オーディオビジュアル関連

2013年9月 5日 (木)

PS4はHDMI2.0対応がほぼ確実か

 ソニー、設置性を高めた55/65型4K BRAVIA「X8500A」

4K対応超解像エンジン4K X-Reality® PROを搭載し、色彩豊かなトリルミナス®ディスプレイを採用した4K※1対応液晶テレビ ブラビア™『X8500Aシリーズ』2機種を発売

デジタルAV信号インターフェース規格であるHDMIについては、既発売の『X9200Aシリーズ』とともに、最新規格のバージョン2.0にファームウェアアップデートで対応する予定です(2013年内を予定※7)。これにより、4K/60p※8信号伝送に対応し、動きの速いスポーツシーンなどに適した4K/60p※8のコンテンツを入力、再生することが可能になります。

現行ブラビアシリーズのHDMIは物理的に3GHz対応しているみたいですね。X9200Aシリーズは6月発売だから、PS4もHDMI2.0対応の可能性がきわめて高い。

参考:AMD RADEON HD7900シリーズは4K2Kを1本のケーブルで伝送可能

要するにPS4はHDMI2.0対応であることがほぼ確実になったとみていいでしょう。

初代4K液晶テレビであるKD-84X9000もHDMI2.0対応する可能性があるそうです。おそらく検証がまだ必要なので正式にアップデートできるかまだ決まってないという意味かもしれません。せめてソニー系機器限定に対応するとか。他社機器とのHDMI接続は保証しない方法もありますし。

※7『KD-84X9000』のHDMI 2.0対応については2013年内にご案内する予定です。

4KプロジェクタのVW1000ESについては、なんともいえませんね・・国内向けではまだ発表されてませんが、HDMI2.0対応VW500ES発表に合わせて、何らかのアナウンスがあるといいですが。

PS4はHDMI2.0対応する可能性が十分あると当ブログにて書きましたが、正直なところ本当に心配していましたからね(笑)

AV Watchさんが煽った記事もありましたしw

 

 

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2013年5月 9日 (木)

ゲーマーなら最高の環境を目指そう!

最高の環境でゲームをプレイ − ソニーストアの高級ホームシアターにてゲームを体験可能

ゲームスパークの記事に関してはあまりチェックしていませんが、ゲーマーの視点から見たホームシアター環境での感想記事について興味深かったので、既にプロジェクターユーザーとして実践している立場としてご紹介したい。

では、あらゆるコンテンツのなかからなぜゲームなのかというと、ゲーマーに新購買層が存在しうるから。当該設備はこれまで音楽や映画鑑賞におもに利用されてきましたが、「ゲームをプレイする者ならば誰しも理想的な環境を思い浮かべたことがあるだろう」という仮説を立て、ゲームも採用し始めたそうです。読みは当たり、大阪では27日(土)はトータル40名ほどが来場しゲームに熱中、施設はほぼフル稼働だったとのこと。

大阪、名古屋のソニーストアで実施されたとのこと。ゲームファンには好評だったらしいとか。

4K対応ビデオプロジェクター「VPL-VW1000ES」とソニーの本格ホームシアター商品を使って、150型(大阪)、120型(名古屋)の迫力ある大画面と9.1chサラウンドで『BIOSHOCK INFINITE』をお楽しみいただけます。

そのソニーストアで展示されている環境については、現時点考えられる限り、画質・音質面としてトップクラスのホームシアター環境だと思う。(スピーカーはそこそこのクラスですが。)

  • ビデオプロジェクター「VPL-VW1000ES」
  • AVアンプ「TA-DA5800ES」
  • スピーカーシステム「SS-NA2ES」「SS-NA5ES」「SS-NA9ES」ほか

その環境はVW1000ESを用いていますが、表示遅延は約2~3フレーム。ゲーマーとしては理想的レベルではない。BRAVIAの最新機種にて大幅に改善されたとのことなので、プロジェクター新機種には期待したい。

「4k解像度でゲーム?」と真っ先に首を傾げた方もいらっしゃるでしょう。ご存知のとおり、現在4kを出力できるゲームハードは存在していません。しかし、超解像技術などとも呼ばれるアップコンバートによる恩恵は確実に感じられました。正直に申し上げて実物を見るまでは多少ジャギーな絵を想像していたのですが、映しだされていた映像は4kネイティブの実写動画などには質感的にさすがに劣るものの、かなりなめらかなものでした。如実に効果が現れていたのがフォント周り。スケーリングの魔法です。

まあ用いられたスケーリング技術はDRC系統ですからね。

ソニーはその後、VEGAで市場を席巻しました。理由は明らかで、フラットブラウン管とDRCの組み合わせが消費者の心をつかんだからです。不幸だったのは、ソニーのテレビ事業部長が変わり、デザイン志向にシフトしたことでしょう。そのためDRCの進化もいったんは止まりましたが、現在は復活。名称を「X-Reality PRO」に改め、いまだにソニーの画質を支える屋台骨です。立石さんの本の中で、近藤さんは「商品には寿命があるが、デジタル技術は生き続ける」と話していましたが、まさにその通りになりました。

確かにソースのゲームソフトは720pレベルですので、1080pが標準になるといわれるPS4のソフトなら、フォーカス感等が一層改善されるはずです。

僕には、そういう環境でまだチェックしていませんが、720pソフト出力の画質については、おそらく2KプロジェクターのVWシリーズとの差はあまりないかもしれません。

さて、ハードコアゲーマーならばどうしても気になる応答速度や遅延の問題について。カタログ上には具体的な数値はありませんでしたが、「ゲームモード」は用意されており、段階的に設定できます。『Bioshock Infinite』自体がコンマ一秒をとりあうタイプのゲームではないこともあり、強い違和感を感じることはありませんでした。第一、真剣勝負に挑むコアゲーマーが150インチのホームシアターを求めるかどうかはともかく、そうした部分が気になる場合は念のため実物を確認しておいたほうがいいかもしれません。なお、目に対する負荷は個人的には意外なほど低く、長時間画面を眺めていても疲れることはありませんでした。

ですね。プロジェクター環境は150インチといっても、目に対する負荷は極めて少ないですよ。GW中に、朝から夜まで15時間以上100インチでプレイしたこともあったが、目が疲れたとは感じませんでした。窓から外を見ているような感覚に近いと思いますので、疲れなくても当然かもしれません。

なお、撮影にあたり協力を依頼した記者の個人的な知人(FPSゲーマー、ただし『BioShock』シリーズ未プレイ)は、完全に没頭し1時間近くプレイしていました。感想を聞いたところ「とにかく綺麗。画面がデカい。音響スゴい。遅延はあんまり感じない。」と、ホームシアターにやられて頭の回転が止まってしまったような返答がありました。今後本サービスに人気が出てきたあかつきには斯様な暴挙には走れなくなるかもしれませんが、ともかくそれくらいの魅力があるという指標としてご参考までにお伝えしておきます。

初心者には敷居が高いかもしれませんが、そういう環境でプレイする価値は極めてあると思いますね。

実はPS3版ホワイトアルバム2を100インチのプロジェクター環境でプレイしている。現在はプラチナトロフィー取得を目指している。(あと1つで完了する感じ)1080p対応で、アドベンチャーゲームとして画質は非常に満足できるレベル。BGMの完成度も高く、没入感が凄いと思う。丸戸氏のシナリオの完成度は極めて高いため、映画・アニメでは、とても味わえない世界だと実感している。個人的にはホワイトアルバム2はアドベンチャーゲームの最高傑作だといってもいいと思う。ファミ通、電撃PSのレビューにて高得点でプラチナ殿堂入りされたほど、ラブコメ系アドベンチャーゲーム(要するにギャルゲー)としてきわめて異例の高評価を受けている。ちなみに体験版はPSNにて配信されています。体験版にしてはボリューム感が凄いので、セーブデータの引き継ぎも可能ですので、やってみる価値はあると思いますよ。

ボリューム感は通常のアドベンチャーゲームの3本入っていると思えるほどありすぎるです。短期間でクリアするには社会人にとってはきつい感じですがw

スマホ・タブレットのゲームが主流になっても、据置ハードならの没入感はとても再現できないと思いますね。ゲーム市場の主役である欧米のコアゲーマーには、その没入感を重視されているなら、やはり据置ハード市場の将来はまだ明るいといえるかもしれません。

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2013年5月 7日 (火)

BRAVIAの新機種にて業界最速の表示遅延0.1フレーム達成!

ちょっと旧聞であるが、僕が長年要望していたことがついに実現されたので、ご紹介したい。

[テレビ]BRAVIAの新機種に搭載された新ゲームモードが表示遅延削減を達成か、42型フルHDのW650Aでは遅延0.1フレームを謳う

正直言って驚いたw ソニーのTV製品に関しては、1フレーム以下の低遅延の実現は今後もおそらくないかなと思っていただけに、うれしいですね。

ソニーの4K BRAVIA登場「KD-84X9000」

表示遅延については、「シーン=ゲーム」「画質モード=ゲームオリジナル」として計測を行った。比較対象は、いつも通り、テレビ製品としては業界最速の表示遅延3ms(60Hz時約0.2フレーム)を有するREGZA 26ZP2だ。

その西川善司氏の表示遅延に関することが書かれた最新記事は2012年12月27日の時点。要するにソニーがTV製品としての業界最速の表示遅延をさらに更新したことになります。

くどいようですがw、ソニーのTV製品で業界最速になるとは、正直言って驚いた。WEGA時代にはデジタル放送対応WEGAの表示遅延は本当にひどかった。軽く5フレーム以上遅延する仕様でしたので、素人でも表示遅延の酷さを実感できるレベルだったと思う。(原因としては当時はアナログ放送対応テレビがまだ売れており、シンプルなアナログ放送対応テレビに対して、デジタル放送に対応するWEGAエンジンが非常に複雑になってたこともあります。当時はまだPS2(SD解像度)が全盛期であり、遅延問題があまり指摘されなかった背景もあるかもしれません。要するにAVマニアかつゲーマーにはつらい時代でした。)

コアゲーマーでもある西川善司氏が長年TVの表示遅延問題について読者へ分かりやすく指南し、メーカーに対して、ロビー活動された点について心から敬意を表したい。4gamerのようなゲーム専門サイトではなく、AV専門サイトにて、遅延問題を度々取り上げたのは、西川氏ぐらいだったと思う。(もちろん西田さんも含め、他のライターが触れていたこともありましたが。)

第168回:熟成の高画質。BRAVIA最上位「KDL-55HX950」

プレイステーションファミリーを有するソニー製品としては、やや不甲斐ない結果だが、ソニーは旧WEGA時代から現在のBRAVIAに至るまで、あまりテレビの表示遅延の短縮に関心がない。ここはなんとか改善を望みたいのだが……。

もう定番といってもいい遅延に関する苦言はやっとなくなりますかね?w

第160回:リアル4Kプロジェクタついに登場

HDMI入力に関しては、ソニーがずっと対応を見送ってきたHDMI階調レベルの明示設定モードがついに搭載された。CEATEC JAPAN 2011のソニーブースでも開発関係者から「今度は搭載しましたんで」とお声かけ頂いたが、ロビー活動がやっと報われたようだ(笑)。

ちなみに、ソニー製品のHDMI階調レベルの設定問題について、西川氏がしつこく指摘していたが、これも対応されたので、ソニー関係者が声をかけるほど、それなり影響力はあるようですね。いわゆるAV評論家の麻倉さんみたいに、絶対に遅延問題を指摘しないだけに、ゲーマーとしては、貴重な評論家だと思いますよ。

4K対応機種でも新ゲームモードが搭載されている。おそらく0.1フレーム低遅延仕様はないと思いますが、最初の84Vの4K機種は2フレーム遅延をなんとか抑えた?点を考えると、最新機種ならほとんどの方が気にならないレベルを実現しているかもしれませんね。

一応、元々業務用モニターの映像エンジンにて(480i入力等)の低遅延仕様を早く実現されていたが、なぜか民生用への転用はありませんでした。

平井体制により、業務用の強みを民生用にも生かす方針が推進されていたので、やっと平井体制による成果が出てきたといえるかもしれませんね。

ちなみに平井社長はかなりのカーマニアで知られており、共通であるカーという趣味でGTの山内氏と結構親しいらしい。(もともと同じSCEの人だったので当然であるが。)もちろんGTの山内氏も、ソニー製品の表示遅延問題を以前からおそらく意識されていたので、(PSP版の表示遅延のなさをアピールしていましたし。)平井社長を通して、BRAVIAチームに対して強く要望していたかもしれませんね。

おそらくプロジェクター製品の表示遅延の改善についても期待できそうなので、AVマニアかつゲーマーとして歓迎したいですね。ソニーの有機ELテレビ/クリスタルLEDディスプレイの表示遅延についても、心配する必要はなさそうですね。

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2013年4月12日 (金)

ついに1インチ1万円を切る4Kテレビが登場

ソニー、65/55型4K BRAVIA X9200A。4Kの臨場感を家庭に 55型が50万円。“トリルミナス”で色表現向上

 

 

ソニーは、4K/3,840×2,160ドット解像度の液晶テレビ「BRAVIA X9200Aシリーズ」を6月1日より発売する。65型「KD-65X9200A」と55型「KD-55X9200A」の2モデルで展開し、価格はオープンプライス。店頭予想価格は65型が75万円前後、55型が50万円前後。    
      
4K対応液晶テレビ〈ブラビア〉X9200Aシリーズ2機種を発売

 

東芝が1インチ1万円切る4K対応モデル投入を予告していたが、ソニーも足並みを揃えた模様。   
   
高画質・高音質路線を何としても死守している点は高く評価したいですね。

 

ソニー、テレビ黒字化へ賭け 売れ筋の40型未満に大ナタ

 

30型台は1種類のみとなりました。20型台はなし。ソニーにとっては儲からないゾーンになってきたため、縮小したそうです。まあ仕方ないなと思いますね。

 

■30型台は1モデル、20型台はゼロ      
      
一方で、ソニーの「選択と集中」がはっきり見て取れる変化もあった。今回の10モデルをサイズ別に分類すると、40型台が5モデルと最も多く、次いで50型台が3モデル、そしてハイエンドの60型台が1モデル。一方、売れ筋製品として例年数モデルを投入していた30型台は、32型が1モデルあるのみ。個室やワンルームマンションなどに向けた20型台に至ってはゼロで、発表資料やプレゼンでも一切触れられなかった。

 

ただし、32型を完全に切り捨てるつもりはないようです。

 

「小さいテレビに対するニーズはあるので、今後も32型のラインアップは必要。手を抜かずきちんと進化した製品を投入するが、ラインアップは薄くなっていくだろう」と語るのは、国内市場におけるブラビアの販売を統括するソニーマーケティングの本多健二統括部長(ホームエンタテインメントプロダクツマーケティング部)だ。

 

32型有機ELテレビなら欲しいですけどね。多分20型台も出るなら、おそらく有機EL系となるじゃないかな。高くても売れると思いますけどね。   
   
関連:4Kアプコンの特徴は?4K放送への対応はどうなる? - ソニー“BRAVIA”発表会詳報   
関連「絶対、テレビをコモディティにはしない」、ソニーの意志表示

 

   
ソニー、フルHD最高画質BRAVIA「W900Aシリーズ」

 

 

KDL-55W802A

 

1,920×1,080ドットのフルHD/倍速パネルを採用。残像感を低減する「モーションフローXR480」を搭載。W900Aシリーズ同様に、ガラスの素材感を活かした新デザインを採用し、ベゼルの外線が光によってエメラルドグリーンに輝く。映像エンジンは「X-Reality PRO」。

 

W900Aシリーズとの違いは、パネルが120Hzの倍速駆動となるほか、トリルミナスディスプレイ非対応となること。また、3D方式も偏光方式の3Dとなる。3Dメガネ「TDG-500P」は6月1日より発売し、店頭予想価格は1,000円前後。

 

4Kモデルだけではなく、2Kモデルでも、偏光方式の3Dを採用している。その点はびっくり。アクティブシャッター方式に注力しても、需要はあまりないと思われたかもしれませんね。偏光方式は、2Kモデルとして解像度が半分減るデメリットはありますが、目には優しく、クロストークの少ない3D画質を味わえるメリットはあります。個人的には偏光方式派です。

 

4Kテレビは2014年ブラジルW杯で試験放送開始 いつ買うか?   
   

週刊誌が相変わらず高画質路線に対してネガキャンしてるようです。まあ、当面は画質にこだわる方々が中心に購入されるだろうと予想していますけどね。AVマニアなら4K放送に対応したBDレコーダーを追加すればいいからね。その手は慣れているからねw 

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2013年4月11日 (木)

ソニー、業務用4K有機ELモニターを出展!


ソニー、56型の業務用4K有機ELモニターをNABに出展

ソニーは、米ラスベガスで開催される国際放送機器展に56型と30型の業務用有機ELモニターを展示する。あわせて、既存の業務用有機ELモニターシリーズを刷新。

またHD解像度の有機ELモニタのラインナップも刷新。25型、17型で、合計6モデルを2013年5月に発売する。新モデルでは、「市場から唯一改善要望があった」という視野角の向上を実現。従来モデルと比べ、視野角による色の変化を半分以下に改善。「業界最高クラスの視野角を実現した」という。

4K対応業務用モニターも出展されるようです。やはり業務から展開されるようですね。

ソニーは8日、業務用の4K有機ELモニタの開発を発表。2014年中に30型の発売を視野に入れ、開発しているという。56型(3,840×2,160ドット)と、30型(4,096×2,160ドット)の2機種が開発されており、4月7日から米ラスベガスで開催の放送機器展示会NABで技術展示される。

56型の発売時期については不明ですが、2013年に発売される場合、おそらく蒸着ハイブリッド方式の可能性があるかもしれません。コストをあまり気にしない分野ですからね。

2014年に発売すると予告されている30型はオール印刷方式じゃないかな?現在はパナソニックと共同開発していますし。高精細化対応は、オール印刷方式の方が有利ですし。

新モデルでは、「市場から唯一改善要望があった」という視野角の向上を実現。従来モデルと比べ、視野角による色の変化を半分以下に改善。「業界最高クラスの視野角を実現した」という。

視野角のイメージ。左端が従来モデル、右端が新製品。カラーシフトが抑えられているのがわかる

有機ELの数少ない弱点といわれたカラーシフト問題はかなり改善されたようです。もちろん視野角は基本的に広いですが、見る場所によっては色相が変わる点については問題でした。

XEL-1はもちろん、PS Vitaの有機ELパネルでも、若干カラーシフト(色相の変化)されます。

Xperia Zのフル液晶5型よりPS Vitaの視野角が広く感じます。

ちなみに、同じ720p動画で再生してみたのですが、コントラスト面は圧倒的にVitaの方が上。XperiaZはやや黒浮きがあると感じます。まあ、直接比較しなければ、コントラスト面はあまり気にしないなあと思いますけどね。

鮮やかな色再現性は圧倒的にVita。一応Xperia Zはブラビアエンジンにてエンハンスとして色表示が鮮やかになりますが、色が人工的すぎて、好みではありません。ですから、そのブラビアエンジンを切っています。

ブラビアエンジンを切った状態の画質は、実にモニターライクな色を出してくれます。ある意味玄人好みの画質かなと思います。実にソニーらしい画質だなと思いますね。もう少しコントラストが高ければ、文句がなかったかもと感じます。実に落ち着いた画質ですので、個人的には液晶系スマホ・タブレットの中でも、気に入っています。

やや黒浮きがあるおかげか、暗部階調表現については最強レベルだと思いますね。
iPadでも、黒潰れが目立つし。

PS Vitaは、明るさ(輝度)を強めにすると、もちろん暗部階調表現がよくなりますが、暗めにすると、黒潰れがあるのが気になります。ガンマ調整モードが欲しいかも?

PS Vitaには、色が鮮やかすぎて、あっさりとしたモードも欲しいかも?と思いますw

有機ELとしてRGB方式なので、おそらくシビアなチューニングが行われているかもしれません。あっさりとしたモードに切り替えるのはちょっと厳しいかも?
サムスン本家でさえ、ギャラクシーの有機ELの色再現性は色々おかしいしw

ジャパンディスプレイの開発中の有機ELは白+CF(カラーフィルター)方式なので、色域はRGB方式に比べて、やや狭いかもしれませんが、正確な色再現性については、有利なのではとみています。もちろん白色側のクセがあまりなければという前提ですが。

XperiaZでの写真撮影の際、液晶の表示については、現実の色と違いはほとんど変わらないとはびっくりしましたし。

精細感については、もちろんXperiaZは勝利ですが、意外にもPS Vitaは、精細感が悪くないと思うほど、健闘されてます。おそらく開口率も優れているためか、ドット感がやや見えにくいです。326dpiを誇るiPod touch(5世代)より精細感が高いのです。

動画系はPS Vitaの方がやや優勢。静止画系はXperiaZの方が圧倒的。

解像度の差もありますが、コントラスト、応答速度等では有利である有機ELの強みが発揮されています。Xperia Zでも発生する色残像は一切発生していませんし。

民生用の発売については多分2014年あたりになるかな。早く発売してほしいですね。

25型、17型のPVMシリーズはなんとか買える値段なので、PS4向けのモニターとして最強かもしれませんねw 一応BVMシリーズは低遅延仕様と謳っていますし。

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2012年11月29日 (木)

麻倉さんの記事を読んで思ったこと

“4K Inter BEE”から最新BDレコーダーの優れた機能まで、4K最新事情

気になる記述があったので、取り上げたい。

先週の休日に、アバックのイベントに行ってきました。チェックしたのは三菱のHC8000D、JVCのDLA-X75R、ソニーのHW50ES。

HiVi,AV REVIEWでプロジェクター機種のランキングで1位を獲得されたJVCのDLA-X75Rですが、去年のモデルに比べて、4K表示の不自然感がずいぶん減った印象。でもVW1000ES以上とは思えなかった。VW1000ESは2位とは納得いきませんね。去年のモデルなので、大人の事情でということでしょうねw

でも昨年、私はメーカーに指摘しました。旅番組のステディカム撮影などはパンフォーカスで問題ありませんが、映画はそうではありません。映画というのは、監督がボカすところはボカし、見せたい人物にフォーカスをあてるフォーカス操作を行います。しかし、超解像がすべてにかかっていると、画面のすべてがくっきりと見えてしまいます。例えば「サウンド・オブ・ミュージック」のドレミの歌のシーン。背景の山やお城までシャキッとしてしまうのはやっぱりおかしいでしょう?

去年JVCの4Kプロジェクターの4K表示についての違和感については、解説されると、なるほどだと思います。やっぱりプロは見逃さないことですね・・

ただ、麻倉さんの指摘を読んで、あれ?と思いました。これはまるでICCの問題点について言っているように見えました。

CEATEC 2012へ行ってきました

もう1つは、映画のように“制作者の意図”でボカすケースもある映像について。ICCの映像は、パンフォーカスの写真のようにすべてクリアに見えるが、それが作品性を阻害する可能性はないのだろうか。しかし近藤氏は「人間の目は、焦点の合っていない部分は自然とボケるため、問題ない」と話す。「既存の超解像技術は、ピントが合っている部分のみを精細に見せるだけ。それは(ICCでも)当たり前にできている」(近藤氏)。

4K対応は大型直視型ディスプレイにはもはや必須

また、ICCのテレビが従来の製品と異なるのは、フォーカスです。ブラウン管時代は、真ん中にフォーカスがきて、周辺はボケるのが普通でした。しかし、中央だけではなく、周囲もきちっとしたフォーカスがあることがICCでは必須です。「人為的にぼかす」ということは近藤さんの辞書にはありません。映画の世界とは違い、少なくとも風景映像やドキュメンタリーなど、情報性が重要な映像で大切なのは、周辺部のフォーカスです。それも含めてミリ3本の密度が必要ということでしょう。

麻倉さんはICCの映像を高く評価していますが、麻倉さんの指摘と矛盾しているように見えます。まあ、僕には映画に関してはチェックしていませんので、最適化されている可能性もありますね。

麻倉氏: よい例が、ソニーが10月に発売した新型Blu-ray DiscレコーダーBDZ-EX3000です。「VPL-VW1000ES」と「BDZ-EX3000」の組み合わせこそ、現在のリアル4Kでは“最強の画作り”だと思います。

「BDZ-EX3000」には「CREAS Pro」による独自の超解像技術があります。そのすごいところは、超解像の効き方を“下げられる”ことです。開発したのは、BDレコーダーの画質顧問で、私が“画質人間国宝”と呼んでいる平井さんです。最近ではヘッドマウントディスプレイの「HMZ-T2」の画質調整を担当しました。彼のような画質エキスパートから見ると、超解像をがんがんかけると、中域の精細感が上がって情報量は出てくるけれど、ものによってはぼてっとした画調になることもあるということです。

麻倉さんがソニーのBDレコーダーの画質についてずいぶん絶賛したのは初めて聞いた気がします。EX3000はAX2700Tに比べてかなり進化しているらしく、いい出来になっているらしいので、予算があれば買い換えたいなあ・・w

それにしても、麻倉さんが画質の神様とリスペクトしている人材がソニーにおられるのはのは興味深いです。以前、そのような人材はもういないという話を聞きましたが、どうやらデタラメだったでしょうね。

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2012年11月 8日 (木)

11月11日放映予定の「THE 世界遺産」に注目すべし!

「THE世界遺産 古都京都の文化財」 11月11日(日)18:00 OA
番組の一部で4K撮影した素材をハイビジョンに変換して放送します。

今年は、世界遺産条約採択40周年の記念イベントが世界中で開かれており、その最終会合が京都で開催されます。それに合わせて放送される「古都京都の文化財」篇において、最先端最高品質のソニー製4Kデジタルシネマカメラ「CineAlta カメラF65」による撮影を敢行。その素材を実際に番組の一部で使用することで、画期的な4K撮影による放送番組が実現し、新しい映像体験の可能性を実感していただくことができます

11月11日(日)の「古都京都の文化財」篇では、4Kで撮影した映像の一部をハイビジョンに変換して放送します。圧倒的高画質を誇る4K映像をベースに編集された世界遺産「古都京都」の美しさを、ぜひ番組で確かめてください。

楽しみですね。THE 世界遺産は必ず録画しております。BS番組では3D版も放映されてます。

全て4K撮影したわけじゃないので、留意する必要があります。

紹介記事を見る限り、4K撮影ありのシーンは 銀閣寺、東寺、京町家あたりでしょうか。           

2K再生でも ダークナイトのようにIMAXカメラで撮影した映像は2Kで撮影した映像より綺麗なのは経験上で分かっているので、実に楽しみであります。

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2012年10月18日 (木)

4K対応は大型直視型ディスプレイにはもはや必須

4Kテレビのコンテンツ問題は解消した――「CEATEC JAPAN 2012」総括(前編) (1/2)

麻倉さんがCEATEC JAPAN 2012総括として 4Kテレビのメリットとは何か解説してます。

各社、大画面の4Kテレビでは、同サイズのフルHDテレビより、アップコンバート+超解像にて、フルHDプロパーよりはるかに良い画質を提供できることが確認できています。ですから、実質的に4Kテレビのコンテンツ問題は解決しているのです。

4Kテレビでは、従来より画面に近づいても画素が見えません。フルHDテレビは「3H」(画面の高さの3倍)という視聴距離を守っている限りはボケませんが、原理的には画面が大きくなればなるほど、見る人はテレビから遠ざからなければならない。3Hをキープするために。しかし、テレビとソファーの位置関係は、そんなに簡単に動かせないでしょう。迫力がほしければ、もっと大きなテレビを買ってくれば良いことですが、ソファーをそのぶん後ろに下げられる家は、それほど多くないと思いませんか?

テレビの大画面化は急速に進みました。ブラウン管の時代には29型で十分に大きかったのに、現在では42V型や50V型が普通です。次に買い替えるときは、60V型や70V型も視野に入るでしょう。そのとき、解像度は2Kのままで良いのでしょうか? 画素の荒さが目立たないよう、ソファーを後ろに下げることができるでしょうか? だから4Kテレビが必要なのです。

全てのソースでの相性について確認したわけじゃないのですが、基本的に概ね同意します。

それでも、4Kテレビについて疑問を感じる方はおられるかもしれませんので、補足します。

シャープの70~80インチ2Kテレビは量販店で展示されているので、一度体験するのが良いと思います。画素の粗さが非常に目立ちます。そのアラが目立たなくなるように視聴距離を長くすればいいですが、日本の住宅事情では現実的ではありませんね。 

こういう場合、 少なくとも2Kネイティブ表示より、4Kパネル+アップコンにした方が、綺麗であるのは間違いありません。最近は50インチでも、2K表示の画素は結構きついと感じてます。

32インチクラスでも相性が良いか、議論の余地はややあると思いますが、少なくともPC系コンテンツにおいては、極めて4Kとの相性がいいのは間違いありません。


また、ICCのテレビが従来の製品と異なるのは、フォーカスです。ブラウン管時代は、真ん中にフォーカスがきて、周辺はボケるのが普通でした。しかし、中央だけではなく、周囲もきちっとしたフォーカスがあることがICCでは必須です。「人為的にぼかす」ということは近藤さんの辞書にはありません。映画の世界とは違い、少なくとも風景映像やドキュメンタリーなど、情報性が重要な映像で大切なのは、周辺部のフォーカスです。それも含めてミリ3本の密度が必要ということでしょう。

そもそも固定画素方式テレビにおいては、周辺もフォーカスがきっちりであるのは当たり前になってます。少しズレているような気がします。'ブラウン管との比較論になるのは
おかしいと思います。 (もちろん極めて高精度という意味で言及されていると思いますが。)

少なくとも近藤氏には「ぼやける」ということがNGだそうです。

麻倉さんがぼやけるシーンの多い映画ソースについては本当に問題ないか全く言及してないのが気になります。 やはりちらっと示唆した点は興味深いです。

個人的にはICC-LEDTVの画づくりについて、違和感を持った点はまさしくそれですね。麻倉さんがDRC時代から近藤氏を長年応援しているため、あまり足を引っ張りたくなかった面もあるかもしれません。

今回、近藤さんのアイキューブド研究所は、たまたまシャープと組みましたが、同社にはソニーとシャープが出資していますから、将来的にシャープ以外のメーカーからICC搭載テレビが出てきても不思議ではありません。ただし、前回も触れましたが、出来合いのパネルを買ってきて、ICCを入れるだけでは到底ものにはできません。実際、シャープは緊急プロジェクトを作り、天理と矢板から人を集め(いずれもシャープの事業所)、徹底的にパネルをたたき直したそうです。例えば、民生用の量産パネルは結構いい加減なものですが、ICCでは徹底した画面の均一性(ユニフォミティー)が重要。ICC LED-TVが直下型バックライトとローカルディミングを使うのも画面輝度の均一性を担保するためです。1画素単位で均一でなければならないそうです。

一応ソニーから出す可能性は全くないとはいえないそうです。
まあ、4K対応有機EL大型パネルか、4K対応CLEDパネルを製造できて、圧倒的に液晶パネルの画質を超えることにならないと、近藤氏が興味を持たないかなと思えます。

つまり、 それまではソニーと提携する可能性はほとんどないでしょうね。有機EL大型パネル製造は、台湾メーカーへの委託になるみたいし、 自社製造できるのはCLEDに限られると思います。
(CLEDは液晶工場のように大型投資しなくてもいいメリットあるためです。)

個人的に心配しているのは、例えば数年後に出てくる、有機EL及びCLEDの基礎画質の高さにより、液晶のままじゃ、ICC-LED TVの画質が相対的にきつくなるのではという懸念はあります。例えばCLEDと同じ値段だった場合、相対的に割高感を感じる可能性もあるかもしれません。僕なら迷わずCLEDを選ぶと思います。

もちろん、近藤氏も少なくとも永遠に液晶方式を採用するとは考えてないでしょうね。

やっぱり理想的には4K-CLEDなので、是非採用してほしいと思いますよ。

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2012年10月 6日 (土)

CEATEC 2012へ行ってきました

CEATECで一番衝撃を受けたのは、84インチ4Kテレビでもなく、ICC-LED TVでもなく、シャープの32型4Kモニターでした。

正確には4K版PCのPSO2を実際に動作しているところを見かけていたのです。思ったより精細感が素晴らしく、インパクトもある。32型というサイズは現実的。20万円台以下だったら、是非導入したいと思ったほど。来年に発売される示唆があるらしいので、もしその値段で発売されたら、4KゲーミングPC環境を導入したいと思います。僕は元々AV関連にも画質にこだわる方ですが、根っからのゲーマーだな・・

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左は4Kモニター。右はXWXGAモニター(1366x768)

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4Kモニター

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WXGAモニター

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4Kモニター(マクロ撮影)

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WXGAモニター(マクロ撮影)

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4Kモニター(マクロ撮影)

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WXGAモニター(マクロ撮影)

とにかく圧倒的すぎる。32型4Kモニタは・・

PC版PSO2は凝ったグラフィック系ゲームではないと思いますが、4K対応だけでもかなりメリットが大きいと実感しました。それだけでも、思わず買いたいと思ったほどです。
東芝の84型4Kテレビも、4K版PCゲームの表示がありましたが、でかすぎるせいか、やや魅力が欠けていたように思えます。

また、ソニービルで4K版グランツーリスモを体験しましたので、別エントリーで書きたいと思います。

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ICC-LED TVデモを体験できました。

去年のCEATECバージョンに比べてかなりブラッシュアップされているみたいね。
確かに凄い。他社の超解像技術に比べて圧倒的。ただし素材は比較的に動作の少ない映像ばかり。できれば一般的な映像で観たかったのである。客観的には素晴らしいと思う。ナチュラル感がやや欠けている気がするのではという気もしました。また、パネル側はコントラストがもっと欲しい気もしました。

「ICC LED-TV」でサッカーが見たい
同じような感想が書かれていたので、紹介したい。

もう1つは、映画のように“制作者の意図”でボカすケースもある映像について。ICCの映像は、パンフォーカスの写真のようにすべてクリアに見えるが、それが作品性を阻害する可能性はないのだろうか。しかし近藤氏は「人間の目は、焦点の合っていない部分は自然とボケるため、問題ない」と話す。「既存の超解像技術は、ピントが合っている部分のみを精細に見せるだけ。それは(ICCでも)当たり前にできている」(近藤氏)。

とにかくすべてがクリアすぎる。他社(東芝、ソニー)84インチ4Kテレビで表示されたネイティブ4K映像を見る限り、背景がちゃんとぼやけている。ハリウッドが認めたF65カメラで撮影された映像も、きちんとぼやけている。一眼レフカメラを使っている方なら、分かると思いますが、 撮り方によっては、写真はぼやける部分が目立つようになりますね。

ICC-LEDTVでは、ネイティブ4K映像入力では、ICC処理が行われるかどうか分からないが、もしぼやける部分もクリアになるならば、問題にならないだろうかと懸念を持ってます。

ちなみに、ソニーの4Kテレビの場合、4K入力も、超解像処理が行われるようです。

近藤氏が問題ないと発言している。映画監督の意図通りに表示されるのであれば問題ないと思いますが、果たして意図通りに表示されるかやや不安を覚えます。

それはともかく、パネルに対する要望は、画素密度だけではなかった。近藤氏は、シャープに対して大きく2つの要望を出したという。1つは画面輝度の均一性で、それに応えるためにICC LED-TVではバックライトのローカルディミングを行っている。通常のテレビでは「黒を締める」とか、「動画ボケを防ぐ」といった目的で行われる技術を、単に均一に光らせるためだけに使っているわけで、かなりぜいたくな仕様だ。

徹底的に均一性を追求したといっている。しかし全黒画面の際、やや輝度ムラが見られた。まあ開発中ですので、製品版は解決されるだろうと思います。

正直言って、パネル側は、所詮液晶だなという感想を持ちました。ぶっちゃけ、液晶は力不足。やはり有機ELテレビか、CLEDクラスのパネルでないと本領発揮しないのではと思いますよ。(もちろん今の液晶パネルでも凄いレベルに達しているが。)

関係ないのですが、パナソニックブースの145インチ8K4Kプラズマも見ましたが、去年の8K4K液晶と比べると、圧倒的にプラズマの方がキレイでした。やはり液晶の限界はあるんです。

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パナソニックの8K4Kプラズマ

ちなみに、そのブースで、20型4Kモニターが展示されました。意外にも4Kらしい高精細感がなかった気がします。小さ過ぎて意味がないかもという気がしました。ノングレアとグレアタイプはありましたが、ノングレアタイプの絵はあまり好きじゃないなという印象。
また、さすがIPSであって、視野角はきわめて広い印象。色味の変化がほとんどないとは凄いと思いました。

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パナソニックブースにて(20型4Kモニター)

シャープのモスアイ技術は実に素晴らしいものでした。ノングレアとグレアのいいどこりです。なんとノングレアより映りこみが目立たないのが凄いです。ノングレアの弱点である、コントラスト性能をスポイルする点はまったくありませんでした。

ソニーの84型の8K4K液晶テレビ。思ったより完成度が高い印象。ネイティブ4K表示としてリファレンスレベルといってもいい感じです。

4Kアップコン比較もありました。個人的には思ったより悪くない感じでした。

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左は4Kテレビ。右は2Kテレビ。機種はKDL-70X7000と思われる。

KDL-70X7000といえば、DRC-MF2.5搭載です。値段は400万円前後しましたよ。当時見た感想ですが、とにかくコントラストが低過ぎてイマイチな液晶テレビでした。
当然ですが、4Kテレビの方がきれいでした。思ったより精細感はあり、個人的にはICC-LEDTVに比べて違和感があまりない感じでした。 西川氏も良い評価を与えているようです。
関連:第166回:CEATEC特別編 「4K時代」の到来

もう一つ、KD-84X9000のデモで感動したのはフルHD映像の4K化映像だ。微細凹凸の陰影がくっきりと描き出されるだけでなく、面表現におけるグラデーションもなだらかに、丸いものは一層丸く見えるような、立体的な映像情報の増強が行なわれている印象だ。

不思議だなと思ったのですが、なぜか2Kテレビの方は、結構見づらいなという印象を持ちました。おそらくコントラストが低いのが原因かなと思われます。

超解像技術には、基礎体力が重要だなと分かります。

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高精細さをアピールするデモ

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文字が潰れてない。

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2Kテレビ。文字が潰れてます・・ホワイトバランスもおかしい。一応RGB-LEDを採用した機種らしいが、ホワイトバランスをとるのが苦手だったかもしれません。

「SimulView」機能でPS3の「GT5」をプレイしました。ほとんど別の画面が見えず。たまにうっすらに見えることもありましたが、気にならないレベルでした。解像感は3Dモードの解像感と同じレベルみたい。4K表示にも関わらず、2KテレビでのGT5の解像感並みという印象でした。思ったよりぼやけてないのがうれしいです。表示遅延は一応気にならないレベルだったかな。多分3~5フレームかも。

偏光方式3Dも試しました。短時間なので、なんともいえませんが、解像感は良好。もちろん4K表示に比べて若干落ちますけどね。3Dメガネは偏光方式なので、軽くて良い。

ソニービルで、ほぼ暗室状態で、84型4Kテレビで、ネイティブ4Kコンテンツをじっくりチェックする機会はありましたが、とにかく素晴らしい印象でした。個人的には東芝の4Kテレビよりキレイかなと思います。映りこみが少ない点も良い。4K写真表示機能も良い。でかいフォトフレームだなという印象。キレイな写真を大画面で見れるのが良いなと思いました。スピーカーの出来もいいと思いますよ。音がかなりいい感じです。それにしても、パネルはLG製にも関わらず、使いこなしは本当にうまいなと思いました。

東芝の4Kテレビ。ブースが狭すぎるためか、人だかり。圧迫感あって、残念。4Kテレビの出来はいいと思いますが、気になった点はあり。BD版ダークナイトの表示。少し動きは不自然。まるで倍速補完が突然入ったり、安定してないところもありました。解像感はもう少し頑張りが必要かな。ぶっちゃけ、VW1000ES+ダークナイトの方が圧倒的にキレイ。さらにぶっちゃけ、うちのVW90ESの方がキレイだと思うよw

スクエニの4Kリアルタイムレンダリング映像もありました。(多分ビデオ映像かと思いますが。)若干影などのジャギーが見られましたが、4Kらしい解像感があって好印象。
PS4世代の映像かなという感じです。

長文になりましたが、多分書き忘れた部分もあるかもしれないので、いずれ別エントリーにて書くかも。

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2012年9月 7日 (金)

当初販売されるICC TVは60インチに限定されるらしい

製品化が近づくシャープ「ICC LED TV」、他社の4K戦略との違い

また近藤氏は、当初販売されるICC TVのサイズは60インチに限定される点にも言及した。「人々が認識をできる限界という点で60インチがベストだと判断した。今回のIFAでは84インチの4K TVが多数出展されているが、それでは単に42インチサイズのTVを4枚並べたに過ぎない。ICCではフルHDソースを最高の状態で見せる形でチューニングされており、PC等のモニター的用途ではなく、いま手元にある動画コンテンツを最高の状態で見るために活用してほしい」(同氏)。

シャープによれば、そうした理由でマーケティング的にも製品名に「4K」を冠することはなく、あくまで「ICC技術に対応したLED TV」として扱っていく方針だという。また「ICCの映像をほかの4K TVに入力して同じ絵を再現することはできない」という話も聞こえており、60インチ以外の製品がない点については「完全にTVとICC技術が1対1でのチューニングが行われている」ことで、横展開が難しいのではとの推測もある。

関連:シャープ「ICC 4K 液晶テレビ」の圧倒的な立体感 -近藤哲二郎氏に聞くICC技術の秘密
本田雅一さんの記事でも以下に書かれている。

・特定の液晶パネルが持つ特性との組み合わせで能力を発揮

ディスプレイの特性に合わせてチューニングを行なうため、ICCを実装した「高画質化ボックス」のような製品は成立しない。ICCを開発した近藤氏がソニー時代に作ったQUALIA 001のような製品を期待している方もいるかもしれないが、残念ながら商品として成立しないとのことだ。

現状のICC TVは、F1マシンのように1:1でチューニングされていること。
将来には、60インチ以外のサイズ(50インチとか)対応は可能か分からないが、当面は60インチ以外のサイズに関しては期待しない方がよいかもしれない。

いわばICCの弱点といえるところであり、かなりニッチな映像技術だといえる。
つまりDRC搭載のように様々な映像機器に搭載することはかなり困難である。

おそらく当初ICC TVの値段はハイエンド向けでかなり高額になる可能性が高い。一般層には、あまり縁のない商品になるかもしれない。

少なくともプロジェクターとの相性は極めて悪いと判断できる。これはICCの特性であり、仕方がないことであるが、プロジェクターユーザーとして、残念なことである。

ただ、汎用性を大きく向上させたICC技術も開発される可能性もあるので、60インチ向けにチューニングされたICCに比べて画質が大きく落ちるが、まだ他社のTVに比べてかなり綺麗というレベルは実現できるかもしれない。(そもそもそれができるかはわかりませんが、無理にやろうとすると、かなり副作用の大きいレベルになる可能性もあるかもしれません。)

もし、ICCTVは60インチのみだった場合、こちらとして60インチ液晶テレビを導入するのは厳しい。ぶっちゃけ、84インチTVを設置するより、プロジェクター導入の方が現実的ですし。

関係ないけど、HiVi10月号によると、麻倉さんがVW1000ESを導入されたと書かれてます。麻倉さんのホームシアター環境は、 三管プロジェクター(CRT方式)、QUALIA 004(初代SXRDプロジェクター)を愛用されていることは有名ですが、JVC(旧ビクター)のX9は一昨年に既に導入されたことは知りませんでした。

記事をよむ限り、X9は飽きたように思える感じでしたw
QUALIA 004は今も愛用していること。麻倉さんいわく、VW1000ESとQUALIA 004の両方をメインにこれからも愛用するそうです。

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