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2013年11月

2013年11月18日 (月)

PS4が北米発売後24時間で実売100万台以上を達成!

PlayStation 4が北米発売後24時間で実売100万台以上を達成

あのPS2を超えるスピードでわずか24時間で100万台以上を達成しました。史上最速です。

日本においては、CS(コンシューマーゲーム)に対する悲観論が当たり前のようになっていますが、北米での売り上げでその悲観論を完全に吹き飛ばしました。日本のゲーマーとして、北米のゲーマーには本当に感謝したい。SCE関係者の努力もやっと報われたでしょう。

PS4発表前には、PS4悲観論はよく聞かれましたが、明らかに誤りですね。欧米市場の分析をろくにせず、日本の市場しか見ないので、誤った認識を持つのは当然です。欧米市場の事情を知っていれば、PS4が成功する可能性が高いと分かっていました。もちろん予想以上に好調だったとは驚きですが。

とりあえずコアゲーマー向けの市場は予想以上大きかったですね。スマホではいくら進化しても、コアゲーマーを満足させるにはきわめて困難です。CODシリーズ、GTAシリーズは日本人にとっては、コアゲーマー向けのように見えますが、欧米市場にとっては、ライトゲーマー向けのゲームという認識です。おそらく平均的な日本人ゲーマーは、アクション性の低いゲームを好むことが多いためと思われます。最近のアンケートでも、RPGというジャンルが一位でしたし。

PS3時代はライバルのXBOX360が極めて好調だったため、ずいぶん苦戦していたエリアだったが、PS4は北米市場を制覇する可能性が高くなりました。PS3はもともと日本と欧州市場が強かったので、完全制覇する可能性が極めて高いです。要するにPS2時代の再来です。

PS3は確かに北米市場で苦戦していましたが、十分商売できるレベルを確保していたのが大きかったでしょうね。ちなみに、セガがゲームハード事業から撤退したのは、北米市場でのセガサターン(SS)、ドリームキャスト(DC)の販売が極めて不振だったためです。歴史を見ても、北米市場での販売が極めて不振だった会社は100%撤退しています。海外市場で極めて苦戦している某社はどうなるでしょうね。

北米市場でのPS4の売れ行きが今後も好調で続けた場合は、ぶっちゃけ日本でのPS4販売が極度に不振になっても、SCE的には問題ないレベルで商売できるかもしれません。ただ日本人の嗜好に合わせたゲームが少なくなるリスクもありますけどね。ある意味、保険としてPS Vitaの成功も重要になるかもしれません。

日本のゲーム市場においては、PS3/PS Vitaという保険を用いてPS4/PS3/PS Vitaソフトのマルチ化が主流になるのではないかと思います。海外でも売れるようなAAA級ソフト(MGS、FFシリーズ等)は、PS4らしいゲームには期待できますが、国内専用かつ、PS4/PS3/PS Vitaというようなマルチソフトは、残念ながらPS3よりキレイになった感じというレベルになる可能性が高いでしょうね。(PS3版とPC版の関係と同じようなものと思えば分かりやすいかも。)

ところで、PS VitaTVは昨日開封して使ったばかりですが、ゲーム機として実に満足できる機器だと思います。PSP/Vitaゲームを大画面で遊べるのがありがたいです。世界からみて特殊な市場と言われる日本市場を復活させるには、PS VitaTVの存在が重要になるかもしれません。ある意味日本人にとってはリハビリとなりそうです。据置ゲーム機の「入門機」というより、据置ゲーム機の「リハビリ機器」かなという感じがします。

関連:北米版PlayStation 4をテスト。高い完成度のゲーム機

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2013年11月15日 (金)

VitaTVが発売されましたね

昨日VitaTVが発売されましたね。

タイミングが悪く、宅配での受け取りができませんでした。早くても明日夜以降VitaTVを触ることになりそうです。単に僕の近状に関する話ですみません。

PS Vita TV登場に合わせて機器認証台数の変更が決定。SENアカウントの携帯機枠における上限が2台から3台に増加

朗報ですな。VitaTVを買うにはネックになっていた機器認証台数の問題。3台に増えましたので、ユーザーとしてありがたい話ですね。

ところで、PS4は北米で(北米時間15日)発売されますね。日本版は3か月待たなければならないのはつらいね・・・

以下のPS分解記事は興味深かったですね。薄型PS3に匹敵するほどよくこなれているという印象ですね。APUのダイサイズは不明ですが、約350平方mm程度という噂もありますので、予想以上頑張ったなという印象です。ちなみにXBOXOneのeSRAM搭載APUは、361平方mm程度です。(eSRAM部分はダイサイズがデカいので、演算部分が小さくなっています。)

初代PS3のRSXのダイサイズは約280平方mm程度。PS4のCPU部分のダイサイズは小さい(約50平方mm)ので、現行ハイエンドdGPUにほぼ匹敵するといってもいいかもしれません。HD7870/7850のダイサイズは212平方mm。(参考記事

「PS4」を分解する動画、ソニーの設計担当者が紹介
Wired

[PS4]PS4のAPUはAMDのTrueAudio技術を搭載…で搭載されないとの事と書いていたMSMVPが話題に

後藤氏もそうですが、事実と推測をしっかり区別して書いてほしいですね。

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2013年11月12日 (火)

VW500ESのイベントに参加しました

11月10日、アバック秋葉原本店のイベントにてVPL-VW500ESの映像をチェックしてみました。実は10月中旬のイベントにも参加しておりますが、まだ開発中で、プロトタイプバージョンでした。今回は出荷版と同じバージョンを利用していること。前回と比べて、絵がどう変わったか注目しました。

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個人的に印象的だったのは、イベントで使われた、スチュワート社のHD130というスクリーンとの相性が極めて抜群良かったことです。140インチということですが、実に4Kらしい解像感を引き出しており、フォーカス感等は、プラスチックレンズを採用したとは思えないほどの出来でした。今回のイベントは、全て2Kソースを利用。3D映像もありました。2Kソースの画質については、完成度は本当に高い。おそらくデータベース型超解像処理LSIの進化が大きかっただろう。

高画質BDだけではなく、WOWOWの映像も使われました。明らかにうちのPJ(VW90ES)より遥かにキレイだなと感じました。データベース型超解像処理LSIの威力も大きいだろうなと感じます。

ランプのUHPを搭載しているとは思えないほど、キセノンのような色温度、広色域もしっかり再現しておりました。キセノン搭載のVW100からUHP搭載のVW90ESに乗り換えたとき、色域が狭くなったり、色温度が若干高めになりました。VW500ESに関しては、率直に言って、キセノンかUHPかという問題はどうでもいい感じになってきたように思えます。オートキャリブレーション機能の恩恵が大きいかと思います。

3D映像もチェックしました。クロストークらしい現象が全くといっていいほど、みられなかったが、残念ながらアクティブシャッター特有の違和感はまだあります。おそらく視差を調整すれば、その違和感を緩和することができるかもしれません。明るさについては、VW1000ESに比べて、若干明るくなったかな?という印象です。少なくとも暗すぎるという印象もありませんでした。VW1000ESもそうですが、他社のPJにはない特徴として、4K表示+立体視を実現しています。4Kアップスケールによる恩恵も大きいです。

2Kソースから4K表示に置き換えるための画質に関しては、おそらくVW1000ES以上かもしれないと感じました。ただ、良質な4K出力BDプレイヤー/レコーダーを利用すればいい話なので、問題になるほどではないかもしれません。VW1000ESも、有償で4K/60pをサポートされますし。

VW500ESに関しては、4Kソースが全くなくても、全く困らないという印象ですね。2Kソースの画質は本当にいいですからね・・ VW90ESから買い替える価値は極めてあると感じました。

また、VW500ESのパフォーマンスを徹底的に引き出すには、やはりスクリーンも重要です。スチュワート社のHD130は本当に素晴らしい。ただ完璧な暗室を持った環境が必要なので、誰にもおススメできるとは言えません。

HD130は、ぶっちゃけマニア専用スクリーンです。麻倉怜士さんも、HD130を愛用されていますが、迷光対策にはずいぶん苦労したとのこと。ただ、三管CRTプロジェクター時代の話なので、最近のハイエンドプロジェクターは結構明るくなっていますので、おそらく迷光にはあまり気をつかわなくてもいいレベルになってきたかもしれません。(もちろんプロジェクターの実力を完璧に引き出すには、やはり迷光対策をしっかりやる必要があります。)昔のハイエンドプロジェクターは画質重視のため、輝度が低めなのが普通でした。

うちの場合は、スチュワート社のFireHawk G2(ファイアホーク)という、迷光に強いタイプを利用しています。視野角はやや狭く、黒の沈みが強すぎる面もあります。絵としてはHD130系統の絵+視野角がちょっと狭い+若干癖(ぎらつき)のあるものという感じかな。

最新のFireHawkは4K完全対応されており、おそらく癖が緩和されているかもと思います。でも値段は結構高いですよ・・HD130もそうですが。今は分かりませんが、100インチあたりで60~70万円にします。馬鹿高いスクリーンをよく買ったなと今も思っていますw画質は本当にいいので満足しています。

ちなみにOS社の4K対応ピュアマットは、確かに癖は全くないのですが、個人的にあまり好みじゃないです。説明は難しいのですが、HD130は、スクリーンの存在感を全く感じないほどの画質にしてくれるのに、そのピュアマットは、スクリーンの存在感をなんとなく感じるという画質になっているのが欠点かなと思います。

VW500ESの値段は実売として70万円弱程度なので、コストパフォーマンスが本当に高いPJですね・・・ 個人的には今にあるPJの下取りをうまく利用すれば、総額的に安くなるので、VW90ESと同じぐらいか、それ以下の値段で入手できるため、信じられないパフォーマンスだなと思いますね・・

個人的には、買い替えタイミングはちょっと悪いので、もし買うのであれば来年あたりになるかもしれません。ぶっちゃけ、表示遅延についても気になりますので・・西川氏の記事待ちですかね。

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