度とほぼ同じ。普通のフルHDTVより結構綺麗と感じる。相手は有機ELじゃ、カタログスペックを論じても意味はないのです。

今は480pモードのみとなっているが、もちろんPS Vita同等の解像度か、それ以上の解像度を実現したモードならもっと綺麗になりますので、今後のアップデートには期待したいところ。

nasneの録画中状態で、他のチャンネルに切り替えることはできない。nasneを追加するしかない。これは上手いなと思ったw もう一台のnasneが欲しくなったところである。

   ちょっと残念だなと思ったのは、PS3版にあったレコxtorne機能というオプション機能がサポートされてない点。この機能あれば、BDレコーダーのコンテンツ視聴、録画予約も可能になるからです。             

PS3版のレコxtorne機能は本当にお世話になっている。
特定のチャンネルの1週間表示も可能であり、極めて効率的に番組探しも可能になっている。 BDレコーダーで直接予約するより、ずいぶん楽である。

実際に体験しないと、この凄さは理解しづらいかもしれない。

ソニーのBDレコーダーを良く使うAVマニアなら、間違いなく必須機能であると言ってもいい。PS Vita版にもその機能あれば泣いて喜びたいぜ。

関係ありませんが、PS3にもyoutubeアプリが配信されました。解像度は720pまでであるが、画質は良好。何より素晴らしいのは、単体コンテンツの再生が終わったら停止するのではなく、次のコンテンツに自動的にジャンプすることですね。TVのように流しっぱなしも可能になります。

PS3とYoutubeアプリとの相性は実に凄い。正直いって、数年前早く導入してほしかったところである・・もし導入された場合、少なくともインパクトはあったと思いますよ。

操作性も良好。要望を上げるなら、関連動画表示も欲しいところです。

デジタルガジェット新時代 - ソニー製レコーダーの「iPadで地デジ番組視聴」対応への早さの秘訣を探る

良記事。AV Watch系の記事では、インタビュー記事が載ってなかったのは残念。(間に合わなかっただけかもしれないが。)

―― 2012年秋冬モデルの「BDZ-ET2000」を利用し、いろいろな録画済番組をTwonky Beam/RECOPLAで再生してみましたが、最高画質のDRモードで録画した番組もコマ落ちすることなく、スムーズな再生を楽しめました。

2012年モデルの機種には相性が抜群みたいね。2011年モデルの機種には若干不安定という印象はありますので、いつか買い換えたいところですねw

さて、今年もお世話になりました。当ブログ閲覧、コメント書き込み等はありがとうございました。また来年もよろしくお願いいたします!

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2012年12月19日 (水)

結局、韓国勢の大型有機ELテレビは今年投入なしか

ディスプレイ、この1年――新技術が続々登場も大型と中小型で明暗

大型有機ELは離陸せず

一方、テレビ向け大型パネルに目を向けると、新技術が思うように離陸しなかった1年だったと言わざるを得ない。2012年1月開催の「2012 International CES」で、韓国のSamsung Electronics社とLG Electronics社がそれぞれ55型の有機ELテレビを披露し、大きな注目を集めた(Tech-On!関連記事10)。だが、技術的なハードルが高いこともあり、2012年12月13日時点で量産には至っていない。

今年投入するはずだったのに、未だに量産化は実現されてないようです。

やはりこうなってしまったね。

サムスン方式の有機ELはとても現実的ではないと当ブログが指摘していたのです。LG方式の方が現実的であると思っていたが、現在も苦戦されていること。

以下の麻倉さんの記事で詳しいです。  

【麻倉怜士IFA報告】LGの有機ELについて独占インタビュー、「製造は予想以上に難しいが、なんとか韓国で年内発売を」

韓国LGいわく、有機ELの発熱が問題になっているそうです。

ダイヤモンドなどの日本のマスコミどもが韓国勢を持ち上げて、ソニーらの日本勢を叩きだした。  詐欺同然の発表をやってしまった韓国勢を持ち上げた点は実に恥ずかしいことです。 有機ELの弱点を事前に把握していたら、無条件に持ち上げることはしないでしょう。少なくとも懐疑的な視点を持つべきでしたね。

有機ELを知り尽くしているソニーには、数年間に技術の熟成を図った。まともな有機ELモニターを出しているのは現時点はソニーだけです。その点は高く評価すべきでしょう。実際に名誉のあるエミー賞を受賞していますし。

業務用有機ELマスターモニターがエミー賞®を受賞


     韓国勢を持ち上げ、CLED TVを徹底的にDisったダイヤモンドは特に許しませんね。  

原因である円高デフレを3年間に放置していた政府・日銀は12・16の選挙にてやっと終わりました。

その政府・日銀がやっていたことは ウォン安で韓国勢を支援し、国内のメーカーを弱体化させただけです。

その政府を支援していた労組の方々は(会社の赤字・リストラで)やっと気づいたらしく、パナソニック労組出身大物政治家が当然落選しました。3年前に気づくべきでしたね・・ まあ煽ったマスコミも戦犯ですね。

  その労組の方々には、あまりにも高すぎる代償でした。  給与ダウン・リストラという結果になっただけです。

先月までソニーの株価が大きく下がっていたのは、やはり外部環境の影響は大きい。   (今は株価が回復中ですし。)

ソニーのものづくりはどう考えても頑張っている。VW1000ES、84V型4Kテレビの出来について、評論家に高く評価されている。

超円高環境で競争力を強化するのはどう考えても無理ゲーです。   株価が下がったのはストリンガーのせいという話はありましたが、そもそも政府・日銀が一番悪いです。おそらくその環境で、ソニーの社長は誰がやっても、株価回復が難しかったでしょう。日産のゴーン氏でさえ、超円高をなんとかして!という悲鳴を上げている。

パナソニック、シャープも被害者です。

   政権交代がもし1年遅かったら、もう国内勢が全滅されたかもしれません・・今回の政権交代で国内勢にとってはなんとか間にあったという結果になるといいですが・・

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2012年12月16日 (日)

PS3本体を買い増し。念願のSSDへ換装!

昨日ヤマダ新宿東口館で購入しました。PS3 本体 160GBで、 現行型ではなく旧型です。

ヤマダが旧型PS3本体の在庫処分するためか、投げ売りが行われているようです。

・PS3 160GB本体(3000A)
・デュアルショックコントローラ1個
・HDMIケーブル(ホリ製、2m)
・USBケーブル(3m)

という内容にも関わらず、なんと19980円!!!お得すぎるので、買い増しすることにしました。

今まで使っていたPS3 (2100A)(500GBへ換装済み)はまだまだ使えますが、いつか念願のSSDへ換装したかった。しかし大容量500GBクラスのSSDがまだ高すぎる。
そこで買い増しにすることにしました。いい機会だったと思います。同じ新宿店でも、西口方面のヤマダ店舗は在庫なしとなっています。実際、僕が購入した後、後ろの客(若いカップル風)の方が同じ旧型PS3を購入されました。4K2Kレンダリングが行われている大神もチョイスした模様です。いいチョイスですね。

新宿東口館の在庫はあと数台みたいでしたので、スロットインタイプのPS3を安いうちに購入するのは今しかないのではと思われます。全国のヤマダで行われているみたいので、ご検討されてみては?

実は自作PCのために、安くなってきたインテル330 SSD 240GBを事前に購入しました。(値段は12980円)急遽PS3本体を購入したので、そのSSDを使うことにしました。

SSDのファームウェア更新しようと思ったら、SSD本体はちゃんと最新版となっていた。(SSD本体に貼っているシールはFWバージョンが記載されています。)さすが人気のインテルSSDですね。

色々のゲームアプリをPSNから大量にダウンロード。十分かなと思えるほどにやっても、数十GBぐらいでした。近い将来には、500GBクラスのSSDが安くなってきたら、また換装するつもりです。

買い増ししてよかったと思ったのは、torne本体を接続しなくても、torneアプリを使えるようになったことですね。(もちろんtorneアプリのアップデートで対応される可能性がありますが。)

今はnasneしか使ってないので、ありがたい。SSDの恩恵でtorneアプリの起動も速くなったしw

龍が如く5。事前のインストール方式(8.5GB)にもかかわらず、HDD搭載だと、ロード時間が若干長いです。SSDに換装してみたら、気持ち的に速くなったなと実感します。劇的に速くなったとはいえないけどね。

コストパフォーマンス重視かつ1台のPS3のみにしたい場合、安いHDDは無難でしょうね。ちなみに今のFWはAFT対応済みです。相性は心配しなくてもいいと思います。(念のため、ネット上で確認済み情報を確認された方がいいかもね。)

前のPS3は、1TB HDDへ換装するつもりです。ただ外付HDDへのバックアップは失敗しています。原因は不明。SCEサポートへ相談するつもりでしたが、なかなか実施せずw

結局初期型PS3(60GB)→PS3(2100A)→PS3(3000A)で3台目になりましたが、おそらくPS3世代としてこれ以上買い増しか買い換えることはないでしょうね。次ならPS4本体あたりでしょうね。

PS+に加入してよかったと思ったのは、自動セーブアップロードですね。オンラインストレージから、PS3のセーブデータをあっさりリストアすることができました。わずか数時間でほぼすぐに使える状態になるのは評価すべきですね。自作PCじゃそこまでは無理ですね。OSのセットアップだけでも、1日以上かかるし(苦笑)

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2012年12月15日 (土)

iPad版RECOPLAはまさに神アプリ。nasneも対応!

世界初スゴすぎ。ソニーのBDレコーダーでできるiPhone・iPadへの録画番組ストリーミングが快適すぎて寝不足になりそう

ソニーよりやっとiPad版RECOPLAがリリースされました。SonyTabletS版RECOPLAはUIの完成度が高い点もあり、iPad版の登場を以前から強く望んでいたのです。

ソニーBDレコーダがiOS機器でのストリーミング視聴対応へ

DTCP-IP対応再生ソフトは他のアプリである「Twonky Beam」へ連携させる必要ありますので、あらかじめインストールする必要があります。

旧版の「Twonky Beam」は既に直接再生することはできましたが、nasneはなぜかまともに再生できませんでした。最新版にて解決されています。

iOSアプリ「Twonky Beam」、nasneの録画番組再生に正式対応

BDレコーダーのAX2700世代(2011年度)は一応再生することはできますが、安定感が若干欠ける印象です。nasne(最新FWに更新した上で)と連携してみたら、安定感がかなり上がりました。何より驚いたのは、PS3でnasne視聴したままで、iPadでも、見れたことです。PS3側は安定感について全く問題ありませんでした。どっちもネットワーク(LAN)経由なので、実に感心しています。
※追記:nasneはPS3及びVAIOへの出力以外は、480p出力となるそうです。

Retina対応iPadの画質は実に素晴らしい。フルHD以上の解像度であるのですが、アップスケールすることで、階調表現が豊かになっています。720p対応SonyTabletS(1280x800)で見るより、綺麗と感じるのは不思議です。

iPad版RECOPLAは録画コンテンツ選択ツールとしてのUIは素晴らしいです。ソニーはUIの作りがうまいと思いますね。その点は高く評価されてもいいと思いますね。最新機種しか対応されてないもくじでジャンプにも対応されています。(ただしBDレコーダー及び普通のTVでの利用のみ)

ライブチューナー対応もあれば完璧ですね。現在対応されてないけどね・・ちなみにAndroid版はライブチューナー対応が行われているが、うちの機器では安定感が欠けるので・・(苦笑) (PS Vita版を待つしかありません。)

12月20日以降、PS Vita向けのtorne for Vitaも配信されます。これも楽しみですね。

iPadで動画を視聴している最中でふと思ったのですが、WEBも見たい気分も出てきました。

iPadだけでは厳しいww

iPadで見ながらiPod touchかスマホを使えばいいです。つまり、TVを見ながら、スマホを使う感じと同じです。実際にやってみると、iPadだけの利用はもったいないと感じるはずですよ。

nasneとiPadがあれば、以下の機器が不要ですね。もっさりすぎるしw
HD画質での視聴は、BDレコーダーとの連携という選択肢が増えました。個人的には以下の機器を選ぶ理由がなくなりました。nasneは480p出力みたいので、ぜひ720p出力できるといいですが。

iPhoneやiPadでフルセグを ソフトバンクBBの「デジタルTVチューナー」

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2012年12月13日 (木)

PS Vita OSの熟成でPS4のOSへのつながりあるかも

某新世代ゲーム機がもっさりすぎるという件

関連:[WiiU]WiiUは言語設定の切り替えに単純な読み込みだけで2分、前後を合わせれば3分程度はかかると話題に

OSの完成度が低いという話もありますが、書き込み速度の遅~いフラッシュメモリを搭載しているせいという説もあるらしいね。アップデートで改善できるといいですね。
(ちなみに、自作PCで書き込み速度の遅いSSD(40GB)を使っていた頃、もっさり感がHDD搭載より酷いでした。)

その話題で思ったのですが、PS3、PS VitaのOSは改めてよくできているなと思った。

PS Vitaはスマホ、PCのOSに匹敵するモダンOSを採用している。PSシリーズとして初めてのモダンOSです。PS3のOSはそこまでモダンOSではなかった。(メモリ量がネックだったため。)

ちなみに、PS VitaのベースOSはFreeBSD系といわれている。つまりUNIX系統OS。  ちなみにiOSもUNIX系統OS。ある意味遠い親戚関係w 

ちなみに、Linux系を採用する場合、GPLライセンスにより、そのソースコードを公開しなければならない義務はあります。FreeBSDはBSDライセンスなので、公開する義務はありません。ちなみに、AndroidはBSDライセンスを採用しています。Kindle FireシリーズはAndroidベースのOSを搭載しているにも関わらず、ソースコードが公開されてないからね。

初期バージョンのFW(1.50),FW1.8でフリーズすることもあったが、最近のFW2.01は安定するようになってきた。(うちはあらかじめ各コンテンツやセーブデータをバックアップしてから、全て初期化。アプリをPSNから全てDLしてインストールするなどの再構築したら、一度もフリーズしなくなった。みんいつは最新のバージョンにてセーブデータのオンライン・バックアップができるようになったおかげと思う・・)

これからもPS VitaのOSが熟成しながら、進化しつづけるだろう。

ところで、スマホがPS Vitaの性能を超える話。もちろん超えるのは時間の問題ですが、PS Vitaはそもそも専用機なので、ゲームアプリをとにかく高速に動作させるように徹底的にチューニングされている。仮にVitaより高性能なスマホが出ても、実際のユーザー体験では、思ったよりVitaゲームのようにリッチではないと感じる可能性が高いのです。 nasneと汎用NASの比較を考えると分かりやすいかも?スペックは大したことがないのに、サクサク感が凄すぎるとか

PS VitaのOS云々は某氏の記事には詳しいが、今は某氏の記事を引用したくない気分なので、西田さんの記事を引用させていただく。  以下の記述を見る限り、さすが西田さんだなと実感します。

「ゲームのためにメモリーやCPUなどの資産を切り分ける」という考え方は、ゲーム専用機ならではの構成である。

スマートフォンもパソコンも汎用OSであるので、その上で動くソフトは基本的に「平等」だ。ゲームが大量の処理能力を必要としている時でも、同時に動いているアプリも同様に処理能力を必要としているならば、「CPU能力をひとりじめ」にするわけにはいかない。結果、処理オチ、コマ落ちが発生したり、操作感が悪くなったりする。そういった問題が出ないようにするには、ゲームが必要とする処理能力を「低めに見積もる」ことで取り合いが発生しないようにするか、ゲームソフト側が動作状況を管理しながら「無理をしないように作る」ことになる。パソコン黎明期からある古典的な方法として「必要な処理能力を満たすハードウエアが出ることに期待する」というものもあるが。

ゲームを作る側からみれば、「占有されている範囲で作る」ようにするだけで、そのハードウエアの持っている能力のほとんどを出し切ったゲームが作りやすい、ということになるし、性能を出し切らない場合であっても、別のアプリによる処理能力低下を想定しなくていい分、開発は楽になる。

要は、以下の方法と同じです。

> パソコン黎明期からある古典的な方法として「必要な処理能力を満たすハードウエアが出ることに期待する」

問題は、Androidで、Vitaクラスのゲームが完全に動作できるほどの処理能力を満たすスマホはいつでるか?ということです。PS Vitaのスペックをいつ超えるかという意味ではないです。

くれぐれも勘違いしないように。


予想は難しいんですが、少なくとも2014~2015年以降かなと見ています。ただし液晶も高解像度化になるので、(おそらく1080pがデフォルト。)高解像度に伴う処理負荷がとても大きくなります。 (WiiUの例が分かりやすいかも。CPUが遅いため、マルチソフトで他社機種よりフレームレートや画質が劣っている。)

それがハンデになるかなと見ています。もちろん内部解像度を下げて処理する方法もありますが、ぼやける問題も出てきます。

僕の予想では、AndroidスマホのスペックがVitaの3~5倍なら、やっと超えるかなというレベルと思います。

2013年にカタログスペック上では、完全にPS Vitaを超えるだろう。

しかし、PS Vitaのハイエンドゲームと同じように滑らかに動作できるか疑問です。

ソフトベンダーも、PS Vitaで快適に動作できるよう、徹底的にチューニングすることもできる。内部解像度を低めにしながら、PS3版と変わらないほどのグラフィックが既に実現されている。初音ミクのDiVa fの例は分かりやすいだろう。


これは、昔のPCとコンシューマーの時代、よくあった話です。Windows95時代でしたかな。PC版バーチャファイター2。当時のPCはセガサターン以上に高性能だったにも関わらず、60fpsはろくに実現できなかった。レスポンス感も最悪。

セガサターン版は徹底的にチューニングされていため、60fpsを実現されており、操作性はアーケード版と遜色ないレベルを実現していた。当時のゲーマーの間では、奇跡の移植だと言われたほど。

PCはそのレベルを実現するのに、結局数年ぐらい待たなければならなかった。 1999年頃の3D専用ビデオカードのVoodoo3、Geforce256の登場時期あたりかな。
                                   
OSの話に戻そう。

数年後に出てくると思われるPS4にも、その熟成したOSを採用すれば、開発現場にもずいぶん楽になってくるはず。不具合の少なく、こなれているOSを採用できるメリットが出てくるのです。 何らかの不具合が発生した場合、OSのせいか、ソフトのせいか、トラブルの切り分けが容易になってくるのです。

念のため、PS Vitaはタッチ対応を設計されたGUIを採用していますが、異なるGUIに変更するのも技術的に可能です。技術的にはPS3のXMBベースのGUIを採用するのも可能です。おそらくPS4のGUIは、XMBとは異なる、全く新しいGUIを採用するかなと思われますが。

もちろんCPUアーキテクチャーは異なるが、PS4のCPUはCell系なら、PS4のOSのカーネルにPS3のOSのカーネル(基本機能)を移植すればいい。 AMD系ならPS VitaのOSのカーネルをベースにカスタマイズすればよい。(コンパイラー等でビルドすれば、異なるアーキテクチャーでも問題ない。 )

現行の据え置き世代ではできなかった、PS Vitaのようにスリープ機能、超高速起動モードが可能になるじゃないかな

PS Vitaが、PS4のOSを育てていると考えると、PS4は初めから完成度の高いOS搭載として期待してもいいのではと思います。

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2012年12月 9日 (日)

HTML5ベースのPS Storeが登場。可能性について考察してみる

WebベースのPS Storeが欧州でオープン。引き絞られるヘラクレスの弓

WebベースのPS Storeが欧州でオープン。引き絞られるヘラクレスの弓(補足)

ソニー: アンチャーテッドをスマートフォンに? Gaikaiがモバイル技術者の求人

このオンラインストアでは、ユーザーが購入したコンテンツを自動的にダウンロードするように設定することはできないものの、ここで購入したコンテンツはPS3やVitaのダウンロードリストに追加される。
コンテンツは、プラットフォーム、ジャンル、リリース日でフィルタすることができ、さらに価格の範囲、必要なアクセサリー等でフィルタリングすることができるとJoystiqはレポートしている。
ソニーUKは語っている。「私たちは新しいWebストアをテストしているところです。PSコミュニティには近くアナウンスの上、サイトをロンチする予定です。

みらいさんのご紹介記事。考察コラムも面白いので、上記のリンク記事を是非参照してほしい。

現在は電子書籍ストアであるReader Storeとの統合がまだ行われてない。一応SEN(PSN)との統合計画はある。これはHTML5(WEB)ベースのPS Storeが登場するまで待機していたのではと思われる。

ゲーム、音楽、映画、電子書籍などのコンテンツは、スマホ、タブレット、PC、家電系機器(BRAVIA等)、PSシリーズの機器からもアクセスできるようになる。購入すれば、kindleのように自動的に同期が行われる。ゲームもオンラインセーブ機能があれば、kindleのように別の機器で途中再開も可能になる。

クラウドゲーミングのGaikaiとの連携はおそらくあるだろう。現在のGaikaiは、あくまでも体験版をクラウドでプレイするレベルらしく、フルサービスはまだ提供してないそうです。

クラウドゲーミング上の体験版なら、ネットのインフラが問題であっても、顧客がクレームをつける可能性が低いだろう。PS Vita/PS3のゲームをブラウザで体験できるかもしれない。面白そうだったら、ブラウザでDL版を購入すればいい。PS3/PS Vitaは同期にて自動的にダウンロードされます。(もちろんゲームアプリは大容量ファイルのため、ダウンロードしてもよろしいでしょうかというメッセージが出てくるでしょね。)

PS3/PS Vitaを持ってない予備軍も、気楽にブラウザ上で体験できるかもしれない。面白そうなゲームがないか気楽に試すことはできるのであれば、コンテンツの売り上げアップは期待できるだろう。

また、PSシリーズを買わず、ブラウザだけでプレイできる可能性も考えられる。その顧客がコンテンツを買えば買うほど、PSシリーズが欲しくなる可能性も考えられる。ブラウザ上でのプレイだけは可能だが、快適にプレイしたければ、PS3/PS Vitaでプレイするしかないと気づいた時点でSCEにとっては勝利でしょう。またゲーマー的にはいつでもどこでもプレイするのは可能になります。つまり途中再開機能(あるいはオンラインセーブ機能)が重要になります。

最近のPS Vita(FW2.01)のブラウザは良くなっている。ゲームアプリとの同時利用も可能になった。(ちなみに、ブラウザ単体だけの利用は、使えるメモリ利用量が増えるそうです。)HTML5対応はまだ完璧ではないが、やはりSCEはHTML5に積極的に注力している可能性が高いと分かったので、今後の対応について期待したいですね。

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2012年12月 6日 (木)

本田氏のPS Vitaに関する記事に反論する!

本田氏のツイートが話題になっています。PS Viatに対する厳しい言及。

本田氏いわく、PS Vitaは既に終わったそうです。

PS Vitaに関しては、現状については確かにその通りですが、来年、再来年云々については、全く的外れだと思いますよ。

本田氏メルマガ(本田雅一のモバイル通信リターンズ Vol.019 )を読みましたが、やはり首をかしげました。ある面は正しいですが、別の面は全く分析されてない。

ハードの売り上げ云々は確かにその通りですが、気になったのはソフトの投入についてはまったく言及されてない点です。

  キラーソフトが投入されてない点も無視している。PSプラットフォームの強みであるコアゲーマー層の特徴は無視されている。

著作権の問題により、全部引用することはできませんが、気になった箇所のみ引用。

典型的な例はPlayStation Vitaでしょう。もっとも売れている日本でも、110~120万台程度でしょうか。スタート初週こそはそこそこの数字を出していたものの、その後、大幅な回復もなく、最近はゲームバンドル版などでプロモーションをかけても週あたりの売上げが2万台に届かず、酷い時には5,000台さえ切っています(メディアクリエイト調べの数字)。出足が遅いと言われたPS3よりも遙かに普及ペースが遅い。

Vitaに採用されている基本ソフト(OS)は、なかなか優れたもので、ユーザーインターフェイスなどを含め、アップルとは異なる切り口で新しいユーザー体験を生み出せる可能性を秘めていると思います。

しかし、現状のハードウェア形態では、ローンチスタート時に必死で大きくしていかねばならないイナーシャを生み出す、モーメンタムの大きさがありません。GPUを強化してグラフィクスの高速化を図っていたため簡単には比較できないとはいえ、Cortex-A9のクアッドコアを持つ5インチディスプレイ……というスペックですから、実のところスマートフォンにも追いつかれてきているということですよね。

ハードウェアの性能をコントロールしている(大きさ、重さ、アプリの動作具合などのバランスを取っている)アップルは別にしても、Android端末のゲーム機化を狙っているグーグルは、近い将来のAndroid(5.0? )ではゲームアプリ向けの機能や性能を強化していくと言われています。さて、そのころにはどんなスペックのスマートフォン、タブレットが生まれているでしょうか。

旧来のキャンディーバー型携帯ゲーム機の切り口では、とても良い製品を作り、全力でプロモーションをかけ、イナーシャを溜め込もうとしているのに、なかなか思うように勢いがつかないのは、やはり思い切って進んだ方向、力のかけ具合が違っていたからという他ないでしょう。もちろん、スマートフォン、タブレットに比べれば、遊びやすいようコントローラなどで工夫されていますが、それだけでスマートデバイスに対して優位に立てるとは思えません。

この箇所は、首をかしげました。

とにかく売る意味として、正しい指摘かと思いますが、これはコアゲーマーとしてのゲーミング体験を否定する意味になります。   まるでコアゲーマーとしての存在意義が否定されたような気分になった感じです。        

    PS Vitaのようなゲーミング体験は他にはない。匹敵できる体験を実現できるものがあればぜひ教えて欲しいです。

少なくとも本田氏はゲームファンじゃないから、Android5にてゲーム機能が強化されるから、スマホで十分になるには違いないと考えているかもしれません。

コアゲーマーなら、言うまでも無く、ゲームを快適に遊ぶには、操作性は重要です。コアゲーマーの支持を取り付けるには、重要なパーツです。

  本田氏は PSPgoに右アナログスティック搭載という誤報記事を書いてしまった前科はありますので、 やはり本田氏はゲームファンじゃないからといえるでしょう。

GPUを強化してグラフィクスの高速化を図っていたため簡単には比較できないとはいえ、Cortex-A9のクアッドコアを持つ5インチディスプレイ……というスペックですから、実のところスマートフォンにも追いつかれてきているということですよね。

PS Vitaのメモリ帯域についても、本田氏は知らないらしいな。  後藤氏も知らないらしいからねw

参考:  [PSV]PSVitaのメインパッケージ「CXD5315GG」はメインメモリとVRAMをSoCの上に積層し、VRAMはマイクロバンプを用いたwide I/Oによる接続か(追記あり)


  量産効果によるコストダウンとユーザー数増加によるコンテンツビジネスが両輪のゲーム機ビジネスを仕掛ける限り、おそらくスマートデバイスにゲーム機が勝てることはないんじゃないでしょうか。それ故、AMDのプロセッサを搭載すると言われるPlayStation 4が発表されると聞いても、イマイチ、ピンと来ないというのが正直なところです。

PS4はデスクトップPCのミドルクラスに相当する性能になるようで、フルHDのゲームならば軽々と動くだけでなく、4K2Kの高精細ディスプレイにも対応できるでしょうが、現在の延長線上にある製品と言わざるを得ません。クラウドゲーミング端末としての意味合いが強いという意見もありますが、どのぐらいのレベルのユーザー体験を実現するでしょうか?

噂レベルの情報云々に言及されている点はちょっと・・・

まあ、高画質化だけという路線でいいか?という意味なら、分からないでもないけどね。

ただし、コアゲーマーの存在は忘れていけない。もしPS3/XBOX360のようなプラットフォームが消滅した場合、受け皿はまったくないことです。一応PCという受け皿は確かにあるんですが、統一したプラットフォームの確保が問題になります。

本田氏はその点について言及していない。

ちなみに、西田氏がその点を突っ込んでいます。スマホやタブレットじゃとても受け皿になりません。全体を読んでみると、どうやら本田氏は、現在のPS Vitaは十分なプラットフォームを維持できるレベルになってないので、きわめて危機的であると言いたいらしい。

本田氏いわく、コンシューマー業界においては、ゲーム利用者の数が大きく減ったので、危機的であることだそうです。

確かにその通りですが、任天堂のWiiは言うまでもなく、ハード売り上げ台数が素晴らしかったのに、なぜコアゲーマー向けのソフトが売れなかったか。サードからもソフトがほとんど出なくなった。

ハードが売れても、ソフトが売れなければ意味はないです。

どうやら、本田氏は、この点については、認識されてないみたいです。

スマホのゲームについては、ソーシャルや軽めのゲームが主流です。いかにもゲームらしいゲームが売れるかは疑問です。ゲームといっても、ジャンルは様々です。当然相性の悪いゲームもあります。たとえばFPSなら、相性が最悪でしょう。少なくともスマホの操作性問題を解決しない限り、厳しいと思いますよ。

スマホやタブレットがたくさん売れても、ソフトは安定した売り上げには期待できますか。
ソフトをたくさん買うコアゲーマーも、スマホやタブレットに素直に移行するでしょうか?

最近、PS Vitaへの新作ソフトが次々発表されています。ハードがたくさん売れているはずの3DS向けの新作があまり発表されてません。

ハードだけが売れても、ソフトは売れなければ、サード的には意味はないです。

任天堂の2013年1月のソフトスケジュールは任天堂全ハードでもたった1本。
       
・Nexus 10
厳密には最新アンドロイドタブレットの開発ターゲットという位置付けのNexusシリーズだが、最新アンドロイドが使えることの利点は一般ユーザーにも多く、毎月100万台を出荷する大ヒットに。このところ、月4万台ぐらいがやっとというペースのVitaと比べ……ないようにしましょう(どちらもCortex-A9のクアッドコアですが…)

国内と全世界で比較されてもね・・

個人的には、少なくとも国内でのPS Vitaの普及は全く心配していません。

現在はなぜ売れてないのは、
結局キラーソフトが投入されてない点です。また本体の値段は高いという指摘もあります。メモリーカードのせいで、割高感をおぼえても仕方ない。

モンハンのようなキラーソフトはないが、小規模クラスのソフトの売り上げは好調です。サードの各社の決算はPS Vitaソフトが好調だったとの記事が目立ちます。ハード台数が出てない割、ソフトの売り上げが好調です。それはソフトをよく購入されるコアゲーマー層が集まっているおかげです。
         
  3DSは、確かにキラーソフトが結構出てきますが、中小サードのソフトの売り上げはさっぱりです。PS3以上に普及しているにも関わらず、サードのソフトはさっぱりです。上記に記載した任天堂系のソフトのスケジュールがいい証拠です。

海外での普及は確かに楽観視できないのですが、 個人的には、先代のPSPで北米ファンを満足させられなかったツケが大きく出てしまったと分析しています。(日本はモンハンのヒットが大きかったですね。)原因は右アナログスティックがなかった点であると言われています。FPSとの相性が悪いからです。しかし、PS Vitaはこの点を解決されています。ジャイロエイムがPS Vitaならのゲーミング体験になっています。

もしかしたら、北米のアタリショック後に出たファミコン(NES)の状況と似ているかもしれません。任天堂いわく、アタリショックの影響で、ファミコン(NES)を北米で当初売るのにずいぶん苦労したそうです。 

元任天堂の荒川氏がNESで北米のゲーム業界を再建した話は有名。個人的に尊敬している人物です。

1985年当時、アメリカのコンピューターゲーム産業は、1983年に発生したアタリショックによって崩壊してしまっていた。荒川はハワード・リンカーンと共に、Nintendo Entertainment System(日本名:ファミリーコンピュータ)によって、この業界を再建するという業績を残した。

もちろんスマホの影響も無視できません。PS Vitaはやはりスマホとは違うものだと再評価されるまでてこ入れをとことん行うしかないと思います。それが失敗に終ったら終わりでしょうね。

本田氏は、色々の分野にはきわめて精通している所は素晴らしいと思います。しかし、ゲーム分野に関しては、思わず首をかしげるような発言も見られます。(PSPgoのアナログスティックに関する誤報記事を書いてしまったのも1つです。エンターブレインの影響力云々の発言も。)

本田氏はゲームを全くやらないと公言されている。 つまりゲームファンじゃないのに、そもそもやらない分野であれこれ言及するのはやめた方がよろしいのではと思いますよ。ご自身の影響力の高さを認識し、慎重に発言すべきです。

例えばAV分野に関しては、もともと熱心なAVファンなので、まっとうな記事が出てきます。  自動車関連の記事もそうです。自動車が好きだからです。

ちなみに、アニメファンじゃないと公言されています。その方がアニメ業界についてあれこれ言及するのは違和感あるでしょう? ゲーム関連に当てはまると分かりやすいと思いますよ。

PS4が出ない方がいい云々発言。PS4の早期投入の意味なら、分からないでもないですが、(個人的にはPS4の早期投入は反対。)永遠に出ない方がいいという意味なら、やはりおかしい。

確かに、スマホ/タブレットで、AAA級ゲームがいずれ出てくるかもしれない。しかしコアゲーマーとして満足できる体験を実現できるかは、まだまだ厳しいと思う。 現時点は少なくとも100%ありえない。

そもそもPS3/XBOX360世代の据え置きプラットフォームのライバルといえるものは見当たらない。PCというライバルはありますが、大人気FPSのCODのネット対戦プレイヤー数はPS3/XBOX360の方が圧倒的。PCはややマイナー。

コアゲーマーが集まっているPS3プラットフォームをPS4へ移行させる難易度として、少なくとも携帯ゲーム機に比べて低い。

PS4のハード台数の売り上げが落ちる可能性も十分ありますが、意外にもソフトの売れ行きは、ハードのほどに落ちない可能性もあると思います。    個人的にはハードのシェア云々より、コアゲーマー層の確保が重要です。

コアゲーマーの支持がとにかくキモです。  SCEにとっては、そのコアゲーマーの支持を十分に取り付けているのは最大の強みでもあります。ソフトをよく買ってくれるお得意様です。

Appleだって、据え置きゲーム機で遊ぶようなコアゲーマーの獲得をあまり意識してないはず。もちろんゲーマー層の獲得に注力しているでしょう。しかし、無理やりに獲得しても、コアゲーマーがAppleプラットフォームじゃ、満足できるか、疑問が残ります。

ちなみに、海外でのWiiUの立ち上げが失敗らしいという雰囲気になってきたのは、Wiiでコアゲーマーを冷遇していたツケが出てきたからです。

本田氏には、そのコアゲーマーの存在について、全く分析されてないです。何度もいいますが、ゲームファンじゃないから、コアゲーマーの気持ちは理解されてないでしょう。

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