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2013年10月

2013年10月17日 (木)

ソニー、パナソニックの有機EL方式についての開発協議、越年する見通し

日経新聞の報道によると、ソニー方式とパナソニック方式がどれかに統一するか協議していたが、まとまらなかった模様です。

有機ELの開発協議、越年へ ソニーとパナソニック 
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ソニーとパナソニックの有機ELテレビ開発協議が越年する見通しとなった。年内をメドに共同で量産技術を確立するとしていたが、両社の技術の擦り合わせが難航しているため。

両社は2012年6月に有機ELテレビの基幹部品であるパネルの共同開発で合意。「13年内の量産技術の確立を目指し、量産段階での協業の可能性を検討する」とし、定期会合を開いてきた。

今年初めに米国で開かれた家電見本市ではパナソニックの試作機の主要部品をソニーが提供した。

しかし最近は協議が停滞している。ソニーは発光する有機材料を高温で気化させてパネルに吹き付ける「蒸着方式」と呼ばれる製造技術を持つ。

一方、パナソニックは印刷技術を応用して有機材料をパネルに塗布する「印刷方式」という製造技術を開発している。

ソニーは蒸着方式と印刷方式を組み合わせた生産を提案。パナソニックは印刷方式への一本化が効率的としたが、折り合いがついていないもよう。

~省略~

量産段階での協業も当面は見送る可能性が高い。ソニーは有機ELテレビの生産を台湾の液晶パネル大手、友達光電(AUO)と共同で進める案を軸に検討する。パナソニックは医療機関向けなど業務用製品を15年度までに商品化する方針。生産を自社で手掛けるか委託するかは今後詰める。

パナソニックのオール印刷方式の完成度について、ソニー側が納得できなかったみたいですね。

「4Kは有機ELで見たい」 (こちらも会員登録必要。無料です)

シアター形式の展示ということで輝度の不足は気にならなかったが、筆者の体感ではピークで150cd/m2くらいではなかろうか。おそらく高分子有機EL材料を用いたのだろうが、赤色はとても綺麗で、赤色から黄色にかけての色調は非常に優れている。動物の顔はなかなかリアルに見える。一方、やはり青色は不十分で緑色も若干黄色寄りに感じてしまう。その結果、木の葉や空の色が自然の色ほど鮮やかではないのが、少し残念である。

カラーバランスに関してはまだおかしいとの指摘もあるようです。オール印刷方式においては、青色に関してはまだ改善が必要だと思われる。

やはりソニー方式はハイブリッド方式であるそうですね。白色有機EL+カラーフィルタ方式なら、印刷技術を用いる意味が分かりませんし。よってその説は、勘違いだと思われる。

西川氏の説が当たりになりそうですね。僕も一貫してその説を支持しています。CEATECでソニー、LGの有機ELテレビを実際に見た上に、ハイブリッド方式しかないと確信しました。

CEATEC 2013に見た次世代映像。4K最新技術の現在

ソニーの4K有機ELディスプレイは、印刷技術と真空蒸着を組み合わせたハイブリッド型形成方式を採用しているといわれる。印刷技術で形成しても問題ないとされる赤色発光層と緑色発光層の形成に印刷技術を用い、印刷で形成すると発光効率や寿命の面で難がある青色については青色共通層として蒸着技術を用いて形成させると見られる。

関連:CES特別編 4Kに見る映像の未来【1】

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2013年10月15日 (火)

液晶Vita(PCH-2000)買いました

発売日に液晶Vitaを買いました。カーキ/ブラック。

実は発売日まで最後まで迷っていました。結局ヨドバシカメラにて購入しました。
3カ月分PSプラスチケットをもらいました。現行のアカウントとは別途に、新規アカウントを作成することにしました。

現行のアカウントは、有機EL PS Vita (PCH-1000)とPSP goに割り当てています。
とりあえず液晶 Vitaに新規アカウントを割り当てることにしました。

複数のアカウントの間でのデータ交換ですが、PS1アーカイブのセーブデータ、PSPセーブデータはPC経由なら可能です。PS Vitaセーブデータは基本的にNGです。

新規アカウントは、PSプラスのフリープレイにてダウンロードしたソフト(PSPソフト、PS1アーカイブ、Vita DL版)、Vitaカード、torne中心に運用してみることにしました。

フリープレイでダウンロードできるソフト数があまりにも多すぎるので、ぶっちゃけフリープレイだけで結構遊べますね・・ 5000円/年を追加してもいいかもと思っていますw
PSP/PS1アーカイブなら、セーブデータのコピーもできますし。

torneアプリは別途購入する必要があります。迷わず購入しました。おそらくフリープレイ以外はtorneアプリのみの購入になるかと思います。800円でした。以前は無料のうちに購入しましたけどね。同じnasneへのアクセスについては、複数のアカウントであっても問題ありませんでした。もちろんアカウントに対しては、torneアプリを購入する必要がありますが。

PS3へのリモートプレイについては、異なるアカウントであっても、問題なく利用することができました。(事前に異なるアカウントであることを警告されますが。)吉田氏が紹介していた、PS4へのリモートプレイのためにVitaTVを4個買うぜとの話もありましたが、2つのアカウントあれば、問題なく利用できそうですね。

これは地域によってもまったく違うかも知れません。昨日(9月18日)にアジア向けにも出荷すると発表しましたが、すでに欧米の方からものすごい反響をいただいています。彼らはPS4のエクステンダー、他の部屋でPS4のゲームを楽しむための機器として考えているようです。「家にたくさんテレビがあるから、それぞれの部屋用にVita TVを4個買う」といっていただけている方もいらっしゃったりとか。

注意点ですが、異なるアカウントでのデータコピー(PS3-PS Vita)はNGでした。セーブデータのコピーもダメでした。また、nasneでも、異なるアカウントでのセーブデータのコピーはNGでした。要するにPC経由しかありません。

まず画質ですが、いろいろ検証してみました。懸念していた輝度については、想像以上明るい。PSP-3000の液晶の輝度があまりにも低かったので、心配していたが、最新スマホと遜色ないほど明るいです。有機EL版より明るく見えるケースもあるので、ソースによっては液晶Vitaの方が好ましい場合もありそうです。

精細感は有機ELに比べて少々劣る感じですが、直接比較しなければあまり気にならないレベルかと思います。

PS Vitaソフトに関しては、基本的に有機EL版が優勢かなと思います。たとえばGRAVITY DAZE(今ならフリープレイでダウンロードできます。)は有機ELの広視野角を最大限に生かしたゲームです。液晶Vitaで遊んだ限り、確かに実用上では全く問題ないレベルを実現しています。ただ少々違和感を覚えました。上下の視野角はちょっと狭いため、色相がすぐに変わる点は不満です。見えなくなることはありませんが、色相が変わる点については違和感を覚えますね・・

有機EL版で遊んでみると、視野角については実に安定していますので、有機EL版の方がやはり好みです。LRボタンの打感というか、有機EL版の方が好みかな。重くても有機EL版が好ましいと感じました。

関係ないですが、GRAVITY DAZEの次回作については待ち遠しいですね。

初音ミク Project Diva f で残像をチェックしてみました。色合いは違いますが、残像に関しては問題ないレベルでした。残像感はあまり気になりませんでした。

ちなみに、4Gamerによると、液晶画質については、実に優秀なレベルであるとか。

新型PS Vita「PCH-2000」の液晶パネルは結局のところアリなのか。従来モデル「PCH-1000」の有機ELパネルと比較レポート

要するに,残像を無視すれば,PCH-2000のほうがPCH-1000より高速ということになるわけだが,なぜこのような事態が生じているのだろうか。

液晶Vita版も悪くないなと思うほど、フラットな色使いも個人的に気に入りました。
特にtorneアプリでの動画閲覧ですが、ドラマ系とか自然番組とかは液晶Vitaの方が好みでした。やはり色使いはフラットであるおかげで、色が自然である印象があります。有機ELはどうも色が濃すぎて、階調潰れっぽい点も見られます。暗部階調表現も得意ではないみたいですし。少なくとも輝度を低めにすると、階調潰れしやすいと思われます。

アニメについては、有機ELの方が好みかなと感じることもあります。ただ液晶Vitaも悪くないなと感じます。フラットな色使いについてはいい評価になっていると思いますので。

PS1アーカイブは、液晶Vitaの方が好みだと思います。ちなみにPSP goよりキレイでした。有機EL版は最適化されてないためか、階調潰れも見られました。色が濃すぎる点がマイナスになっているかもしれません。

PSPソフトについては、液晶Vitaの方がやや優勢かなと感じます。もともとPSPと同じ液晶なので、あまり違和感がありません。PSP-3000より大幅に進化しておりますので、PSP-3000からの買い替えとしては、間違いなく進化による恩恵を大きく感じるはずです。

有機EL版より軽量化されましたので、持ちやすくなりました。外へさらに持ち出しやすくなったなと感じます。個人的には有機EL版は室内用となりそうですね。

液晶Vitaの登場については、基本的にネガティブとして受けとらず、むしろ歓迎したいと思います。スマホによる進化が大きかったなと実感しています。ただ将来のVitaにおいては、進化した有機EL版も登場してほしいと思っています。

ジャパンディスプレイが開発中の白色有機ELパネル+カラーフィルタ方式なら、液晶の良さであるフラットな色使いも実現できるかもしれませんし。広視野角も実現できるかもしれませんし。

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2013年10月10日 (木)

国内もVW1100ES/VW500ESが発表される

小型・軽量化を実現したモデルなど、4Kホームシアタープロジェクター2機種を発売

ソニー、84万円のネイティブ4Kプロジェクタ「VW500ES」

ソニー、4K/60p対応のフラッグシップ4Kプロジェクタ

ソニー、4Kネイティブで84万円のSXRDプロジェクター「VPL-VW500ES」

「プロジェクターの4Kシフトを加速させる」――ソニーが「VPL-VW500ES」を投入

型名 発売日 メーカー希望小売価格
4Kホームシアタープロジェクター
「VPL-VW500ES」
2013年11月15日 840,000円
(税抜価格800,000円)
4Kホームシアタープロジェクター
「VPL-VW1100ES」
2013年12月5日 1,785,000円
(税抜価格1,700,000円)

予想していたより安い。VW500の値段は100万円切っていたようです。80万円台。来年4月以降は3%高くなりますね・・

VW1100ESは前機種のVW1000ESより10万円高くなりました。北米版は3000ドル(30万円)高くなったのに、国内版はあまり値上げしていませんね。海外のマニアが個人輸入する可能性が出てきそうですね。(100V専用なので変圧器が必要ですが。) 実売においては100万円以上という差が出てきそうです。

VW1100ESは4K2K/60p対応が主で大きなアップデートがなく、マイナーアップデートみたいですね。VW500ESからなくなったアナログRGB端子、コンポーネント端子が残っているのは、VW1000ESの設計を大きく変更してないためでしょうね。

VW500ESの新機能(オートキャリブレーション機能)を搭載していません。逆にVW1100ESのみ、DCI広色域に対応していること。VW1000ESの広色域が素晴らしかっただけにVW500ESの画質について気になるところです。

個人的に残念だったと思ったのは、VW500ESは非球面プラスチックレンズを採用していること。これはショック。VWシリーズは全てガラスレンズを採用していたのに、VW500ESで初めてプラスチックレンズを採用することに。理由はコストダウンのためらしい。まあ4Kパネルの組み込み精度はVW1x00ESと同じレベルで製造されるらしいので、80万円台を実現するにはレンズ回りはコストダウンする必要があったでしょうね。

ソニーいわく、プラスチックレンズもかなり進化しており、プラスチックレンズの弱点である耐久性対策もフッ素コーティングを施されていること。まあメガネみたいに乱暴に扱われることがないので、耐久性として問題ないかもしれませんね。

レンズも違っており、VW1100ESが18枚のガラスレンズによる「ARC-F(All Range Crisp Focus Lens)」レンズであるのに対し、本機はプラスチックレンズ1枚とガラスレンズ13枚によるレンズ構成を採用している。また、レンズ部のオートシャッターも本機は搭載しておらず、カバーを手動で脱着する方式となる。

手が届くリアル4Kプロジェクター、ソニーのVPL-VW500ESが定価84万円で発売される!

ちなみにVW1000ESとVW500ESで最大の違いは工学ブロックにある。VW1000ESがオールガラスレンズの18枚構成だったのに対し、VW500ESはプラスチックレンズ1枚+ガラスレンズ13枚という構成になっている。そのプラスチックレンズは業務用で採用例の多い短焦点レンズの開発で培った技術が投入されており、4K解像度の投写用としても充分なクォリティを実現しているという。

レンズは、プラスチックレンズ1枚とガラスレンズ13枚を組み合わせたもので、総重量は0.9グラムと上位機の半分以下に抑えた。「価格を抑えられた大きな理由はレンズだ。VPL-VW1000/1100ESでは、ガラスレンズのみ18枚で構成されているが、VPL-VW1000登場から2年が経過してプラスチックレンズもかなり進化した」(同社)。今回のプラスチックレンズは、非球面レンズにフッ素コーティングを施したもの。またVPL-VW500ESではレンズの電動カバーも省かれているが、「ふたなしでもホコリがつきにくい」仕様だという。

HDMI2.0対応されていますが、どうやら4K/60p 4:4:4フル対応ではないらしく、4:2:0となっていることです。これは残念。間に合わなかったでしょうね。

近いうちにVW500ESの視聴会に参加する予定。今回は予算がないので買わないと思いますが、VW500ESの出来について確認したいですね。

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2013年10月 6日 (日)

CEATECにて3社の有機ELテレビをチェックしました

CEATECに行って来ました。有機ELテレビをチェックできました。

ソニー、パナソニックの4K有機ELテレビ、もう1社の有機ELテレビはLG製曲面有機ELテレビです。別にLGが出展していませんでしたが、京セラブースにて展示されました。厚さ1ミリの超薄型ピエゾフィルムスピーカーの視聴ブースにありました。画質についてもチェックできました。個人的に極めて貴重な体験できたので、雑感を以下に書いていきます。

ソニーの4K有機ELテレビ編

DSC03571a


いつも人だかりでした。有機ELテレビブースは。素人目でも、はっきりとキレイと分かります。隣に65Vの4K液晶テレビが展示されているにもかかわらず、圧倒的に差はありました。また、真っ暗な環境ではなく、明るい環境で展示されていました。外光に強いですね。XEL-1も同じですね。

ソニーの4K有機ELテレビの特徴は一言で述べるなら、XEL-1ベースとして極めて進化したものです。特にコントラスト、白ピーク表現はまさしくXEL-1系統です。色域については印象的です。あそこまでの鮮やかな色表現は今まで見たことはありません。液晶LEDテレビなんとかははっきりといって比べ物になりません。太陽の光を受けるシーンについて豊富な表現するところは他のテレビでは見たことがありません。

精細感は極めて素晴らしい。隣に展示されていた65Vの4K液晶テレビの精細感がちょっと荒いと感じたほどです。おそらく8K液晶と十分勝負できるほどの精細感があるかもしれません。

超接近で撮影できませんでしたが、デジカメのズームレンズ機能にてなんとか拡大できました。PCで解析してみたのですが、なかなか精細度が凄いと感じました。

DSC03575bbb

デジカメのズームレンズ最大にて撮影。一番下の横断歩道にあるオレンジ色のタクシーあたりをPCにてさらに拡大してみました。

DSC03575a

RGBが全く分離してないように見えます。普通の液晶テレビなら、必ずRGBで分離されているはずですが、ソニーの4K有機ELテレビは1画素で1色を出力しているように見えます。まるでプロジェクターのような仕組みになっていると思えます。プロジェクターの仕組みは1画素で1色で出力されているからです。もしかしたら革命的な技術かもしれません・・・ これはプロジェクター系しか実現できないことができている可能性はあることです。

4K液晶の拡大写真は以下の通りです。分かりづらいかもしれないが、良く見てみると、RGBで分離しているのが分かります。これが一般的な仕組みです。4Kになると比較的に見えにくくなっていますが、ソニーの有機ELテレビは極めて見えません。もしかしたら1画素で1色で出力されている可能性はあるんです。

ソース:“特別じゃない”4Kテレビ。東芝「58Z8X」

ちなみに2Kプラズマですが、以下の通りです。プラズマは精細感が低いと言われたのはRGBが分離しているのをはっきり目立つのが原因だと思われます。

ソース:プラズマならではの「色」と「黒」。VIERA「TH-P55VT60」

プロジェクタの場合は以下のとおりです。4K SXRDです。パネルのズレによる色ズレもありますが・・・ プロジェクター方式は1画素で1色を出力しています。階調感が豊かといわれるのはその方式のおかげです。

ソース:リアル4Kプロジェクタついに登場

ソニーの有機ELテレビを実際に見てみると、はっきりいって100万円台でも欲しい!と思ったほどです。

ちなみにLGの有機ELテレビでも超接近で撮影しました。白色有機ELテレビ+カラーフィルタという仕組みですが、はっきり言って画質がいまひとつでした。精細感は最悪です。昔のプラズマの精細感(解像度がWXGAで50インチぐらいという感じで)という印象です。ソニー、パナソニックの有機ELテレビと比較するのは失礼すぎますw

DSC_1021a

XperiaZにて撮影。レスポンスのいいおかげで、短い視聴時間で超接近での撮影ができました。

DSC_1019a

 

その写真にある字幕部分あたりをスマホで拡大してみたら実に興味深いことがわかりました。

【警告】目に悪いと思いますので、あまり長時間で見ないでください!(特に白色部分)

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Screenshot_2013-10-04-13-13-48

大きなサイズを掲載したかったが、目が痛いと感じたので、とりあえず小さいサイズにしました。一応クリックすれば大きなサイズで表示されます。

白色を表現することにおいてはRGBWのWをそのまま出力しているようです。肉眼では青っぽい白色という印象でした。輝度を稼ぐために、W部分を太くしているみたいですね。そのせいで、開口率がかなり悪くなっています。そのため、精細度はあまり良くありません。青色だけの表現はWの発光がないため、黒色が目立ちます。

ソニーの4K有機ELテレビは白色有機EL+カラーフィルタという話もありますが、CEATECで見た限り、僕には極めて大きな違和感を持ちました。要するに、白色有機EL+カラーフィルタという方式は絶対にありえないと思いますよ。白色有機EL+カラーフィルタ方式を採用している韓国LGの有機ELテレビを超接近で撮影して分析して確信を持ちました。ソニーの有機ELテレビについては、西川氏の説がおそらく正しいかと思いますよ。

ソニーの4K有機ELディスプレイは、印刷技術と真空蒸着を組み合わせたハイブリッド型形成方式を採用しているといわれる。印刷技術で形成しても問題ないとされる赤色発光層と緑色発光層の形成に印刷技術を用い、印刷で形成すると発光効率や寿命の面で難がある青色については青色共通層として蒸着技術を用いて形成させると見られる。

パナソニックの有機ELテレビですが、極めて素晴らしい完成度でした。ピーク表現は実におとなしいですが、しっとり感は素晴らしいです。西川氏の記事によると、暗部階調表現は実に素晴らしいそうです。おそらく映画との相性は極めて抜群かもしれません。どちらかというと玄人好みの絵作りです。素人目では、分かりづらいもしれない。率直に言って、4K液晶と比較するならすぐには分かりにくいかなと思います。

ソニーの有機ELテレビの方が実に分かりやすいです。玄人好みとしてはパナソニックが展示していた有機ELテレビであるのは間違いありません。

ソニーとパナソニックの共同開発の成果を導入されているみたいので、ソニー側の研究成果を生かされている可能性はありそうですね。

なお、シアター内にいた関係者によれば、今回公開された有機ELパネルも、ソニーとパナソニックの次世代有機ELパネル開発プロジェクトの産物として捉えてもらって構わないとのことであった。

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2013年10月 5日 (土)

PS4予約開始。ネットでは瞬殺。店舗は普通に予約できたみたい

10月5日AM 7時よりネット通販でPS4本体の予約が開始されましたが、すぐに瞬殺された模様です。僕は用事あって車で外出していました。ガソリンスタンド、セブンイレブンの駐車場でなんとかスマホで予約しようとしましたが、駄目でした。

自宅のPCへのリモートデスクトップで、PCブラウザにて予約の手続きしようとしましたが、ヨドバシカメラの通販では会員ログインしているのに、なぜか氏名や住所の入力があって、スマホでの入力で手間を取っていたため、途中で完売されてしまった。結局失敗に終わりました・・ あまりにも短すぎる。どうやらネット通販の在庫は少なめだったみたいです。ただ普通の店舗では普通に予約できたとの話も出ています。PS Vitaの予約と同じ話ですね。体感としてはPS4の在庫は少ないなと感じました。

結局近所のGEOでカメラ付本体を予約しました。夜10時ごろでした。まだ予約できたとはちょっと複雑な気分を持ちました。ネット予約は瞬殺したのに、店舗は午後10時になっても普通に予約できるのはあまりにもアンバランスですね・・・

まあPS4本体の予約開始はあまり宣伝されてなかった点もありますが、日本においては据え置きゲーム機は本当に普及するかなという懸念を否定できなかったのは残念ですね・・

ちなみに、PS3 60GBを予約した店と同じです。今回も発売日に確実に入手できそうで安心しました。PSシリーズは全て発売日に入手していますので。実は例外としてポケットステーションは発売日に買えなかったけどね。あれは周辺機器扱いなのでいいかなw

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2013年10月 1日 (火)

CEATECで4K 有機ELテレビが公開される

【CEATEC 2013】ソニー、56型4K有機ELテレビ日本で初公開

ソニーブースではIFA 2013でも展示した、56型4K(3,840×2,160ドット)対応有機ELテレビを参考展示。今年1月のCESでも展示していたものだが、日本では初披露となる。パネル自体の仕様は、CES/IFAから変更は無く、高精細映像を実現する酸化物半導体TFTと、有機EL発光層の光を効率良く取り出すという独自の「スーパートップエミッション」方式を組み合わせているのが特徴。

黒い壁に設置しており、黒の沈み込みの深さによる、独特の立体感のある有機ELならではの画質が体感できるようになっている。

絶対に見るぜ!!!

パナソニックの印刷方式有機ELテレビにも期待したい。
【CEATEC 2013】有機ELやVIERAで「4K World」訴求するパナソニック

4K Worldと題したブースの中央には4Kシアターを配置。その中で展示しているのが、IFAでも紹介していた55型/3,860×2,160ドットの4K有機ELディスプレイだ。日本では初公開となる。

独自のRGBオール印刷方式を採用した、有機ELディスプレイ。具体的な製品展開については未定だが、年初のCESの時よりは量産に近いモデルとなっているとのこと。高い色再現性やコントラスト比の高さなどが特徴で、厚さは8.9mm。製造は国内で行なっている。

ところで、麻倉さんによると、ソニーの有機ELテレビの仕組みについて、白色有機ELパネルにカラーフィルターを組み合わせた方式を採用していると仰っていますが、おそらく勘違いされているじゃないかな。もし白色有機EL方式なら、高い光効率を引き出すのに極めて大変です。つまり効率が悪い方式です。

そもそもソニーがスーパートップエミッション(STE)方式を採用していると公式に言及しております。STE方式とはソニー自身が解説しております。RGB 有機EL発光層にカラーフィルターを組み合わせるのが特徴です。ただし、今回のソニー開発の有機ELテレビパネルは単なるRGB 有機ELパネルではない話もあるそうです。西川氏の記事が詳しいです。




西川氏の記事によると、スーパーハイブリッド有機EL方式を採用している可能性が高いと言及している。

ソニーはスーパーハイブリッド有機EL方式

ソニーの4K有機ELディスプレイは、印刷技術と真空蒸着を組み合わせたハイブリッド型形成方式を採用している。

印刷技術で形成しても問題ないとされる赤色発光層と緑色発光層の形成に印刷技術を用い、印刷で形成すると発光効率や寿命の面で難がある青色については青色共通層として蒸着技術を用いて形成している。

まあ、パナソニックのオール印刷方式が量産化段階になってきた話もあるようで、おそらくソニーも、オール印刷方式を全面的に採用する可能性があるかなと思っています。多分、ソニー独自開発方式は業務用モニター用途のみに使われる可能性が高いかもしれません。せっかく開発していたものは捨てるのはもったいないからね。画質的には最高みたいですし

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