プロジェクター

2013年11月12日 (火)

VW500ESのイベントに参加しました

11月10日、アバック秋葉原本店のイベントにてVPL-VW500ESの映像をチェックしてみました。実は10月中旬のイベントにも参加しておりますが、まだ開発中で、プロトタイプバージョンでした。今回は出荷版と同じバージョンを利用していること。前回と比べて、絵がどう変わったか注目しました。

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個人的に印象的だったのは、イベントで使われた、スチュワート社のHD130というスクリーンとの相性が極めて抜群良かったことです。140インチということですが、実に4Kらしい解像感を引き出しており、フォーカス感等は、プラスチックレンズを採用したとは思えないほどの出来でした。今回のイベントは、全て2Kソースを利用。3D映像もありました。2Kソースの画質については、完成度は本当に高い。おそらくデータベース型超解像処理LSIの進化が大きかっただろう。

高画質BDだけではなく、WOWOWの映像も使われました。明らかにうちのPJ(VW90ES)より遥かにキレイだなと感じました。データベース型超解像処理LSIの威力も大きいだろうなと感じます。

ランプのUHPを搭載しているとは思えないほど、キセノンのような色温度、広色域もしっかり再現しておりました。キセノン搭載のVW100からUHP搭載のVW90ESに乗り換えたとき、色域が狭くなったり、色温度が若干高めになりました。VW500ESに関しては、率直に言って、キセノンかUHPかという問題はどうでもいい感じになってきたように思えます。オートキャリブレーション機能の恩恵が大きいかと思います。

3D映像もチェックしました。クロストークらしい現象が全くといっていいほど、みられなかったが、残念ながらアクティブシャッター特有の違和感はまだあります。おそらく視差を調整すれば、その違和感を緩和することができるかもしれません。明るさについては、VW1000ESに比べて、若干明るくなったかな?という印象です。少なくとも暗すぎるという印象もありませんでした。VW1000ESもそうですが、他社のPJにはない特徴として、4K表示+立体視を実現しています。4Kアップスケールによる恩恵も大きいです。

2Kソースから4K表示に置き換えるための画質に関しては、おそらくVW1000ES以上かもしれないと感じました。ただ、良質な4K出力BDプレイヤー/レコーダーを利用すればいい話なので、問題になるほどではないかもしれません。VW1000ESも、有償で4K/60pをサポートされますし。

VW500ESに関しては、4Kソースが全くなくても、全く困らないという印象ですね。2Kソースの画質は本当にいいですからね・・ VW90ESから買い替える価値は極めてあると感じました。

また、VW500ESのパフォーマンスを徹底的に引き出すには、やはりスクリーンも重要です。スチュワート社のHD130は本当に素晴らしい。ただ完璧な暗室を持った環境が必要なので、誰にもおススメできるとは言えません。

HD130は、ぶっちゃけマニア専用スクリーンです。麻倉怜士さんも、HD130を愛用されていますが、迷光対策にはずいぶん苦労したとのこと。ただ、三管CRTプロジェクター時代の話なので、最近のハイエンドプロジェクターは結構明るくなっていますので、おそらく迷光にはあまり気をつかわなくてもいいレベルになってきたかもしれません。(もちろんプロジェクターの実力を完璧に引き出すには、やはり迷光対策をしっかりやる必要があります。)昔のハイエンドプロジェクターは画質重視のため、輝度が低めなのが普通でした。

うちの場合は、スチュワート社のFireHawk G2(ファイアホーク)という、迷光に強いタイプを利用しています。視野角はやや狭く、黒の沈みが強すぎる面もあります。絵としてはHD130系統の絵+視野角がちょっと狭い+若干癖(ぎらつき)のあるものという感じかな。

最新のFireHawkは4K完全対応されており、おそらく癖が緩和されているかもと思います。でも値段は結構高いですよ・・HD130もそうですが。今は分かりませんが、100インチあたりで60~70万円にします。馬鹿高いスクリーンをよく買ったなと今も思っていますw画質は本当にいいので満足しています。

ちなみにOS社の4K対応ピュアマットは、確かに癖は全くないのですが、個人的にあまり好みじゃないです。説明は難しいのですが、HD130は、スクリーンの存在感を全く感じないほどの画質にしてくれるのに、そのピュアマットは、スクリーンの存在感をなんとなく感じるという画質になっているのが欠点かなと思います。

VW500ESの値段は実売として70万円弱程度なので、コストパフォーマンスが本当に高いPJですね・・・ 個人的には今にあるPJの下取りをうまく利用すれば、総額的に安くなるので、VW90ESと同じぐらいか、それ以下の値段で入手できるため、信じられないパフォーマンスだなと思いますね・・

個人的には、買い替えタイミングはちょっと悪いので、もし買うのであれば来年あたりになるかもしれません。ぶっちゃけ、表示遅延についても気になりますので・・西川氏の記事待ちですかね。

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2013年10月10日 (木)

国内もVW1100ES/VW500ESが発表される

小型・軽量化を実現したモデルなど、4Kホームシアタープロジェクター2機種を発売

ソニー、84万円のネイティブ4Kプロジェクタ「VW500ES」

ソニー、4K/60p対応のフラッグシップ4Kプロジェクタ

ソニー、4Kネイティブで84万円のSXRDプロジェクター「VPL-VW500ES」

「プロジェクターの4Kシフトを加速させる」――ソニーが「VPL-VW500ES」を投入

型名 発売日 メーカー希望小売価格
4Kホームシアタープロジェクター
「VPL-VW500ES」
2013年11月15日 840,000円
(税抜価格800,000円)
4Kホームシアタープロジェクター
「VPL-VW1100ES」
2013年12月5日 1,785,000円
(税抜価格1,700,000円)

予想していたより安い。VW500の値段は100万円切っていたようです。80万円台。来年4月以降は3%高くなりますね・・

VW1100ESは前機種のVW1000ESより10万円高くなりました。北米版は3000ドル(30万円)高くなったのに、国内版はあまり値上げしていませんね。海外のマニアが個人輸入する可能性が出てきそうですね。(100V専用なので変圧器が必要ですが。) 実売においては100万円以上という差が出てきそうです。

VW1100ESは4K2K/60p対応が主で大きなアップデートがなく、マイナーアップデートみたいですね。VW500ESからなくなったアナログRGB端子、コンポーネント端子が残っているのは、VW1000ESの設計を大きく変更してないためでしょうね。

VW500ESの新機能(オートキャリブレーション機能)を搭載していません。逆にVW1100ESのみ、DCI広色域に対応していること。VW1000ESの広色域が素晴らしかっただけにVW500ESの画質について気になるところです。

個人的に残念だったと思ったのは、VW500ESは非球面プラスチックレンズを採用していること。これはショック。VWシリーズは全てガラスレンズを採用していたのに、VW500ESで初めてプラスチックレンズを採用することに。理由はコストダウンのためらしい。まあ4Kパネルの組み込み精度はVW1x00ESと同じレベルで製造されるらしいので、80万円台を実現するにはレンズ回りはコストダウンする必要があったでしょうね。

ソニーいわく、プラスチックレンズもかなり進化しており、プラスチックレンズの弱点である耐久性対策もフッ素コーティングを施されていること。まあメガネみたいに乱暴に扱われることがないので、耐久性として問題ないかもしれませんね。

レンズも違っており、VW1100ESが18枚のガラスレンズによる「ARC-F(All Range Crisp Focus Lens)」レンズであるのに対し、本機はプラスチックレンズ1枚とガラスレンズ13枚によるレンズ構成を採用している。また、レンズ部のオートシャッターも本機は搭載しておらず、カバーを手動で脱着する方式となる。

手が届くリアル4Kプロジェクター、ソニーのVPL-VW500ESが定価84万円で発売される!

ちなみにVW1000ESとVW500ESで最大の違いは工学ブロックにある。VW1000ESがオールガラスレンズの18枚構成だったのに対し、VW500ESはプラスチックレンズ1枚+ガラスレンズ13枚という構成になっている。そのプラスチックレンズは業務用で採用例の多い短焦点レンズの開発で培った技術が投入されており、4K解像度の投写用としても充分なクォリティを実現しているという。

レンズは、プラスチックレンズ1枚とガラスレンズ13枚を組み合わせたもので、総重量は0.9グラムと上位機の半分以下に抑えた。「価格を抑えられた大きな理由はレンズだ。VPL-VW1000/1100ESでは、ガラスレンズのみ18枚で構成されているが、VPL-VW1000登場から2年が経過してプラスチックレンズもかなり進化した」(同社)。今回のプラスチックレンズは、非球面レンズにフッ素コーティングを施したもの。またVPL-VW500ESではレンズの電動カバーも省かれているが、「ふたなしでもホコリがつきにくい」仕様だという。

HDMI2.0対応されていますが、どうやら4K/60p 4:4:4フル対応ではないらしく、4:2:0となっていることです。これは残念。間に合わなかったでしょうね。

近いうちにVW500ESの視聴会に参加する予定。今回は予算がないので買わないと思いますが、VW500ESの出来について確認したいですね。

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2013年9月27日 (金)

VW1000ESの後継機種が発表される!

米Sony、4K/60p対応の新4Kプロジェクタ「VPL-VW1100ES」

米Sony Electronicsは、新4Kプロジェクタ「VPL-VW1100ES」と、「VPL-VW600ES」を発表した。実売価格はVW1100ESが約28,000ドル、VW600ESが15,000ドル。

VPL-VW1100ESは4,096×2,160ドットの新SXRDパネルを採用した4Kプロジェクタ。2011年発売のVPL-VW1000ESの後継モデルとなり、最新バージョンのHDMIを搭載し、4K/60p入力に対応する。ソニーの4Kコンテンツ再生対応のメディアプレーヤー「FMP-X1」でVideo Unlimited 4Kからダウンロードした4Kコンテンツを再生できる。

予想していたより早かったな。北米での値段ですが、前機種より値上げしているみたいですね。VW1000ESは25000ドルでした。(日本円では約250万円であるが、国内版は168万円。)4k/60p 4:4:4は対応されているか気になりますが、詳細について早く知りたいですね。

前機種のVW1000ESは4K/60p対応できるようアップグレードサービスが行われるようです。有償サービスになりますが、VW1000ESオーナーとしてありがたいですね。

また、既存のVPL-VW1000ESユーザーに対し、4K/60pに対応可能にするプレミアムアクティベーションサービスを実施。4K/60p対応のほか、4Kメディアプレーヤー「FMP-X1」や、コントローラ用の「Xperia Z Tablet」をセットにしたものとなり、10月以降に詳細を案内する予定。

北米向けの話なので、国内の場合はどうなりますかね。軽く20万円かかりそうですねw

下位機種のVW600ESも発表されました。VW500ESというものがあったような気がしますが、単にリネームされたかな?

15000ドルは、日本円では150万円にするので、国内版はどうなりますかね・・・ 国内版はおそらく前機種より大幅に値上げするじゃないかな。多分180~190万円台になるじゃないかな。ただVW1000ESは国内の工場で作られていますので、国内版に関しては、ドルの影響は基本的に受けないはずと思いますが、どうなりますかね。

それにしても、VW1000ESの時代は円高だったのに、今は円安傾向。北米版の値上げ見る限り、国内版の値段はあまり期待できなさそう・・(苦笑)

VW600ESの値段は多分120~130万円程度かな? VW100/VW200相当の値段になる可能性が高そう。VW100/VW200は130万円台にしましたので。

今回のVW600ESは、VW95ESの後継機種というより、VW200の後継機種と言った方が正確であるかもしれません。VW95ESの値段は70万円台ぐらいにしましたので。
 
おそらくVW95ESの後継機種といえるものは今年出なかったことになるかもしれません。

VW600ESは、VW1000ESより出力を下げたランプ、小さめな口径のレンズ等を採用してコストダウンしたと思われますので、パネルはおそらくVW1100ESと同じもの。サイズは小さくなってないみたいです。気になるのは、VW1000ESのパネルから変わった点がないかという点ですね。

VW95ESの後継機種に関しては、4KSXRDパネルのシュリンク(微細化)待ちかな。2K系SXRDシリーズは、0.61インチSXRDパネルを採用していますので、0.74インチじゃちょっと大きいかもしれません。

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2013年7月 4日 (木)

レーザー光源搭載液晶プロジェクタ登場!


ソニー、レーザー光源で2万時間の長寿命液晶プロジェクタ

液晶プロジェクタ(3LCD方式)として初めてのレーザー光源搭載。

本機は、新開発の青色のレーザーと蛍光体を組み合わせた独自の「光源システム」を搭載しました。
この「光源システム」により、青色のレーザーから白色光を生成し、その後の工程で3原色(RGB)の光に分解し、3枚のLCDにそれぞれ透過することで映像を投写します。(3LCD方式)
レーザー光源の明るさと、3原色を同時に投写することで色輝度を保つ「3LCD方式」の組み合わせにより、コンパクトな本体ながら、4000ルーメンの高輝度で美しい色再現を実現しました。

今まではレーザー光源搭載プロジェクタはDLP方式だけだったので、興味深い製品です。

パナソニックではレーザー+LEDハイブリッド方式を採用したプロジェクタを既に発売しています。

http://panasonic.biz/projector/r300/index.html

ソニーの場合は青色レーザーと蛍光体を組み合わせた独自の「光源システム」を搭載していること。特徴的なのは、レーザー光源から出力された青色が蛍光体にて白色に変換されること。従来のプロジェクターの光学システムと同じく、赤・緑・青色に分離して3枚のLCDパネルに当てます。

基本的には白色のランプの光をRGBに分離させる仕組みは全く同じですね。
従来の3LCDの仕組みは以下の通りですので、光学システムをそのまま流用できるのが大きなメリットだなと分かります。

3LCDの仕組みにより

 

ちなみに、パナソニック方式では、蛍光体を同じく用いていますが、蛍光体にて青色→緑色に変換しています。青、赤色はレーザー、LED光源の光をそのまま利用しているそうです。

ソニー方式では、果たしてキセノンランプのように理想的なホワイトバランスを持つ白色を出せているか気になりますね。

SXRD方式でも流用できそうなので、レーザー光源搭載SXRDプロジェクターも登場してほしいですね。是非キセノンランプを凌駕してほしいですね。

また、レーザー光源の使用により、点灯までのウォーミングアップや使用後のクーリングが不要となり、従来は電源投入後映像出力まで1分以上かかっていたものが、6秒で投写でき、すぐに授業や会議を開始できるようになる。また、レーザーの特性上、突然の光源切れなどがなく、発行持続時間が長いため、製品として約2万時間の長寿命を実現している。

6秒で投写できる点は素晴らしい。2万時間の長寿命も凄いですね。従来のプロジェクタは1500~2000時間程度なので、事実上メンテフリーとなりますね。

 

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2013年5月 9日 (木)

ゲーマーなら最高の環境を目指そう!

最高の環境でゲームをプレイ − ソニーストアの高級ホームシアターにてゲームを体験可能

ゲームスパークの記事に関してはあまりチェックしていませんが、ゲーマーの視点から見たホームシアター環境での感想記事について興味深かったので、既にプロジェクターユーザーとして実践している立場としてご紹介したい。

では、あらゆるコンテンツのなかからなぜゲームなのかというと、ゲーマーに新購買層が存在しうるから。当該設備はこれまで音楽や映画鑑賞におもに利用されてきましたが、「ゲームをプレイする者ならば誰しも理想的な環境を思い浮かべたことがあるだろう」という仮説を立て、ゲームも採用し始めたそうです。読みは当たり、大阪では27日(土)はトータル40名ほどが来場しゲームに熱中、施設はほぼフル稼働だったとのこと。

大阪、名古屋のソニーストアで実施されたとのこと。ゲームファンには好評だったらしいとか。

4K対応ビデオプロジェクター「VPL-VW1000ES」とソニーの本格ホームシアター商品を使って、150型(大阪)、120型(名古屋)の迫力ある大画面と9.1chサラウンドで『BIOSHOCK INFINITE』をお楽しみいただけます。

そのソニーストアで展示されている環境については、現時点考えられる限り、画質・音質面としてトップクラスのホームシアター環境だと思う。(スピーカーはそこそこのクラスですが。)

  • ビデオプロジェクター「VPL-VW1000ES」
  • AVアンプ「TA-DA5800ES」
  • スピーカーシステム「SS-NA2ES」「SS-NA5ES」「SS-NA9ES」ほか

その環境はVW1000ESを用いていますが、表示遅延は約2~3フレーム。ゲーマーとしては理想的レベルではない。BRAVIAの最新機種にて大幅に改善されたとのことなので、プロジェクター新機種には期待したい。

「4k解像度でゲーム?」と真っ先に首を傾げた方もいらっしゃるでしょう。ご存知のとおり、現在4kを出力できるゲームハードは存在していません。しかし、超解像技術などとも呼ばれるアップコンバートによる恩恵は確実に感じられました。正直に申し上げて実物を見るまでは多少ジャギーな絵を想像していたのですが、映しだされていた映像は4kネイティブの実写動画などには質感的にさすがに劣るものの、かなりなめらかなものでした。如実に効果が現れていたのがフォント周り。スケーリングの魔法です。

まあ用いられたスケーリング技術はDRC系統ですからね。

ソニーはその後、VEGAで市場を席巻しました。理由は明らかで、フラットブラウン管とDRCの組み合わせが消費者の心をつかんだからです。不幸だったのは、ソニーのテレビ事業部長が変わり、デザイン志向にシフトしたことでしょう。そのためDRCの進化もいったんは止まりましたが、現在は復活。名称を「X-Reality PRO」に改め、いまだにソニーの画質を支える屋台骨です。立石さんの本の中で、近藤さんは「商品には寿命があるが、デジタル技術は生き続ける」と話していましたが、まさにその通りになりました。

確かにソースのゲームソフトは720pレベルですので、1080pが標準になるといわれるPS4のソフトなら、フォーカス感等が一層改善されるはずです。

僕には、そういう環境でまだチェックしていませんが、720pソフト出力の画質については、おそらく2KプロジェクターのVWシリーズとの差はあまりないかもしれません。

さて、ハードコアゲーマーならばどうしても気になる応答速度や遅延の問題について。カタログ上には具体的な数値はありませんでしたが、「ゲームモード」は用意されており、段階的に設定できます。『Bioshock Infinite』自体がコンマ一秒をとりあうタイプのゲームではないこともあり、強い違和感を感じることはありませんでした。第一、真剣勝負に挑むコアゲーマーが150インチのホームシアターを求めるかどうかはともかく、そうした部分が気になる場合は念のため実物を確認しておいたほうがいいかもしれません。なお、目に対する負荷は個人的には意外なほど低く、長時間画面を眺めていても疲れることはありませんでした。

ですね。プロジェクター環境は150インチといっても、目に対する負荷は極めて少ないですよ。GW中に、朝から夜まで15時間以上100インチでプレイしたこともあったが、目が疲れたとは感じませんでした。窓から外を見ているような感覚に近いと思いますので、疲れなくても当然かもしれません。

なお、撮影にあたり協力を依頼した記者の個人的な知人(FPSゲーマー、ただし『BioShock』シリーズ未プレイ)は、完全に没頭し1時間近くプレイしていました。感想を聞いたところ「とにかく綺麗。画面がデカい。音響スゴい。遅延はあんまり感じない。」と、ホームシアターにやられて頭の回転が止まってしまったような返答がありました。今後本サービスに人気が出てきたあかつきには斯様な暴挙には走れなくなるかもしれませんが、ともかくそれくらいの魅力があるという指標としてご参考までにお伝えしておきます。

初心者には敷居が高いかもしれませんが、そういう環境でプレイする価値は極めてあると思いますね。

実はPS3版ホワイトアルバム2を100インチのプロジェクター環境でプレイしている。現在はプラチナトロフィー取得を目指している。(あと1つで完了する感じ)1080p対応で、アドベンチャーゲームとして画質は非常に満足できるレベル。BGMの完成度も高く、没入感が凄いと思う。丸戸氏のシナリオの完成度は極めて高いため、映画・アニメでは、とても味わえない世界だと実感している。個人的にはホワイトアルバム2はアドベンチャーゲームの最高傑作だといってもいいと思う。ファミ通、電撃PSのレビューにて高得点でプラチナ殿堂入りされたほど、ラブコメ系アドベンチャーゲーム(要するにギャルゲー)としてきわめて異例の高評価を受けている。ちなみに体験版はPSNにて配信されています。体験版にしてはボリューム感が凄いので、セーブデータの引き継ぎも可能ですので、やってみる価値はあると思いますよ。

ボリューム感は通常のアドベンチャーゲームの3本入っていると思えるほどありすぎるです。短期間でクリアするには社会人にとってはきつい感じですがw

スマホ・タブレットのゲームが主流になっても、据置ハードならの没入感はとても再現できないと思いますね。ゲーム市場の主役である欧米のコアゲーマーには、その没入感を重視されているなら、やはり据置ハード市場の将来はまだ明るいといえるかもしれません。

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2013年3月18日 (月)

ソニー、低遅延かつ4K/60p対応で小型筐体の業務用4K SXRD データプロジェクタ

ソニー、4K/60p対応で小型筐体の業務用SXRDプロジェクタ

コンパクトな筐体で4K/60p映像の投写が可能な業務用 4KSXRDプロジェクターを発売

どうみてもVW1000ESの筐体を流用しているように見えますね。以下のVW1000ESの筐体と比較してみるとと、業務用らしく、つや消しにしているみたいね。

まあ金型代は馬鹿高いので、そのまま流用した方が、コストダウンは可能でしょうね。

>市場推定価格: 業務用4Kプロジェクター「VPL-GT100」450万円前後

値段は450万円台。VW1000ESの値段は168万円なので、3倍近く高いw
まあ、業務用らしく設置に対する耐久性等を高めた感じですね。

4.業務用に適した仕様・性能

プロジェクターランプの動作に影響を与えることなく、本体を縦置き設置※1することができます。また、内部の冷却システムなどを改善し、連続運用が求められる業務用市場で高い信頼性を実現しています。

3.4K/60Pに対応

また、DisplayPort入力(2048×2160/60P)を2系統搭載することで、例えばワークステーションと接続し、4K/60Pの映像を投写できます。4K/60pに対応することで、高精細かつ高速な動きも滑らかに表現できるため、様々な映像シミュレーションやCG映像試写室用途などで有効に使え、4Kプロジェクターの使用現場が広がります。

3D立体視対応もバッチリみたい。はたして1080/60pフレームパッキング対応はあるかな。

5.低遅延で4K映像を表示

新開発のイメージ処理技術により、入力信号の表示遅延を最小限に抑える設計です。航空シミュレーションのような、操縦機の動作感覚と映像の切り替わりの適合が求められる、繊細なシミュレーションにも適しています。

VW1000ESの表示遅延は3フレーム遅延(※1)なので、表示遅延については期待できそうですね。民生用にも反映してほしいですねw
(※1:ソース:西川氏のVW1000ES記事より


航空シミュレーションって、ぶっちゃけゲーム機での動作と基本的に同じ。つまり、PS4クラスタ(PS4*4台での4K2K/60p出力)+航空シミュレーターソフトを提供すれば、低コストで高フレームレート及び高精細化はあっさり実現できそうですがw

せっかくx86-64bitベースのゲーム機なので、航空シミュレーターの移植の難易度が高くなさそうですがw

シミュレーターで思い出したのですが、数年前に経験した、教習所の自動車、バイクのシミュレーターは、フレームレートがあまりにも低すぎて、練習にならないという印象ですね。PS4ベースのハードなら、あっさり解決できそうですが。移植は問題なさそうですしw

VPL-GT100は、大画面系ゲーミングPCとしても最強デバイスであるのは間違いありません。NVIDIA、AMDあたり早速入手しそうですね。

4Kといえば、PS4はゲームの4K出力は残念ながら非対応です。まあ現時点は仕方ないと思いますが、数年後は4K環境が普及してきたら、4K対応の需要が高まる可能性はあると思いますけどね。

なぜ、ゲームの4Kに対応しなかったのは、おそらく4K/60p対応HDMI規格に対応できるかどうか、現時点は微妙であるため、4K/30pまでとなる可能性があるからといえるかもしれません。

西川氏が、以下の記事でいろいろ要望していますが、ニッチな要望はともかく、ゲームの4K対応を要望している点については、同感ですね。

【西川善司】PlayStation 4に付けてほしい機能

おそらく,ゲームで4K出力させるのは,GPU性能的に厳しいということなんでしょうけど,できれば対応してほしいところです。

たとえば,「4K出力時に限ってはアンチエイリアシングなしでOKとする」みたいな感じとかはどうでしょう。負荷はそれなりに抑えられますし。
ちなみに,現在はとても高価な4Kテレビや4Kディスプレイですが,近い将来,30インチクラスでリーズナブルな4Kディスプレイ製品も出てくるようです。
仮に30インチで4K解像度だと,ドットピッチは0.17mmで,1mmあたり約6ピクセル,1mm2に約36ピクセルという高密度ぶりになりますから,そうした4Kディスプレイではアンチエイリアシング処理を用いなくても,ジャギーは気にならないかもしれませんね。


米国のブラックフライデー商戦(11月)までに、PS4を発売するとSCEが発表しています。おそくても6~7月あたりまでに、次世代HDMI規格を策定する必要はあります。(麻倉さんが夏までに策定する見通しらしいと示唆していますが。)

PS3の例だと、2006年に6月22日にHDMI1.3規格をリリースしたにも関わらず、なんとか2006年11月11日に発売できましたからね・・

http://ja.wikipedia.org/wiki/HDMI
HDMI 1.3

2006年1月5日から開催された「International CES 2006」にて帯域を2倍、色深度が24ビット(フルカラー、Full Color)を超える30、36、48ビット(ディープカラー、Deep Color)にも対応した次世代HDMIが発表された。初代HDMIと互換性を持ち、コネクタも同じものが使われるが転送方式を改めることにより2倍の情報を転送可能。これにより、より高画質、あるいはより高フレームレートの転送が可能になった。ほかに、音声関係ではリップシンク・ドルビーTrueHD・DTS-HDの対応が挙げられる。
2006年6月22日に完成し仕様書リリース。バージョン番号は2.0ではなく1.3となった。

PS3の発売を延期させても、HDMI1.3対応にこだわった久夛良木さんの存在がもちろん大きかったですが。

今のSCEには、はたして、4K/60p対応にそこまでこだわるか、不安は残ります。 SCEにとっては、米国でのPS4普及を最優先にしていますので、4K/60p対応は見送りしても問題ないと考えているかもしれません。

まあ早く次世代HDMI規格は決まってほしいところです。

物理的には4K/60pをサポートしたHDMI端子を搭載し、FW(ファームウェア)にて対応する可能性も考えられますが、SCE関係者が明言してないだけに、なんともいえません。

【麻倉怜士・PS4発表会報告】SCE社長のAndrew House氏に聞く

麻倉 必要なのは4K×2K対応です。テレビ放送も来年には始まりますし、NASNEなどでの記録を求めるユーザーは多いでしょう。

House氏 4K×2Kに対してはPS3同様、写真やビデオなどのパーソナル・コンテンツについては4K×2Kでの出力をサポートします。4K×2K対応BD-ROMについては、ハリウッドコミュニティの方向性がありますので、まだ何とも言えません。

麻倉 つまり、2013年末の商品化までの対応は難しいということですね。HDMIについては、2013年半ばに4K×2K/60PのHDMI規格が決まりますので、採用の可能性はありますね。ゲーム・タイトルはどうですか?

House氏 ゲーム・タイトルでは4K×2Kはありません。

以前、PS4のゲーム4K対応を想定に、4K/60p対応の4Kプロジェクタを購入する計画を検討していただけに、ちょっと混乱していますw

ちなみに、PS3版みんなのGOLF6は1080pネイティブ対応です。画質密度はアンチャのようなAAA級ソフトに比べて、見た目は若干劣りますが、DbD(ドットバイドット)表示のおかげで、100インチの画質は実に美しいです。もともとSXRDは極めて開口率が高いため、100インチでも、画素がきわめて見えにくいです。

2Kテレビだと、50インチ以上にすると、さすがに画質が荒いと感じるようになります。個人的には50インチ以上なら、基本的に4Kテレビにした方がいいと思います。確かに、ドットバイドット表示はできなくなりますが、高解像度により、2K機種に比べて、さらに滑らかな表示も可能になりますので、トータル的に4K表示のメリットは大きいのではと思います。

プロジェクターの場合、SXRD系は100インチでも不満を覚えないレベルだと思いますので、超低遅延及び、3D立体視対応の高画質化のPJ機種あれば欲しいけどね。

VW95ESの後継機種は、おそらく4K対応オンリーと思われますので、おそらく2K対応は、低価格のHWxxシリーズのみとなりそうです。僕にとってはランクダウンを意味としますので、悩ましいです。

まあ、近い将来、ソニービルでVW1000ES(or後継機種)+PS4での体験はできるかもしれませんので、はたして乗り換える価値はあるかとじっくり検討してみたいですね。

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2013年2月26日 (火)

I3研究所、プロジェクタ向けの超解像技術「ISVC」を発表

I3研究所、4Kプロジェクタ高画質化技術「ISVC」を開発
アイキューブド、プロジェクター向け映像技術「ISVC」を発表
大画面の“臨場感”創造技術、アイキューブド研究所が「ISVC」を発表
アイキューブド研究所、大画面4Kプロジェクター向け映像高精細化技術「ISVC」発表


説明会では、ISVCの映像デモンストレーションも行なわれた。ソニー 4Kプロ
ジェクタ「VPL-VW1000ES」を使って、フルHD映像を4Kアップコンバートし、160
型で投射。山々や河原などの自然の映像を用いて、VW1000ESの超解像技術とISVCの比較を行なった。映像全体の力強さや、山々の立体感、河原の石などの精細感の高さなど、随所にISVCの効果が感じられた。

VW1000ESに搭載されている超解像技術は、DRCベース技術。つまり近藤さんが発明した技術。

その超解像技術はもう近藤さんが直接関わってないが、基本技術はDRCベースと
いってもいいだろう。

同じ近藤さんが発明したISVC技術で、昔ソニーで発明したDRC系超解像技術と
比較している点は興味深いですねw

VW1000ESというソニー製品を用いたことだけでも驚きですが、(4K入力可能のPJは現時点はVW1000ESしかないこともあるが。) その点だけでもうれしいと思いました。

ISVC記事を見て、意外だったと思ったのは、ISVCで映画用ソフトを用いたこと。

今までのDRC、ICC関連の技術発表で、なぜか映画用ソフトを全く用いなかったこと。
麻倉さんのツイートによると、なんと近藤さん本人は、映画嫌いらしいとのこと。

Reiji Asakura
近藤さんのISVCでもっとも驚いたのは、あれほどの「映画嫌い」が「映画を積極的に容認」したこと。大スクリーン=映画の方程式を認識してくれたことが嬉しい。


なるほど、ICCは、やはり映画のような絵作りとの相性が悪いみたいですね。
(聞いた話では、シャープ側が映画対応としてチューニングされているらしく、
映画画質がいまいちとの話もあるらしい。)

CEATECでICC試作機実機の絵を見て、直感的にある不安を覚えました。
自慢じゃないけど、僕の目には、間違いではなかったようですね。

麻倉さんがICCの欠点をひっそり示唆するだけでした。近藤さんを長年応援して
いるので、欠点をあまり公にしたくなかったでしょうね。(苦笑)

しかしISVCは映画への対応を積極的にされている点は、麻倉さんにとっては驚き
だったようです。

もしかしたら、麻倉さんに長年応援してもらっている点に感謝するため、嫌いで
ある映画に対して、真面目に取り組んでいたかもしれませんね。

ぶっちゃけ、麻倉さんが喜ぶために開発していたといえるかも・・(笑)
ISVCこそ、麻倉さんが一番欲しがっていたものであるのは間違いありません。
近藤さんが作っていた、QUALIA001を今も愛用されているみたいですし。

なおISVC技術については、パートナー企業をこれから募る状況のため、製品化の
スケジュールはまだない。ただし、ISVC技術のLSI化については、「作ろうと思
えばすぐに作れる、レディーの状態」と話していた。


商品化についてはパートナーの持っているデバイスとの摺り合わせが必要になるため、現時点で議論することは尚早と考えるが、技術面での準備はできているので、普通に考えれば、採用いただいてから1年から1年半で最終商品になるレベルだと思う」とした。

はたして、ソニーと組むかな。(VW1000ESを用いたとはいえ。)PJ用4Kパネルか
つ、4KPJを作れるメーカーは、現在はソニー、JVCしかない。また、業務用4KPJ
のシェアは事実上ソニーが支配している。

普通に考えていたら、ソニーしかないことになるね。近藤さんはソニーという会
社を嫌いになったかもしれないが、少なくとも現場技術者のことは嫌いになって
ないと思います。ですから、ソニー側の現場技術者次第ということになりますの
で、提携という可能性はあるかもしれないと思います。一応、ソニーが出資して
いますし。

ICCに関しては、シャープを選択した理由はあった。シャープには、マスターモ
ニタークラス以上の液晶パネルを作れる技術力があったからです。近藤さんは、
そのパネルを求めていたからです。きわめてシビアな基準をクリアしたパネルし
か用いなかったことです。

ソニーには、それができない。外部から調達するしかないからです。実に合理的
な理由でした。ソニーが嫌いだから、シャープを選択したという話は間違いでした。

ISVCの可能性を最大限に生かせるパートナー企業は、どう考えてもソニーしかな
いと思います。もちろんJVCという可能性はありますけど、”可能性を最大限に生かせる”という意味においては、やはりソニーがベストだと思いますね。

160インチでも画素が見えないという話もあるらしいけど、そもそもSXRDは画素が極めて見えにくい特性を持っています。(JVCのD-ILAも同じですが。)4K SXRDですので、160インチぐらいじゃ、画素が見えにくいと思います。

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2013年2月14日 (木)

新型業務用4Kプロジェクタ発表タイミングは絶妙すぎるかもw

ソニー、小型/高コントラスト化した4Kシネマプロジェクタ

ソニーは、4Kデジタルシネマプロジェクタの新製品「SRX-R515P」を2月より発売する。価格はオープンプライスで、市場想定価格は700万円前後。新光学エンジンと高圧水銀ランプの採用で、コントラスト比8,000:1を実現するとともにランニングコストを抑制している。

関連記事:ソニー、コントラスト向上/低価格化した新4Kデジタルシネマシステム

旧型4Kプロジェクタは、数世代前のSXRDパネルを用いているため、コントラスト表現(黒の沈みなど)はいまいちでした。ライバルのDLPよりコントラスト表現が劣っていました。

しかし、最新世代SXRDパネルと新光学エンジンにて、コントラスト表現がかなり改善されました。ソニーいわく、業界でもトップクラスらしいです。つまりDLPを凌駕している可能性はあることです。

SXRDパネルの仕様について、発表されていません。輝度を稼ぐため、VW1000ESの4Kパネルより大きいサイズを採用している可能性はあると思いますが、詳細は不明です。

ただ、以下の3枚目の写真見ると、0.74型SXRDパネルより大きいように見えます。 おそらく1.2~1.5型かな?

VPL-VW1000ES


VPL-VW1000ESに搭載している、0.74型4K2K SXRDパネル


[PSミーティング]招待者に会場の案内が届けられる。会場はレセプションなら2800人が収容出来る「The Hammerstein」

この記事によると、2月20日に2800人が収容できる会場でPSミーティングが行われるそうです。つまり、今回の新型4K2Kプロジェクタが使われる可能性が高いです。

発表タイミングは良すぎますねw

PS3で劇場上映、アニメ映画「空の境界」最新作

数年前、PS3が映画館で使われている!という件で話題になりましたが、上記の新型4K2Kプロジェクター+PS4が活躍する日が来るかもしれませんねw

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2012年11月29日 (木)

麻倉さんの記事を読んで思ったこと

“4K Inter BEE”から最新BDレコーダーの優れた機能まで、4K最新事情

気になる記述があったので、取り上げたい。

先週の休日に、アバックのイベントに行ってきました。チェックしたのは三菱のHC8000D、JVCのDLA-X75R、ソニーのHW50ES。

HiVi,AV REVIEWでプロジェクター機種のランキングで1位を獲得されたJVCのDLA-X75Rですが、去年のモデルに比べて、4K表示の不自然感がずいぶん減った印象。でもVW1000ES以上とは思えなかった。VW1000ESは2位とは納得いきませんね。去年のモデルなので、大人の事情でということでしょうねw

でも昨年、私はメーカーに指摘しました。旅番組のステディカム撮影などはパンフォーカスで問題ありませんが、映画はそうではありません。映画というのは、監督がボカすところはボカし、見せたい人物にフォーカスをあてるフォーカス操作を行います。しかし、超解像がすべてにかかっていると、画面のすべてがくっきりと見えてしまいます。例えば「サウンド・オブ・ミュージック」のドレミの歌のシーン。背景の山やお城までシャキッとしてしまうのはやっぱりおかしいでしょう?

去年JVCの4Kプロジェクターの4K表示についての違和感については、解説されると、なるほどだと思います。やっぱりプロは見逃さないことですね・・

ただ、麻倉さんの指摘を読んで、あれ?と思いました。これはまるでICCの問題点について言っているように見えました。

CEATEC 2012へ行ってきました

もう1つは、映画のように“制作者の意図”でボカすケースもある映像について。ICCの映像は、パンフォーカスの写真のようにすべてクリアに見えるが、それが作品性を阻害する可能性はないのだろうか。しかし近藤氏は「人間の目は、焦点の合っていない部分は自然とボケるため、問題ない」と話す。「既存の超解像技術は、ピントが合っている部分のみを精細に見せるだけ。それは(ICCでも)当たり前にできている」(近藤氏)。

4K対応は大型直視型ディスプレイにはもはや必須

また、ICCのテレビが従来の製品と異なるのは、フォーカスです。ブラウン管時代は、真ん中にフォーカスがきて、周辺はボケるのが普通でした。しかし、中央だけではなく、周囲もきちっとしたフォーカスがあることがICCでは必須です。「人為的にぼかす」ということは近藤さんの辞書にはありません。映画の世界とは違い、少なくとも風景映像やドキュメンタリーなど、情報性が重要な映像で大切なのは、周辺部のフォーカスです。それも含めてミリ3本の密度が必要ということでしょう。

麻倉さんはICCの映像を高く評価していますが、麻倉さんの指摘と矛盾しているように見えます。まあ、僕には映画に関してはチェックしていませんので、最適化されている可能性もありますね。

麻倉氏: よい例が、ソニーが10月に発売した新型Blu-ray DiscレコーダーBDZ-EX3000です。「VPL-VW1000ES」と「BDZ-EX3000」の組み合わせこそ、現在のリアル4Kでは“最強の画作り”だと思います。

「BDZ-EX3000」には「CREAS Pro」による独自の超解像技術があります。そのすごいところは、超解像の効き方を“下げられる”ことです。開発したのは、BDレコーダーの画質顧問で、私が“画質人間国宝”と呼んでいる平井さんです。最近ではヘッドマウントディスプレイの「HMZ-T2」の画質調整を担当しました。彼のような画質エキスパートから見ると、超解像をがんがんかけると、中域の精細感が上がって情報量は出てくるけれど、ものによってはぼてっとした画調になることもあるということです。

麻倉さんがソニーのBDレコーダーの画質についてずいぶん絶賛したのは初めて聞いた気がします。EX3000はAX2700Tに比べてかなり進化しているらしく、いい出来になっているらしいので、予算があれば買い換えたいなあ・・w

それにしても、麻倉さんが画質の神様とリスペクトしている人材がソニーにおられるのはのは興味深いです。以前、そのような人材はもういないという話を聞きましたが、どうやらデタラメだったでしょうね。

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2012年10月 7日 (日)

4K版「グランツーリスモ」をプレイしてみました

DSC01791

現時点は、銀座のビルにおいて「DRAMATIC 4K EXPERIENCE」が開催されてます。
8Fの「OPUS(オーパス)に入ると、ちょっとした暗室のような部屋で、84インチの4Kテレビで4Kコンテンツを観れるイベントへ案内されます。6分間ぐらい。終わると、希望者なら4K版GTをプレイすることができます。

プレイ環境は、4K SXRDプロジェクター「SRX-T110」2台と200インチ”ブルーオーシャン”による高精細リアプロ方式システム。関連:OPUSの施設について

GTのハンドルコントローラを使ったシステム。サウンド環境は、ワイヤレスヘッドホンのMDR-DS7500

平日に訪問していたため、人がすいてましたので、2回プレイすることができました。200インチでプレイするのは初めての体験であるが、実にデカイなという感じw
視聴距離は、多分3~5m程度かな。

2006年に配布されたグランツーリスモHDコンセプト「アイガー北壁コース」とほぼ同じ内容。
4K/60p表示。若干ティアリングあり。まあグランツーリスモHDコンセプトもティアリングがありましたし。

何より驚いたことに、ジャギーらしいジャギーが全く見られなかったこと。グランツーリスモHDコンセプト版だと、電線、車あたりジャギーが比較的に目立ってましたが、200インチでもジャギーが見えなかったのである。おそらく4Kによる恩恵が出ているのではと思われる。4K画面として、2K版グランツーリスモHDコンセプト画面を1/4に圧縮しているので、ジャギーが大幅に低減できたと思われる。

表示遅延は、個人的には全く感じられず。ハンドルコントローラは実にプレイしやすかったです。今までのブラビア+ハンドルコントローラではなぜかプレイしづらい印象はあったんですが、もしかしたら表示遅延が原因かもという気がします。

また、個人的には意外だったと思ったのは、MDR-DS7500の出来がかなり良かったこと。昔の初期型のワイヤレスサラウンドヘッドホンを使ったことはあるが、正直言っておまけレベルだったという印象は強い。パワフルなサラウンド感が出てきたとは驚きである。それだけでもMDR-DS7500が欲しくなったのである。ある意味、今回のイベントにおいては、MDR-DS7500のステマといえるかもしれないw

不満点といえば、ソニービルのSXRDプロジェクターはもうパネルの世代が古いため、若干残像、動きボケが見られました。また、リアプロ特有のスクリーンの映り込みがやや目立っていたのはマイナスな材料でした。

数年後のソニービルは、多分OPUSの施設システムはまだ更改されないと思うので、おそらく4K出力ができる「PS4版グランツーリスモ」を同じ環境で体験できるかもしれないと思うと面白いかもと妄想してまいりましたw (あるいはその頃になると、4K/60p入力の4Kブラビアが主に使われるかもしれませんが。)

また、F65に関する展示もありました。

DSC01785

F65実機が展示されていたので、実に興味深い展示でした。F65の意味は、フィルムの65mmに相当する画質を持ったデジタルシネマカメラだからだそうです。

ハリウッドでも、35mm映画主流であり、65mm映画は意外と少ないと言われてますので、F65で撮影された映画は楽しみです。

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