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2013年6月10日 (月)

まもなくE3 2013

明日(11日)午前10時からE3のSCEAカンファレンスにてPS4関連発表が行われます。どんな発表が来るのか、とても気になりますね。注目はやはりPS4本体のデザインでしょうか。

今回はPS4のGDDR5の話です。7GbpsのGDDR5について大原氏が解説しています。

7GbpsのGDDR5に左右される「GeForce GTX 750 Ti」

GDDR5の場合、現状6Gbps品は以前に比べると価格のプレミアもずっと下がっており、また出荷数量も比較的順調であるが、7Gbps品はさすがにプレミアが結構ついており、数量もやや限られている。これを現在の「GeForce GTX 660」と同じグレードにいつ搭載できるかがポイントになりそうである。

厄介なのは、すでに「GeForce GTX 660」が6GbpsのGDDR5を搭載していることである。たとえばこれまでなら、6.2Gbpsや6.5Gbpsといったように小刻みに動作周波数を上げることで性能の差別化を図るといった細工が可能だった。

ところが現在DRAMベンダーが提供しているGDDR5では、6Gbpsの上がすぐ7Gbpsになっており、6.2Gbpsや6.5Gbpsという構成をとるためには、結局7GbpsのGDDR5を調達しないといけないため、コストダウンの余地がないことだ。

ハイエンドクラスのビデオカードに採用されている、7Gbps品はプレミア価格なので、ミドルクラスのビデオカードに採用するにはコスト的に厳しいのではという話です。

PS4の立場としては、6Gbps品は価格のプレミアが以前に比べてずっと下がっていることは好材料ですな。

PS4のGDDR5は5.5Gbps品(推定)なので、歩留りについては心配する必要はなさそうです。6Gbps品の価格が下がっていることも大きいですね。

また、PS3のXDRメモリを供給している、エルピーダがGDDR5 4Gbitチップも供給していることが明らかになりました。

今までは4Gbitチップ供給メーカーは韓国勢のサムスン、ハイニックスだけといわれていましたが、3社体制で複数の調達先から調達することが可能になりますので、安定した調達には期待できそうです。複数メモリベンダーによる値段競争も期待できるメリットもあります。

ちなみにSCEはPS1時代から伝統的に複数のメモリベンダーから調達する方針を踏襲しています。PS3のXDRの場合、初期は東芝、エルピーダ。現在はエルピーダ、サムスンとなっています。

関係ないけれども、大原氏の記事でも、Xbox OneのAPUは40nm世代らしいとの話もあるそうです。後藤氏も示唆していましたが。 後藤氏に比べて、比較的に中立である大原氏も示唆しているのであれば、40nm説が当たりかもしれません。もちろんXbox One側にとってはマイナスな材料です。アーキテクチャ的にも旧世代の可能性もありそうです。そうであれば、GPGPU対応が非力である可能性も高いです。西川氏も旧世代を採用している可能性を示唆していましたし。

Kaveriの年内出荷が怪しくなってきたAMDのロードマップ

TSMCへの切り替えを検討(少なくとも工程と性能の見積もり)を行なったのは事実らしいが、結局TSMCへのスイッチは見送られたそうだ。その理由も今ではわかる。PS4とXbox OneがTSMCの28nmを使って製造するから(Xbox Oneは当初はTSMCの40nmを使うが、後追いで28nmに移行する模様)で、製造キャパシティーと物理設計の両面からギリギリだったということだろう。

XBox OneのAPUは40nm世代?らしいですが、ビッグダイサイズのeSRAMのせいで発熱対策?の面で苦労しているとの噂もあるらしいので、高クロック仕様のDDR3+ビッグダイサイズのeSRAMという方式を選択したことが大きな間違いだったことになるかもしれません。

Xbox oneが発表されるまでは、性能的にもコスト的にもバランスの良い設計だという意見もありましたが、おそらく結果的には、性能的にもコスト的にも最悪すぎる設計になるかもしれません。そもそもインテルのハイエンドCPUでさえ、SRAM容量は32MBが最大ですからね。CS向けとして32MBはあまりにも大きすぎるからです。そもそもSRAMは原理的にeDRAMに比べてもトランジスタ大食い(同じ容量当たりのトランジスタが6倍になります。)です。つまり限られたダイサイズの資源として無駄に食われるからです。民生用として致命的です。

おそらくMSにはSRAM主義という幻想みたいものを持っていたでしょうね。キャッシュ方式に依存しているPC畑によくありがちな欠点でしょうか。それが敗因だと思います。

Cellにはキャッシュ方式を採用しなかったSCEには、SRAM主義という幻想を持たなかったのではと思っています。意外にもその考えが影響しているかもという気がします。

また、特注に近いXDR調達に慣れているSCEには、汎用であるGDDR5 8GBという選択には難しくなかったかもしれません。エルピーダ、サムスンとヒアリングして、コスト面はなんとかなりそうと判断できたかもしれませんが。

PS4の選んだメモリ設計については、GDDR5のみというシンプルな設計は極めて現実解になるかもしれません。来年に登場すると言われる、DDR4の仕組みは原理的にGDDR5とよく似ているといわれています。つまり、GDDR5技術を流用しやすいのであれば、DDR4の量産により、GDDR5のコストダウンも可能になるかと思います。大原氏が解説したPC向けのAMDのAPU「Kaveri」はGDDR5対応という話もあるらしいので、DDR4及びPS4効果により、GDDR5の量産が本格的になるのではないかとみています。

SCEの選んだGDDR5という選択は、タイミングも含め、実に見事であるとしか言いようがないですね。

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PS4」カテゴリの記事

コメント

新型MacProに一喜一憂してる人間が通りますよ~
なんか,XBOX Oneとかに比べれば,
SCEIに通じる偏執的な筐体ならびに
排熱,パーツ構成なわけですが,
コレジャナイ感が漂うのです。

まあ,これがPS4だ!といっても
差し支えないデザインで出してきた辺り,
Appleが嫌いになれないところですけどね。
自らアルミの質感を前面に出すデザインを
否定してきたわけで。

というわけでデザイン,ですな。
XBOX Oneは499ドルらしいので,なんかいろいろ終わってますな。

投稿: kon2 | 2013年6月11日 (火) 10時06分

でたら買うのは決定なので、それは問題ありません。
今のSonyにデザインを求めても、基本の作りがだめなので諦めています。
そういう点はAppleはうまいですね。
今後は進歩のスピードは緩くなっていきますが、デザインを確立している点で、昔のようにコケル事はないでしょうね。

投稿: 結うまい | 2013年6月11日 (火) 14時33分

MacProはまぁネタ的には面白いですが、あそこから冷えたビールがでてきても驚きませんw
PS4のデザイン・・・うーん縦置き用スタンドがださい気がw
まぁ横置きで設置するなら別に悪くないと思います。

XBOXONEのスペックは今回もはっきりしませんでした、発売日も価格も発表されたのでもう変更はないと思いますが本当にBobcatだったらえらいことです。
MSがSRAMを選んだのには高速であるという他に低消費電力というのもあるのかなと思いましたが、ゲームなどでフルアクセスすればと消費電力はかなり上がるようで、XboxoneのAPUがクロックダウンという噂は案外本当なのでは?
それでも360のようなRRODがでるよりましですし(自分もやられた)、あの状況でも売れたのは凄いとしか思えません。
GeForceGTXTitanですら6GB、ビデオカードが世界で何枚出荷されているのかはわかりませんが(1500万枚/年はいってる?)、GDDR5を8GB積んだPS4の出荷数によっては、メモリモジュールのプロパイダにとってもそれなりのインパクトがありそうですね。

投稿: yoshi | 2013年6月12日 (水) 00時25分

>>kon2さん

MacProの件、某所でも見ましたが、拡張性がネックになっていますね。ケーブルがごちゃごちゃになるので、従来のMacProユーザーにすれば大きな不満でしょうね・・リビングに置くには、違和感があまりないかもしれませんが・・・w
G4 Cubeを連想させるデザインも不安も覚えますね・・

最近メインPCの中身を変えました。MB交換でCore 2 Quad→Core7i 3770K。ビデオカード(GTX460)はそのままですが、ビデオカードのアイドル消費電力が高めなので、いずれ交換したいです。
3TB HDDもどっさり入っていますので、拡張性の高い大きなATXケースはやはり実用性が高いと実感しています。小さなPCケースにしても、外部HDDも使うことになりますので、意外とスペースを食いますね。

PS4のデザインはPS2デザインをベースに改善した印象ですが、ほぼ予想通りでコンパクトでよかったと思いますね。X68Kのデザインが好きだったので、個人的にはOKだと思いますね。

投稿: mkubo | 2013年6月12日 (水) 06時23分

結うまいさん

>今のSonyにデザインを求めても、基本の作りがだめなので諦めています。

そうですか。あのコンパクトなサイズ(薄型PS3とほぼ同じサイズ)に収めたのは凄いことだと思いますが。冷却技術力、高密度実装技術力がなければ実現できませんので。
まあ、デザインは冒険するのはリスクが高いことかもしれませんが。

個人的には垢抜けたPS2デザインという印象もありますので、悪くないと思います。

投稿: mkubo | 2013年6月12日 (水) 06時26分

>>yoshiさん


>XBOXONEのスペックは今回もはっきりしませんでした、発売日も価格も発表されたのでもう変更はないと思いますが本当にBobcatだったらえらいことです。

後藤氏はJaguar+GCN説を支持しているみたいですね。クロックダウン説をスルーしていましたね。40nm説を示唆していた大原氏の記事と矛盾しています。個人的には相変わらずMSに甘い人だなという印象を受けました。

>GeForceGTXTitanですら6GB、ビデオカードが世界で何枚出荷されているのかはわかりませんが(1500万枚/年はいってる?)、GDDR5を8GB積んだPS4の出荷数によっては、メモリモジュールのプロパイダにとってもそれなりのインパクトがありそうですね。

1500万枚/年は少なすぎるような。多分3~5000万枚ぐらいかな。7Gbps品はもっと少ないでしょうね。

PS4は1000万台/年ベースとしても、1億6千枚なので、メモリベンダーにとってはかなりインパクトはありますね。

投稿: mkubo | 2013年6月12日 (水) 06時36分

Xboxoneの40nm疑惑に関しては西田さん後藤さん西川さんとそろってsuperdaeリーク説で足並みをそろえてきたので、国内にも情報の確認先ができたと考えた方がいいでしょう。実際40nmで50億トランジスタは少し考えづらいです。

今回のE3を見ていると、ハード戦争の観点で見ると、もうそんなことは些細なことになってしまったのかなと思わざるを得ませんでした。

なんといっても日本人として驚きだったのは、一番歓声が大きかったのはAAA級タイトルや価格の発表ではなく中古規制をしないという宣言だったことです。

これらの議論があり大激論になっていたことは知っていましたが、あの場面で歓声が最高潮になりソニーコールが起きるまでとは日本人ならおそらく誰も思わなかったでしょう。

少なくてもゲーマー層ははっきりとXBOXONEにノーを突きつけていたのです。実際中古規制をすぐにするわけでもないにも関わらず。一度製品に悪いイメージが付くと先入観を消すのは大変です。正しいことでも聞く耳をもってくれないことは良くあります。その状況にXBOXはすでになっていたことをE3ははっきりと世界に伝えたのです。

これはブランドにとって金額をつけられないような天文学的な損失です。その負債を抱えてXBOXONEはとんでもないマイナスからスタートをすることになります。

この意味を日本の評論家やライターは誰も真剣に受け取っていません。現象としては書いていますがその意味をちゃんと書こうとしません。情けないことです。少し考えれば一番大事なこととすぐ理解できるはずなのに。

その陰に隠れてSCEは大きな決断をしました。399ドルという価格ではなく、オンラインマルチプレイを有料化したことです。これはおそらくSCEの悲願だったはずです。XBOX事業の収益の多くはライブの月額課金によるものでしょうから。いままで無料のものを有料にするわけですから、普通の状況なら反感もでたのでしょうが、MSの大チョンボでそれほど大きなマイナス点として認識されていないようです。

これでSCEはPS4の今後にフリーハンドを得たことになります。一定数PS4が売れればPS3より収益環境はかなり良くなるでしょうから、価格戦略や投資戦略にかなりの柔軟性をもたらすでしょう。もしPS4がPS3並に売れれば収益は劇的に回復するはずです。売れて欲しいですね。

投稿: k | 2013年6月13日 (木) 06時28分

XBOX ONEのメインチップについてはSoCという話じゃありませんでしたっけ?
AMDもカスタムAPUとは言ってもwith eSRAMとは言及してないし、何よりAMD
に巨大SRAMを混載したチップの製造実績がありません。

PS4と比較してかなり劣るスペックで且つ外付け電源なのに一回り大きい筐体
と、電源内蔵と見られるPS4と同じ28nm製造なら不自然過ぎます。

投稿: おっさん | 2013年6月13日 (木) 13時50分

>>kさん

>これらの議論があり大激論になっていたことは知っていましたが、あの場面で歓声が最高潮になりソニーコールが起きるまでとは日本人ならおそらく誰も思わなかったでしょう。

あのシーンは、まさに「我らのソニー」が帰ってきたシーンかもしれません。もしかしたら歴史的になる可能性はあります。ウォークマンのDRMでアップルがリードされ、ソニーが負けました。消費者の敵というイメージがついてしまった。そういう意味としてDRM主義という悪いイメージから完全に脱却できたことは実にラッキーかもしれません。

おしいのは、西田さんが現場に立ち会わなかったことですね。同日に開催されたアップル優先のスケジュールだったので、仕方なかったけどね・・

>この意味を日本の評論家やライターは誰も真剣に受け取っていません。現象としては書いていますがその意味をちゃんと書こうとしません。情けないことです。少し考えれば一番大事なこととすぐ理解できるはずなのに。

後藤氏はSCEの中古政策について、将来マイナスになる可能性があると言っていますが、そもそもDL版が主流になれば、中古問題はたいてい解決します。(ただしコンソールに関しては、主流になる可能性は低いかもしれませんが。)

中長期には、DL版が主流になるよう移行するための施策をやればいいでしょうね。任天堂でさえDL版に注力しています。

ディスク版で無理にして規制をかける意味があるとは思えませんね。

>その陰に隠れてSCEは大きな決断をしました。399ドルという価格ではなく、オンラインマルチプレイを有料化したことです。

PS+の中身はコストパフォーマンスが高いですし、フリープレイのコンテンツの充実度を一度体験すると、PS+の値段が高いとは思わないですね。また中古ソフトでオンラインパスを支払わなくてもすむメリットもありますので、中古メインの方にもメリットあるはずと思いますね。

投稿: mkubo | 2013年6月13日 (木) 22時46分

>>おっさん様

>XBOX ONEのメインチップについてはSoCという話じゃありませんでしたっけ?

MCM接続ではないと明らかになっていますので、SoCではないと思います。

>何よりAMD
に巨大SRAMを混載したチップの製造実績がありません。

正確にはTSMCですね。ただGFで製造している説もあるので、結局発売されてからの解析待ちということになるかなと思います。

投稿: mkubo | 2013年6月13日 (木) 22時52分

>>mkuboさん
>MCM接続ではないと明らかになっていますので

あれ、そうでしたっけ?
MS・AMD・TSMC何処からも詳細発表が無く、外野筋だけが
色々書いてるので、てっきりと思ってました。
でもそうなると、潰しが利かないのでエライ歩留まりの悪いような?

投稿: おっさん | 2013年6月14日 (金) 05時46分

>>おっさん様

>でもそうなると、潰しが利かないのでエライ歩留まりの悪いような?

僕もそう思います。素人のSRAM厨が設計したとしか見えませんw

E3でのXboxOneソフトは、Windows7+nVidia700シリーズのPCで全て動いていたらしいです。実機は1つもなかったらしいとか。

おそらくOS3個連携についてはうまく行ってない可能性が高いのではとみています。

投稿: mkubo | 2013年6月15日 (土) 13時33分

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